最近フィレンツェにはその方面からの移民が増えてきたせいか
雨後のたけのこかきのこのように
やたらにオープンし始めた「ケバブやさん」。
そもそも「ケバブKebab」とは
その食べ物の発祥の地であるトルコの言葉で
「焼肉料理」を意味するそう。
日本では「シシカバブ」が先行したせいなのか
「カバブ」という人が多いようです。
ちなみにうちの近所にある「ケバブやさん」は
私がフィレンツェに暮らし始めた10年前からある
いわゆる老舗で、
これまでに何度かオーナーが代わっているものの
(私が知っているだけでも現在のオーナーは3代目)
常にエジプト系。
だから私は常に(今でも)そのお店を
「エジプトパン屋さん」と呼んでいます。
その当時菜食主義だった私は
このお店に行っても
ファラーフェル(ソラマメコロッケ)ばっかり食べていたのと
エジプト系ということでケバブを
アラブ風に「シャウェルマ」と呼んでいたので
それという認識がなかったわけです。
まぁその後私の中に「ケバブ」という存在が確立され
街中で色々な噂を小耳に挟むようになり
ケバブが力をつけてきているなぁと感じるようになってきたところ。
本場ではケバブといえば「羊肉」のようですが
イタリアでもっぱら食べられているのは牛肉とチキン。
発祥の地トルコをはじめ中東諸国で
こうした焼肉をパンにはさんで
ファーストフード感覚で食べるスタイルがイタリアでも主流。
こうした「パンに焼肉をはさむ」タイプを
「ドネルケバブ」と呼ぶそうです。
オーナーの出身国によって使用しているパンは様々ですが
とにかくそうしたパンに焼肉と野菜とソースを
てんこ盛りにして食べるのは手軽でおいしい。
イタリアでもファーストフード的にお昼につまむ人や、
遊び疲れた夜遅くに食べる人が多いみたいです。
で、これまで色々噂を聞いてはいたものの
なかなか機会がなくていけなかったケバブやさんに行ってきました。
シニョーリア広場の近くにあるので、
街歩きや観光の途中に寄るにはもってこい。
Via Condotta(コンドッタ通り)から広場方面に
ちょっと路地を入ったところ。
ここはペルシャ系のケバブやさん。
清潔感の漂う店内には高いスツールのカウンター席が6席ほど。
ショーケースにはなんだか魅惑的なものが
ずらっと並んでいるのですが、
今回はケバブだけで我慢。
注文したのはチキンケバブ。
野菜たっぷりでフライドポテトまで盛り合わせて3,60ユーロ。
(マクドナルドより栄養バランスはいいし安いし)
La Siesta
Via Magazzini, 7r