不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Olio nuovo

2004-11-22 02:24:42 | Squisito!
今年のオリーブオイルはおいしいと前評判。
私は毎年おいしいと思って使っているのですけどね。
(味音痴?!)

絞りたてのエキストラ・ヴァージン・オリーヴ・オイルが出る
という噂を聞きつけて出かけたサント・スピリト広場。
毎月第三日曜日にはビオロジカルな市が立つので
それにちょっと毛が生えたような展開でした。

オイルを扱っているところは数軒。
込み合っているところもあったので
友人と直感で選んだ二軒で味見をさせてもらって
より苦味の少なかったこちらを選択。
olio_nuovo
これぞオリーヴ色という感じのグリーン。
私の自宅での使用量は少ないにもかかわらず、
張り切って一リットル瓶で購入。
1リットルで12,00ユーロ。
まぁ一般市場に出るものに比べたら高いといえば高いし、
その味と製法の信用度からいえば安いし…。
本人が納得して購入したのだから値段はこの際関係ないのですが。

olio_nuovo_03
俗世を捨てたようなこんな素朴なおばさまが作り手。
彼女のお手製のお菓子やジャムもおいしそうであります。

olio_nuovo_02
1/2リットル瓶のラベルには
もともとTOSCANAと表示があったのを
白いシールを貼って消してありました。
「もしかして純正トスカーナ産オイルではないのか?」
という疑問が沸いたので早速質問。
ドイツ語訛りのあるイタリア語でおばさんが回答。
「法律が変わったおかげで、『トスカーナ』と記載してしまうと
そのぶん税金たくさん取られちゃうのよ。」だそう。
イタリアという国は
息をするだけでも税金を取られるのではと思うほど、
あたり一面税金まみれの国。
こんなところでも小さなしわ寄せがあるのですねぇ。
そんなわけでトスカーナの表記は消してあっても
もちろんトスカーナ純正オイルでありました。
私はオリーブ専門ではない
(というより食べ物が専門でもない)ので
詳しいことはわかりませんが
オリーブにもいくつか種類があることくらいは知っています。
今回購入したオイルの内訳は
Moraiolo種45%、Leccino種30%、Frantoio種25%なのだそうです。
酸味は0,1%と表示されてました。
お味のほうはすっきりさっぱり、ジューシー。(何のことじゃ…)

旬のものは文句なしにうまいのです。


同じ市に行っても視点が違う
leoさんの「ponnoかずちゃんのイタリア・フィレンツェ日記」
早起きは、いいよね
「Via Vivace」~Olio Nuovo~にトラックバック