なんでもない場所

2010-07-11 19:07:56 | Weblog
触覚の記憶というのは、すごい。

雨を含んだ砂地の感覚。

軽い身震いとともに、小学校の頃のグラウンドが浮かぶ。

ここは○○公園という名前がついているけど、どこでもない場所に近い。

近頃は空き地も権利によってしか守られない。

文化人類学者の辻信一さんによると、権利というのは、あたり前のことをあたり前でなくする機能があるらしい。

わざわざ言わなくても自然とそうだったじゃん、ということ。


でも、雨は無条件にすべてをぬらして、つけられた名前も雨のあいだは流されていったみたいだね。
コメント
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