新・東京日記 ~ママチャリで行くわヨ!~

子育ても一段落し、だいぶ落ち着いてきた日々の備忘録。

今、何を読んでいるの?

2013-09-25 | 家族

子どもは思ったようには育たないものだし、持って生まれた個性もある。

二人目が生まれてからの11年間は、「あぁ、人間て一人一人違うんだなぁ」という驚愕経験の連続だったように思う。

全く性格の違う二人だがが、ありがたいことに、二人とも本好きに。

最近は、What are you reading now? 今何を読んでるの?

と訊ねあうのがなかなか楽しい。

昔、マンハッタンに住んでいたとき、マンションの近くに大きな書店があった。買わなくてもいいからいくらでも座り読み(?)してくださいという太っ腹な子どもコーナー。週に1度は息子と一緒に通ったものだが、そのコーナーに足を踏み入れると同時に息子は書棚を縦横無尽に歩き回り、絵本の束を抱えて戻ってくる。毎回5冊まで。選んできた本を私の胡坐の上にチョコンと座った息子に読み聞かせるというのが毎回お決まりのパターンだった。今では185cmの大男になってしまったが、昔は「チョコン」としていたものだ・・・。7歳下の娘も、物ごころつくまえから、書店通い。私&にいにと三人で行く時もあれば、マダガスカル人のスーパー・ナニー、ハンタも毎日のように本屋に連れて行ってくれたようだ。

子どもたちが小さい頃は、いかなる場所であっても、一瞬であっても、子どもを1人にすることに対して非常に厳しいマンハッタンにあっては、息子を子どもコーナーに残したまま、大人の書棚をうろつくわけにわいかない。結局いつも、子どもコーナーで時間切れ。「あー、早く子どもたちが大きくなって、自分の本もゆっくり選びたいなぁ」と毎回思うのであった。

ある時、ユニオンスクエアカフェという高級レストランに子どもを預けて大人だけでディナーに行った。隣のテーブルに食事を待っている三人家族がいて、お父さん、お母さん、そして12歳くらいの男の子がそれぞれ本を取り出し、静かに読んでいた。食事がくると、それぞれが読んでいる本についての会話が始まった様子。このレストランの常連なんだろうなーという雰囲気、そして三人の間に流れる知的でありながら温かい空気がとても新鮮だった。

まるで、映画のワンシーンのような瞬間。それが、私の頭の中に今もたくさん眠っている、ニューヨークの多彩なimagesの一つである。

「いつか、あんな風に・・・・」と思ってから、はや15年くらい経ったのかな?

気がつくと、息子と娘と三人で新幹線に乗ったり、喫茶店に入るようなことがあると、それぞれ本を取り出して読み始めるように。ユニオンスクエアカフェみたいな都会的で大人っぽい場所ではないし、あのファミリーのようなカッコよさは無いが、それぞれ本を読みつつ、内容をシェアできる関係になったことは喜ばしい。

子どもたち二人とも本好きという点では共通しているが、好きなジャンルが全く違うのは、興味深い。

息子は文学作品好きなので、日本語・英語問わず、小説や古典一辺倒。プラス、漫画。「ストーリー」が好きなのだ。

それに対し、常に効率重視の娘は、本屋や図書館でかき集めてくる本は「実用本」中心(笑)「銀行のなぞ」とか「知っておきたいボキャブラリー100選」とか「誰でもできる驚きのマジック」とか、そんな感じ。ストーリー物も、スピード感のある探偵もの、謎解きものが好き。

だから、What are you reading?という会話も面白く成り立つワケで。もう少し、娘っ子が大きくなったら三人でBook Clubなんか出来たら面白いな。同じ作品を読んで、それぞれの感想をシェアし合う。願わくば、その頃は皆でワインを飲みながら、なんかだと良いね。日本酒でも良いけど。

小さい頃も可愛かったけど、大きくなってくるとまた別の楽しみが増える。一粒で何度でも美味しいです!

 


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