新・東京日記 ~ママチャリで行くわヨ!~

子育ても一段落し、だいぶ落ち着いてきた日々の備忘録。

いよいよTake Off!

2009-01-23 | Weblog

先週の木曜日、中田英寿さんがTake Action Foundationを設立した。私も評議員として、応援することになりました。ひでさんのお誕生日の22日、記者会見の会場にはたくさんのメディアが集まっていて、改めて影響力の大きさにびっくり。

ここ数年、私も日本で世界の貧困問題やミレニアム開発目標(MDGs)、アフリカ開発のアドボカシー活動に携わってきたけど、こうした問題に市民の意識を一時的に向けることは、PRのノウハウを持ってすれば可能である。しかし、それが「ああかわいそう」という一時的な同情で終わらずに、こうした問題を生み出している構造に日本も、自分の生活も組み込まれているんだということに気づき、だったらそういう構造自体を一市民として変えていこうよ(=政策を変えていこうと働きかけよう)というところまで持っていくのがいかに難しいかを痛感している。(詳しい議論はコチラ

欧米や一部のアフリカ諸国のような市民社会と日本とは背景も成り立ちも違うから、グローバルなキャンペーンを日本に持ってきて、それが日本の社会に根を張り、継続的なものになっていくか、というと、非常に難しいのである。そもそも、日本の公教育では、市民として声をあげていく、というような教育はしていないし、「政治活動」という言葉そのものがネガティブな感覚で受け取られている。(特に、ここしばらくのニュースを見ていると、こんなに危機的な状況になったときに、オバマみたいな人材が出てきて、人々も彼をサポートする、というアメリカが羨ましくなる。これも人々が選んだ究極の政策変更だから)

より良い社会の仕組み、経済構造を作っていくためには、やはり強い市民社会が必要だ。日本国内の格差の問題も、世界の経済構造・政治構造と密接にかかわっているという事実を理解した上で、国内問題・国際問題両方に目を向け、政治・政策を動かし、人々が生きやすい市民社会を作っていくことがこれからの日本にも必要だと思う。

今すぐにでも、広い視野を持った市民がたくさん増えて、声をあげていってくれれば一番いいんだけど、そういう気運は簡単には生まれない。やはり、これから日本を背負っていく子どもたちへの教育・啓発、という長期的な取り組みが必要なんだと思う。実際、小学生・中学生・高校生は「世界を知る」ことにすごく関心を持っていると思うし、まだ見ぬ世界と自分がつながっていることを実感することで、世界観も広がるし、自分自身の未来の展望も広がっていくんではないかと思っている。

それでは、世界と「つながっている」ことを実感するためにはどうしたらいいのか??公教育の中で、国際理解や国際協力の時間を充実させていくことも一つ重要なやり方だと思うし、それ以外にもいろいろと方法はあるだろう。ひでさんのTake Action Foundationはそんな活動を持続的に、日本中に根を張って浸透させていくためのひとつの仕組みになるんじゃないかと思う。

ひでさんが2006年のワールドカップを最後に引退してから数ヶ月後くらいにご縁があり、世界の貧困問題や開発について話をした。それ以来ずっと、途上国での訪問先を紹介したり、開発の専門家や活動家と話をする機会を作ったり、国際機関や援助団体の協力体制をアレンジするのを手伝ったりしてきたのだが、ひでさんは本当に自分の足で歩き、途上国の山奥の現場のスタッフや地元の人々から、はたまた国連本部の専門家や著名なエコノミストから、ありとあらゆる人たちと実際に話をして、さらには、ご自分の類まれなるビジネスセンスとネットワークを駆使して、試行錯誤を繰り返し、練りに練ってできたのが、今回の「みんながハッピーになる仕組み」だ。よくぞここまで、と私としては本当に感慨深いし、ひでさんにしたら、「いやいや、これからだ」という気持ちだろう。

というわけで、これからいろんな取組みをしていくことになるので、是非応援・参加してください!日本を元気に、そして元気な日本がさらに世界に貢献できるような仕組みをつくっていきましょう。

しかし。「地方活性化」「農業」「最初の試合は甲府」と最初にご本人の口から聞いたときは、私もびっくり仰天しました(笑) 


MISIAさんのライブ@日本武道館

2009-01-17 | Weblog

山中湖での星空ライブ、横浜でのTICAD開催記念ライブに続けて3回目。今回は、MISIAさんが昨年10月に立ち上げたChild Africaの関係で声をかけていただき、息子、娘っ子、ばあば(笑)の4人で参加。

MISIAさんは、本当に小柄で可愛くてソフトな話し声で、妖精のような方である。しかし、アフリカや貧困問題(特に教育、水、保健)へのコミットメントは驚くほど強い。ご出身が長崎だそうで、やはり平和に対する特別な思いがあり、また、MISIAさんの音楽のルーツでもあるアフリカへの深いリスペクトが背景にあるようだ。しかも、とてもインテリジェントな方で、開発問題についてもよ~~く勉強していて、専門用語まで使った質問をされるのでドキドキする。それから、周りのスタッフの方々もMISIAさんの思いをくんで、とても熱心にMISIAさんのこの活動をサポートしていらっしゃる。Child Africa、私もどんどん協力していきたいと思っております。

で、そんな素敵なMISIAさんであるが、ライブは本当にぶったまげるほどすごいです!!毎回、鳥肌がたち、血わき肉踊る、みたいな。いや~~、あんなに華奢なMISIAさんのどこからあんなソウルフルな声が出るのか?どうやったらあんなエネルギーを2時間ずっと出し続けられるのか!?上手なシンガーや、好きなロックバンドは数多くいても、やっぱMISIAさんの力強いけど温かい声は別次元。会場の人たちも本当にMISIAさんのことを大好きな人たちばかりで、すっごいほのぼのした空気であった。MISIA最高!!

 武道館ライブ、たぶん最年少(娘っ子6歳)と最高齢(ばあば65歳)を含む変な一団だったが、ばあばは超ノリノリ、手を振りまくって、タオル振りまくって、踊りまくって、一番すごかったです。。。。これぞPower of music……!?