大家族で集まると、実家だろうが、旅行先だろうが、必ず娘と甥っ子が「ショー」をやってくれる。仕込みと練習のために、二人でず~~~っと部屋にこもっていてくれてるので、大人も楽ちん。最近の主な流れは、「ショーの予告アナウンスメント(時間と場所の告知)」→「チケット配布(くじ引きなどのお楽しみ券付きの場合も)」→「会場への誘導(いつもバアバは特別席)」→「パフォーマンス」→「カーテンコール」→「握手タイム(ディナーショーのように観客一人一人と握手してくれる笑)」→「観客の感想コメント(マイクを持って周ってくる)」→「退場」。
このショーが、当然ながら毎回バージョンアップしていくのである。私の記憶では、一番最初の「ショー」は、娘4歳、甥っ子3歳の時。確か、ハワイで「ルアウショー」を観た後に、それらしきものを再現したのだったと思う。ショーの内容もだけど、観客が拍手喝さいする会場の熱気のようなものにガツンとやられたようだ。それを覚えている範囲で再現したところ、大人たちから拍手喝さいを浴びて、どうやら味をしめたらしい。
アンパンマンに入れ込んでいる時期は、二人が色違いで持っている枕のカバーを外し、それを被って「梅ちゃん」「抹茶ちゃん」になりきっていきなり登場。会場を仰天、沸かせたものだ(笑)幼稚園に入ると、お遊戯会の演目や段取りが再現されるようになり、字が書けるようになるとプログラムやチケットを用意し始めた。小学校に上がると大道具や舞台装置に凝りだした上、劇もオリジナル・ストーリーで展開。最近では、弟夫婦が甥っこに買ってやった「マイクセット」(拍手音、ライティング、ドラム音も完備)を駆使して、司会進行にも余念が無い。
今年の夏休み、二人を連れて「サウンド・オブ・ミュージック」のミュージカルを観に行ったのだが、その直後の「ショー」では、しっかりとカーテン・コールを取り入れて、襖が何度も開いたり閉ったり、二人は拍手を浴び続けた。。。(笑)
そして、今年のクリスマスとお正月も毎晩「ショー」が。昨年は味噌っかすだったまなちゃん(3歳)も、しっかり固定メンバーとなり、立派に歌ったり、踊ったり、お辞儀したり、観客と握手したり。。。。さらに、12月のリトル・アンバサダーのホリデー・パーティで私が司会進行する様を見た甥っ子は、「あーちゃん、司会やって!!」と。プログラムと、どの音楽をどのタイミングでかけるかの指示書を渡され、リハーサルまで敢行(汗) クリスマスは「プレゼント、届くかな?」という劇が中心。お正月は、「嵐」の歌にオリジナルの振付けをしたダンスと歌がメインの出し物であった。
一体どこまで進化するのだろうか。。。。子どもたちは、それぞれが学校その他で見聞きしたこと、学んだことをフル活用し、二人でオリジナルバージョンを創り出す。それを大人たちに披露し、拍手喝さいを浴びる。その繰り返し。単純な事なんだけど、この積み重ねが二人にとって(そしてまなちゃんも)大切な学びのプロセスであり、チャレンジ精神の基盤になっているのかもしれない。
娘はチアダンスやら、スピーチ大会やら、司会やら、いろんな舞台に立つ機会があるのだけど、本当に度胸が据わっている。甥っ子も、リトル・アンバサダーのホリデーパーティで司会をする私、登壇してスピーチをする娘を見て、「あーちゃん、来年はぼくもマイク持ってお話したい」と小声で耳打ちしてきた。弟夫婦の話では、学校では結構引っ込み思案との事だったが、どっこい、チャレンジ精神に溢れているではないか!家の中で育んだ「自信」と「自尊心」は、外の世界に踏み出す原動力になるんだろうな。
娘、甥っこ、姪っこによる「ショー」を今年も楽しみにするとともに、家庭の外でも子どもたちがチャレンジできる場、それを大人が応援できる場を創っていきたいな~と思う。