徹夜でどうにか例の原稿の第一稿を仕上げ、行ってきました、岩手県。(17~19日)昔、父が盛岡支局にいたことがあり、家族で1年半住んだのだね。私が小学校4年生のころですから、かれこれ24年くらい前。新聞社も本社はすごい働きようだけど、支局は案外のんびりしてるので、しょっちゅう旅行に行ったりして、岩手県は私たちにとって、それはそれは楽しい思い出がいっぱいの地なのだ。
盛岡はみちのくの小京都と言われているくらい風光明媚な城下町である。そして、岩手山を背景に川と緑がいっぱいで、宮沢賢治や石川啄木を生み出した土地なんですな。非常に豊かな文化と歴史があるところなんです。
さて。ほとんど徹夜明けですから、意識は朦朧。子供らの世話は母に任せて超適当に荷造りしたはいいが、なんだか時間の流れにうまく乗れず、しかも土曜の朝ですぐに来るだろうと思ってたタクシーが全く来ず、結局タクシーに乗り込んだときには新幹線の出発20分前。7時56分発なのに、もう37分だつうの。東京駅まで行かなならんのに運転手さんにも出発時間を伝え、無言のプレッシャーをかけまくり。しかし、交通量は少ないのに、なに、あの信号。全然通らない。交通局よ、おめーは喧嘩売っとんのか~!!
と叫びたくなるようなもどかしさ。しかし、どうにか八重洲口に到着。まだ8分あるから大丈夫。 大きく「新幹線改札口」って書いてあるし、と思ったら、これ、東海道山陽新幹線やないの!東北新幹線は遥か彼方。この時点でかなりあせり、全員走り出す。尋常でない殺気を察知したのか、普段なら「抱っこして」の「歩けないも~ん」のうだうだ言う娘っ子も、すごい形相のばあばに手をひかれ無言で走る走る!
東京駅構内を走りぬけ、エスカレーターでホームにたどり着いたのはなんと発車1分前。しかし、我々の指定席の車両はこれまた遥か彼方。必死でホームを走る息子、私、ばあば、そして娘っ子。。。。しかし、その瞬間に「プルルルルルル」と非情にも発車のベルが。。。。こりゃ最寄の車両にとりあえず乗らな~!先を走っている息子に「とりあえず乗って~!!そっから乗りなさいってば~!!!」と絶叫する私。私の叫び声に振り返る息子、しかし勢いあまってものすごい勢いで激しくすっ転んでしまった!お、お前は欽ちゃんか~!?くらいの見事なひっくりかえりようにホームの人々は目が点ですだ。何の因果か私は私で「アンタは昔っからぎりぎりまでもたもたしてるからこうなんでしょう!!!ほんっとに、昔っから言ってるでしょうっ!!!!」と公衆の面前でばあばに怒鳴られ、もうほとんどコント@新幹線ホームですわ
どうにか乗り込むと、とっくの昔に奥さんのトモちゃんと2歳児ゆうたと到着していた私の弟ケンタは「ねえちゃん、たのむよ、どきどきさせんなよ~」と顔面蒼白。妹ハナも前夜飲み会で午前様らしく、これまた目の下にすごいクマをつくってゾンビのように座っていた。3人がけの席をひっくりかえして、6人で向かいあってすわったのだが、それプラスゆうたとナナがいる上に、わしらきょうだい、みな顔が濃いもんで、車両の中でも妙に人口密度は高いわ、暑苦しいわ、異様な一角であった。
しかし、こんなネタが多すぎて、全部書いていたらもうどうしようもない。今日は、あとひとつにしておこう。
それは、安比高原での出来事。安比高原のリゾートホテルに宿をとってあったのだが、夜、スキー場のゲレンデで秋祭りの一環の花火大会があるという。そして、花火大会がの後は「イリュージョンをお楽しみください」とチラシに明記されている。花火のあとは、プリンセス・テンコー?いや、いくらなんでも、んなわけないだろうから、レーザーショーか~、ロマンチックでよろし。粋な演出やな。と私は独り勝手に思ってました。花火自体、本当の打ち上げ花火で、すっごくきれいだったの。終わると、そのままイリュージョンが始まると思っていたが、会場のみなさんはおもむろに立ち上がり、ある一定の方向にぞろぞろと歩いていく。これは流れに乗るしかない。ので、我々一行も皆さんに紛れて歩き始めた。イリュージョンはまた別会場なのか!?
なんだか、闇の中を人々がぞろぞろ同じ方向に歩いていく図はとってもシュール。なんか、SF映画みたい。それにしても、イリュージョン・ショーは一体どこ?
しばらくして目に入ってきたのは、真っ青なライトに彩られた光のアーチ。そう、丸の内のルミナリオ(だっけ?)のような。そして、そのアーチを潜り抜けると、なんとクマちゃんやら、トナカイやら、馬車やら、はたまた新幹線まで、無数のライトでかたどられた光の造型の数々。まるで、クリスマス前のアメリカの住宅街のよう。
で、でも、これってイリュージョンというより、もしかして、もしかして、
イルミネーションちゃいますのん!!??
おなかがよじれるかと思うくらい大うけしたっす、ありがとう、安比高原!!
これ以降も笑える事件連発なんですけど、全部書いてたらきりないのでとりあえず今日はこれにて。