goo

★東京電力福島第一原発対策本部・がん対策本部合同会議~講演:山下俊一教授~★

福島第1原発対策本部とがん対策本部合同会議が開催されました。
講師は私の恩師で上司でありました長崎大学大学院医歯薬総合研究科長の山下俊一教授です。


原爆後障害医療研究施設の教授として20年以上教育研究診療に携わられた山下俊一教授は原爆後障害という急性かつ外部被ばくによる障害およびチェルノブイリ原発による慢性かつ低線量の内部被ばくによる障害の両方について我が国の第一人者です。
さらにWHOにおいて放射線プログラム専門科学官として世界の放射線リスク管理を行われてきました。


原爆後障害のデータやチェルノブイリ原発後20年以上も住民を診察し、励ましてこられたご経験を通して、
ご講演は、『正しく怖がる』ことの重要性を通して正しい知識と正しい情報伝達と正しい判断を求めることの重要性を話されました。

福島県知事より依頼を受けて福島県放射線リスク管理アドバイザーを務められる教授は福島県内で住民に対するリスクコミュニケーションのために福島県内をくまなく回られています。
住民との対話を重視してお手伝いの気持ちと気配りを大事になさるお話には感嘆のお言葉も頂きました。
この行動はどこまでもボランティアで行われていることですが、政府・東電より依頼を受けたような印象を持たれるようなこともあったかもしれませんが、多くの住民の方には正しい情報が伝わっていると思います。

ヨウ素剤の服用よりもできるだけ遠くへ避難させるべきであり、現地にて頑張らせる必要は無いと強調され、また避難所を転々とさせることの困難さを訴えるお話は福島の現場にいらっしゃるからこそ分かるお話であり、国の後手後手に回る対応を強く指摘されながらも、私たちは福島の皆様を支えなくてはならないとのお話でした。

今回はお話になりませんでしたが、福島県立医大の緊急被ばく医療を支えていらっしゃることも国が正確に行えない海外記者クラブへの会見を行ったことも忘れてはなりません。

福島の皆様を支える私たちが浮き足立つことなく、建設的な政策提言を行っていきたいと思います。


【あきの公造 公式HP】
http://akino-kozo.com

【あきの公造 twitter】
http://twitter.com/akinokozo
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )