アカリノートノート

アカリノートのいわゆるひとつのノート的なアレ。

アカリノートの曲作り裏話(セキララ★スタイル)

2016-09-14 15:25:39 | 日常の
おこーん

最近 作った曲は 『シアン』

でおなじみ アカリノートです



だって
作れって云われたからさ…(笑)



つうわけで高田馬場四谷天窓さんの
企画のために 新曲書き下ろしました

その日の出演者みんなで おなじ題名『シアン』で 曲を
作ってくるという企画だったのす


そんな新曲シアンの作り方を
少し(かなり長いけど(爆))お教えいたしましょう!





まずは 題名しばり ということで

1、『シアン』という言葉から連想されるもの探し

とりあえずはシアン=青

あとは ダジャレ的に思案試案私案…

言葉のニュアンスからも
『思案』がハマった
かつ今作りたい曲の題材とも合致したので

なんとなく曲の根っこはほぼ決



2、ここからシアンの意味をほりさげ

調べると古代ギリシア語らしく 当時の意味は『暗い青』と判明!

なるほど これは『思案』のイメージともクロスするぞ!
と イメージは『暗い青』に決定
(この時点でただのダジャレだけの『シアン』を脱)


さて いくつかのポイントが見つかったので


3、さらにここに歌的なストーリーを付随するために
思案 (笑)(歌にはきちんとある意味での起承転結(ストーリー性)が必要なのです)


せっかく『題材が色』や『企画もの』という
ポイントがあったので自分の心象だけでは勿体ないとおもい

『暗い青』という言葉から 以前テレビで拝見した
日本を代表するフリーダイバーの
篠宮龍三氏のおはなしのなかで
『ほとんど暗闇だけど確かに青い』みたいな感じで
海の底について おはなしされてたことを思いだし

フリーダイビング(かなり深く潜ったり様々するスポーツ) をストーリーの軸にしようと考え

からの
フリーダイビングといえば
『ジャックマイヨール』(フリーダイビングの第一人者)
『ジャックマイヨール』といえば
『グランブルー/リュック・ベッソン』(というジャックマイヨールをモデルにした映画)だ!
(ちなみに先述の篠宮氏もこの映画をみてフリーダイバーになろうと決めたそうな◎)
と繋がって『グランブルー』を観返す

(ちなみにこの『グランブルー』かなりの名作ですよ)


そこからジャックマイヨールの心象 と
わたしの心象と『グランブルー』のイメージを
集結させて


4、やっとこさ歌詞のおおまかな土台を作りました
(ここまでがなかなかパッとできないのす(涙))

歌詞の土台とは 歌詞っぼい言い回しや
思い付いた単語 印象的な言葉
ストーリーの流れを書き留めたものです
(歌詞のイメージストック的な)





それを見ながら

5、さて作曲にうつります


ギターをもって適当にコードをならしながら
頭のメロディになりそうな 言葉を土台から探します


これはほんとに魚釣り+芋掘りみたいな作業で

メロディにハマったことばから
新しいメロディへと言葉が続いてゆきますが
(選んだ歌詞に応じてメロディも変化します)

必ずどこかでたち行かなくなります
(メロディが切れることもあるし言葉がはまらなくなることもある)

(当たりが大きくても釣り上げてみたらゴミだったとか
最初はデカイ芋がでたけどあとは小さいのしか付いていないツルだったとか様々)

そうなるとまたはじめからやり直します
釣り場や掘り場をかえつつ◎

(このとき前回のメロディでハマったり印象的な部分は
残したりもしますが曲調によっては総取っ替えになるのであえて録音はしません)




だから最初から最後まで

イメージを貫徹させながらストーリーも踏襲しつつ
かつメロディも構成も的確である歌が

鼻唄程度でもこのときに産まれないといけないのです

つまり
当たりがあって格闘して
釣り上げても大物でないとダメだし

はじめから最後まで
ちゃんとした芋がついているツルでないと
ダメ
ということです


しかも
歌詞もメロディによって変わるのでなかなか定まらず ……
(むしろこの時に歌詞の根っこやストーリーすら定まって
いないともう完全にアウト!)

…って
これ
けっこう骨折れ作曲スタイルなのでは…(爆)
(他のかたがどうされてるかわかりませぬが…)


ただ
本当に書きたい曲(書かれたがっている曲)は
かってにメロディも歌詞も構成もストーリーも
産まれてくるもの
だと信じているので
(あるいはそうでないと作る意味も歌う意味もないと考える非商業ミュージシャンアカリノート(爆))

このスタイルを続けておるのです



さて
『シアン』もこのやりかたで
なんとか産みおとし(かなりの難産で)
とりあえずの流れが決まり 一旦


6、レコーダーに録って1日は寝かせます

理由はかんたん
『夜中に書いた手紙はコッパズカシイ』現象をさけるためです(笑)

一旦よかろう、と思っても
キチンと客観的に改めて聴くと
不整合な部分や分かりにくい表現 など
だんだん見えてきます

そして1日たつと
だいたいその曲を嫌いになります(笑)


この第一次『シアン』も例に漏れず…
6で作った曲はボツになりました(笑)



6で何が悪かったのか
もっとハマる歌詞やメロディは?など考えながら


7、もういちど歌詞の土台を見ながら釣り+芋掘りをします

今回は前回よりも 釣り場や 良い芋づるが分かりやすいので 意外とスラスラと書けることが多いす
(しかし書けない場合は6、7を延々続けます
ここが2、3年続くこともあります(笑))




ここまで来たら後は


8、細かいメロディや構成のバランス調整 です

ストーリー展開や曲のイメージに合わせた構成を
細かく決めてゆきます

(構成とは『前奏の長さ』や『間奏の展開』『各所の音量』など1曲の流れ方のことです)

このときにもやっぱり合わない言葉やメロディは 直しながら進めます
言葉が変わると展開もかわるので
構成もかわります

そして構成まで決まったら


9、本仮歌入れ

聴き込み用に録音をします

ちなみにこの時に初めて 歌詞を 文字として印刷して出します

それが最終的な『楽譜』になります◎
そこには音符もコードも構成も書きません

言葉を歌うのですから 言葉に集中できるように
言葉以外は全て身体に染み込ませるのです


ほんであとは

10、ひたすら聴き込み&微修正

で完成です!


ただ本番前にガッチとしたリハーサルは行わないタチなので
お客さんの前で反応をみつつ
さらに構成が変わることも あります

だから本当の完成(誕生)は

11、本番で歌う!


ですな









…………


ふぅ…
てなわけで
新曲『シアン』ができるまで!をお送りしましたが
いかがでしたか?

文章で書くと クソメンドクサイ作業に見えますね(笑)

実際なかなか産まれないときは本当に
クソメンドクサイのですが…(笑)
(小芋ばかり掘っちゃうのです…(爆))


ただ『歌詞とメロディを同時に組み立てていく』というのは私のライティングのポリシーなので
(言葉がメロディにきちんと乗らないと意味がない!)
この作り方でなきゃダメだし

いくら遅作でも駄作を多作するよりかは
マシだと思うていま す

そして曲つくりは苦労もありますが

やっぱり新しいものが産まれることは嬉しく幸せなことなので

聴いてくださるみなさまにおかれましては
へえ
こんなふうにして曲って産まれるんだなあ

と 適当に感じてみてくだされば
これ幸なのでございます


ちなみに『シアン』本当にいい曲に仕上がりましたので
いつか是非必ずや◎





いやはや
ながながと失礼いたしました
まさか こんなに長文になるとは(爆)



それでは
最後は今回の作曲レポートの一番の告白で
しめたいとおもいまあす!




いざ!!

今回の作曲1~11のスケジュール分配!

ズバッ!



1~2:ライブに誘われた日(多分7月末)~9月5日
3~6: 9月6日
7~9 :9月7日
10~11:9月8日(本番)


………って!

けっきょくほとんどで3日で作ってるんやないかい!!

できるんならサッサと作らんかーい!ズコーッ!







いえいえ
あなた
それは違いますよ


曲作りはとにかく

『思案』

が大切なのですから……キラリ★




では
また

ほなん
コメント
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