融通無碍なる留学生活

~豪に入っては豪に従います~

すり合わせ。

2007年03月11日 | 気付いたこと築いたこと
シドニーに秋の気配が漂ってきた。
日中、日差しが強いとまだまだ暑いけれど、
朝晩はひんやりと気持ちのいい空気が流れてくる。
日本の秋と違って、常緑樹につつまれたこのあたりは
見た目に秋を感じることはおよそできないけれど、
肌身に感じる秋の冷たさこそ、
私の一番好きな感触だ。

新しいお部屋に引っ越してはや3日目。
昨日はメリケンちゃんと電話会社に行って、ネット契約をした。

メリケンちゃんとのコンビ具合はなかなかいい。
契約の形態やプランの選択などについては、
彼女はけっこうこの手のコトに弱いらしく、
私が情報をかき集めて、こうこうこうだから、このプランにすべし、
などともちかける。
彼女はなんでも「OK」という。

いざ電話会社と話を進める段では、
ここでも私が先陣を切っていくのだが、
お金のことや、私が聞き取れないような込み入った内容になってくると、
彼女がすかさず鋭い突っ込みを入れ、損のないように立ち回ってくれる。
私にとっては勉強になるし、すごくいい体験だ。
メリケンちゃんは意外と気の小さいところもあるので、
「郵便局わかんないからついてきてぇ・・・」とか言うカワいいところもあるが、
やっぱり契約ごとや、なにかしらの折には、
ネイティブ・スピーカーが横にいるのといないのとでは安心感が違ったりする。

結局、2週間ほど待てば、自室でネットが使えるようになる。
待ち遠しい。

それにしても、メリケンちゃんは、
最初にやってきた当初よりは、ずいぶんと話しやすくなった。
おそらく私のヘタクソな英語にもなれ、
何をいわんとしているかを汲み取る努力をしてくれるようになったのだ。

電話会社のスタッフに早口で巻くしたれ、
げっそり疲れ切った私に、
「モハメドっていうあの店員、あいつの英語もひどかったわよ。
 あなたの英語は問題ないし、第二言語で考えるのが大変なのはわかるわ。
 私もフランス語やってたとき、しんどかったもの。」
などと、最初のころに比べたら軌跡のように優しい言葉さえ
かけてくれるようになったのだ。ありがたいことだ・・・

昨日彼女はフランス人の「男友達」(「彼氏」ではないんだそうだ)を招待し、
リビングのソファで仲良くくつろいで楽しそうに過ごしていた。
以前そんな事態が起ころうものなら、
他のウブなアジアン・ガールズが烈火のごとく怒り出したであろうが、
私としては、いつも私との英会話だけではストレスもたまるだろうし、
リラックスできるフレンドリーな友達を呼んできてくれるのも歓迎だ。

リビングに、
ちょっとイチャつき気味欧米人カップルと
政治問題の英文翻訳を書いている日本人。
おかしな図式だ。
が、しかし、私のたくらみどおり、、、
「ねぇ、まだ勉強してんのぉ?」とやってきて、
思わず私のPCを覗き込んだ彼女から、
「あ、この表現、こうしたほうがいいわよ」
と、さっそくネイティブ・チェックいただきました。
むふ。この瞬間が、たまらない。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おお~ (あっちゃん)
2007-03-11 15:20:55
フランス人!やるなメリケンちゃん!

翻訳のネイティブチェックは心強いよね。
うちのコリーは忙しそうなので、全文読んで!
とは言えないけど、たまに表現に迷ったりしたら
聞いてみたりしてるよ。

メリケンちゃんとはなかなかいいコンビだね。
姉妹みたいな感じかな?

ネット開通まであと2週間。
それにしても、インターネットがない時代(ほんの
10年くらい前だよね)の翻訳者は、リサーチ大変
だったろうなあ。
返信する
Unknown (ajskrim)
2007-03-12 10:38:43
ほんと、ネットなしでどうやって翻訳してたんだろうって思うよね。「一般的な言い回し」(その用法が正しかろうと誤りであろうと)の確認を取るにはGoogleのヒット件数が最も有効だもんね。「大衆の言説」みたいなのもひっくるめた、まさに世界への窓口として、ネットは翻訳者にとって力強いツール。それなくして、この2週間。自宅にいるのはなかなか厳しいっすよ。メリケントークで遊ぶしかないかな・・・。
返信する