融通無碍なる留学生活

~豪に入っては豪に従います~

土地と人

2007年07月02日 | 一時帰国生活

オーストラリアのブルーマウンテンは有名ですが、
どうにも腰が重くて、まだ行っていません。
で、代わりに、というわけでもないですが、
山梨県の昇仙峡に行って来ました(笑)
ここの仙が滝を見たのは初めて。なかなか見事でございました。

思春期のころから6年ほど暮らした山梨は、
当時、「居心地が悪い」とか「きらい」と思っていたけれど、
車で細い道を通り、
建物があちこち建て替わっていても、
既知感ある景色に出くわすと、
懐かしくて、なぜか少し嬉しい気持ちになるから不思議だ。
感傷か?ならば、それも結構。

土地と人との関わり方ってあるのだと思った。

結局その土地を「好き」とか「嫌い」とかいうのは、
自分がその時抱える全ての「条件」、つまり、
出来事、人々、自分の立ち位置などが
複雑に絡み合って生じた、ただの一過性の記憶。

私は「どこででも生きていかれる」とかいう類の人間ではないし、
自分の過ごす場所に対して
極端に感傷的だし、
意味を持たせたがるし、
居心地良くありたがる方だ。

でも、だからこそ、
あるまとまった時期を過ごしたり、これから過ごす場所に対して、
一過性的でありながら固定的な印象を与え続けるのは、
なんだかもったいないし、第一、面白くない。

シドニーでの生活はあと4ヶ月ほど。
私の今抱える条件の中で、何ができるかを考える。
この生活をどのように相対的総体的に築くことができるかは、
自分次第。
結果として充実したときを過ごすことができれば、
きっと「シドニー良かった!」言えることができるのだろう。

先学期はマジでくじけそうにもなったけど、
最終学期は、根拠なく強気でいこう(笑)。
留学して本当によかったなと、すでにしみじみ思う今日この頃。