きららの窓

山口市立阿知須中学校のブログです。
学校の様子をお知らせします。

まごわやさしい

2015年11月06日 15時10分42秒 | Weblog
5年前「トイレの神様」という歌がはやりました。覚えている人もいると思います。この歌の中でおばあちゃんは「トイレには美しい神様がいて、トイレ掃除を一生懸命する女の子はべっぴんさんになれるんやで」と小学生に教えています。「べっぴんさんになれる」というのは、ここでは将来幸せになれるということを小さい女の子にわかりやすくいっているのでしょう。
 本校のチャレンジ目標の一つに「そうじーサイレント清掃」があります。中には「なぜ黙って掃除をしなければいけないのか、おしゃべりをしていても掃除をきちんとしていたらいいのではないか」と思う人もいるでしょう。確かにきちんと掃除ができているのなら、それでいいようにも思います。
 では、「きちんと掃除をする」とはどういうことなのでしょうか?
 きちんと掃除をするには、まずどこがどのように汚れているかを捉えます。次に、どのような手順でやればきれいになるかを考え実行します。そして、きれいになっているかを確認し不十分であればさらにきれいにする方法を考え実行しなければいけません。これが「きちんと掃除をする」ということです。
 こうしたことを決められた掃除時間にやろうと思えば、自然に黙って掃除をすることになります。すなわち、黙って掃除をすることだけをいうのではなく、自然に黙ってしまうほど掃除に取り組むことが大切だというのがサイレント清掃なのです。
 私は、黙々と掃除をしている人を見ると、きっとこの人は確実な仕事ができる「あてになる人」なのだろうと思います。逆に「ちゃんと掃除してます」といいながらおしゃべりの方が多い人は、自分の仕事に対する気持ちが甘く「あまりあてにならない人」のような気がします。
 このように掃除のやり方を見ると、その人が何かをする上で信頼できる人かどうかの一端がうかがえると思っています。仕事に取り組むこうした姿勢は、中学校の間だけのことではなく、これからの人生において、その人の社会的な評価を決める大きな要素になります。なぜなら誰でも自分の大事な仕事を任せるなら「あてにならない人」より「あてになる人」に頼みたいと思うからです。
 掃除には、そうした大切なものを育ててくれる力があります。毎日の掃除の中で繰り返し繰り返し培われたもの・身につけたものは、きっと皆さんの将来の幸せに結びつくものとなるはずです。
 おばあちゃん風にいえば「べっぴんさんになれるんやで」ということです。(全校集会より)

<今日の献立>栗ご飯 豚汁 さんまのかぼすレモン煮 おきな漬け 牛乳
" 今日は、「まごわやさしい」をテーマにした給食です。
 「まごわやさしい」という言葉は、生活習慣病を予防するのに積極的にとりたい食べ物の頭文字をつなげたものです。豆の「ま」、ごまなどの種実類の「ご」、わかめなどの海藻類の「わ」、野菜の「や」、魚の「さ」、しいたけなどのきのこ類の「し」、いもの「い」。今日の給食には、これらの食べ物がすべて使われています。見てのとおり、今日は和食です。和食は、「まごわやさしい」の食べ物がとりやすいのが特徴です。和食の良さをあらためて感じてほしいと思います。
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