(旅行券たるもの(その1)からの続きです)
ココからは、どこの県から宿泊者がおいでになったかを見て行きましょう。
まず、観光庁の統計を見ると、福島県内からの宿泊者は約28.5%、それ以外からの宿泊者は約71.5%であることがわかっています。
施設所在地(47区分 及び運輸局等) |
延べ 宿泊者数 1)、2) |
宿泊目的割合(2区分)、居住地(2区分) | |||||||
観光目的の宿泊者が50%以上 | 観光目的の宿泊者が50%未満 | ||||||||
県内 1) |
県外 1) |
2) | 県内 | 県外 | 2) | 県内 | 県外 | ||
平成27年 1~12月 計 | 505,453,000 | 110,640,130 | 376,888,820 | 250,493,750 | 51,460,340 | 190,555,950 | 253,961,880 | 58,724,330 | 186,061,130 |
北海道 | 32,170,760 | 13,274,470 | 17,840,280 | 19,122,870 | 6,466,670 | 11,930,260 | 13,040,910 | 6,805,260 | 5,905,620 |
青森県 | 5,022,800 | 1,584,060 | 3,408,010 | 1,620,830 | 473,520 | 1,141,920 | 3,381,720 | 1,092,960 | 2,263,380 |
岩手県 | 6,099,340 | 2,033,140 | 4,020,220 | 2,620,320 | 985,230 | 1,620,860 | 3,466,830 | 1,043,700 | 2,391,480 |
宮城県 | 10,877,290 | 3,189,580 | 7,439,000 | 3,956,600 | 1,725,900 | 2,046,050 | 6,920,570 | 1,463,570 | 5,392,980 |
秋田県 | 3,197,380 | 941,700 | 2,153,000 | 1,416,780 | 399,960 | 987,620 | 1,777,390 | 539,920 | 1,164,180 |
山形県 | 5,895,130 | 1,812,190 | 3,901,770 | 2,933,880 | 1,046,520 | 1,749,950 | 2,932,070 | 755,760 | 2,143,350 |
福島県 | 11,149,120 | 3,172,090 | 7,760,190 | 5,204,020 | 1,775,160 | 3,292,120 | 5,941,590 | 1,393,910 | 4,467,640 |
九州運輸局 | 53,863,580 | 12,430,070 | 39,944,250 | 21,488,370 | 5,112,550 | 15,941,740 | 32,143,180 | 7,283,390 | 23,877,800 |
それでは、旅行券はどうだったのか見て行きましょう。
コンビニ発券については、
福島県 | 45,200 | 64% |
隣県 | 9,442 | 13% |
首都圏 | 13,042 | 19% |
その他 | 2,532 |
4% |
となっており、福島県内からの利用が約3分の2となっています。
旅行サイトでは、
福島県 | 宮城県 | 東京都 | その他 | |
A社 | 35.0% | 13.0% | 12.0% | 60.0% |
B社 | 25.3% | 12.4% | 12.3% | 50.0% |
C社 | 29.6% | 11.5% | 12.6% | 46.3% |
となっており、福島県内からの利用は25%から35%程度で観光庁の統計と近くなっています。次に、宮城県と東京都からの利用がほぼ同程度で続き、4位以下には東京以外の首都圏の各県が続いています。
この2つから、コンビニ発券は県内利用者に広く伝わり、旅行サイトはより一般的な傾向になったということがわかりました。
観光庁の統計に「九州運輸局」という九州7県のデータを載せておきました。これを見ると、九州では県内からの利用者が約23%しかいないことがわかります。
今回の熊本地震での旅行券利用を考えると、県内からの利用よりも、県外から多くのお客さんに来ていただく必要があるでしょう。予算も180億円で福島県の18倍もあります。単純に考えると、約400万泊もの利用を促すことになります。年間5300万泊のうち400万泊に相当する宿泊を獲得するところは、福島県のように大きく偏ることが予想されます。九州の宿泊事業者の方々には、これらのデータを上手く活用し、震災からの復興という事業を大きく伸ばしていただきたいと考えています。戦略が必要ですゾ!
今日も素晴らしい一日をすごしましょう。
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