おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。
気温7℃、曇り空の会津です。さくらんぼの芽が膨らんできました。毎日少しづつ、朝の気温が上がってきています。
障がい者の自立について、2年半の取材を経て書かれた大作を読みました。
「自立」というと、経済的自立を思い浮かべる方が大半だと思いますが、障がい者の自立とはいったいどういうことなのか、この本は、このあたりを丁寧に述べています。
結論を言ってしまうと、「自由」ということが自立と同一の考えなのですが、障がい者は名の通り、身体に障がいを負っている方ですから、身体面で自由にならないことが存在します。この不自由な部分だけを支援するならともかく、それ以外の生活全般について、施設などで特定のルール下で暮らすことは、恋愛や性などの分野で大きな制約が課されています。これらの自由を求めることが、障がい者の自立なのであろうと読み取ることが出来ました。
本に登場する主人公の鹿野さんは、重度障がい者として自由な暮らしをするために、様々な行動を起こした方です。
世の中、立場によって理不尽なことが多々存在しますが、自由を求めて「考え」「行動する」ことの大切さをあらためて認識させられる書籍でした。
あまりの理不尽さに涙をこぼすところもありましたが、勇気をもらえる部分がそれに勝る内容です。4月に人生の転機を迎えた方やそうでない方も、この勇気をもらうためにおすすめしたい書籍です。
今日も楽しく過ごしましょう。
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