音信

小池純代の手帖から

日毎の音 石 201227

2020-12-27 | 日記
  石


 ひとつづつ箱から出して眺めたし露伴の石の歌の数々


 鎌倉の夏のもののふ涼しげに夢窓疎石の庭を見てゐる


 目のなかにあつたら痛いなほましてルビーの如き結膜結石


 さらさらと過ぎてゆきにき幼き日きれいな石を路に拾ひき


 石走る垂水の江戸の水底の新井白石石田梅岩





コメント    この記事についてブログを書く
« 日毎の音 逃 201226 | トップ | 日毎の音 漢 201228 »

日記」カテゴリの最新記事