音信

小池純代の手帖から

日毎の音 雨 200914

2020-09-14 | 日記

   雨

 長月の雨の楽団近づきて水の音符を落としてやまず


 ひとしきり雨が夜闇を奏でゐし音を譜面に起こすひとあれ


 うつむいてなほうつむいてうつむいて雨の去来にかるく礼して
                礼:ゐや

 夜の雨迅き黒馬鐘の舌笛の乱立天体の骨
 
 
 風神も雷神もこれ聴きなさい雨神のうたふ天降るアモール
                雨神:うじん 天降る:あもる アモール:amor




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