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宇宙航空MBAブログ

Aerospace MBA(フランス・トゥールーズ)が考える宇宙航空マネジメントの進化系ブログ

MBAバーベキュー開催決定!

2008年08月06日 | MBA
 
前にブログで提案した「宇宙航空MBAバーベキュー」の日程が決定したので参加者大募集!

 ■日時:平成20年9月6日(土) 夕方~夜 ※現地集合
 ■場所:東京 飯田橋 Canal Cafe(詳細はこちら
 ■内容:バーベキュー+第6回宇宙航空MBA説明会+その他
 ■費用:一人6,500円(バーベキュー、フリードリンク込)
 ■人数:10名以上(10名に満たない場合はバーベキューができません!)
 ■申込:「aerospacemba@mail.goo.ne.jp」までメールしてください

なお、Canal Cafeのデッキはペット連れ込み可とのこと。希望者はどうぞ。

皆さまからのメールをお待ちしています。

(写真はCanal Cafe)
 

宇宙航空MBAバーベキュー

2008年07月02日 | MBA
 
第1回宇宙航空MBA説明会を開催してから既に数ヶ月が経過した。第2回をやるといって何もしていなかったわけではなく、その間も僕はずっと個別説明会というスタイルで説明会を開催し、フランス・トゥールーズでの宇宙航空MBAに少しでも興味のある人のニーズに応えてきたつもりだ。その数は既に5回にも上っている。

そんな経緯もあり、もし今後大々的な説明会を開催するとすれば、それは第6回目の説明会ということになる。この活動は今後も継続していく方針に変わりはないのだけれど、ただ、普通に説明会を開催しただけでは面白くないなぁという気持ちが僕の中に芽生えてきたのも事実だ。これまで説明会に参加してくれた人達とのネットワークも大事にしていきたいし、新しい人達ともどんどん出会っていきたい。イノベーションは、常に新しい何かとの交差点で生まれると僕は信じているからだ。

やはり「宇宙航空MBA説明会」は進化してくべきだ。時の流れを前にして進化を止めることは、すなわち、退化を受け入れるということだ。ということで、進化系の宇宙航空MBA説明会の企画を新たに考えることにした。それが今回思いついた「宇宙航空MBAバーベキュー」だ。

これは、説明会という固~い形式ではなく、楽しくお酒を飲みながら、しかも、バーベキューを楽しみながら宇宙航空MBAについて理解を深めてもらおうという企画だ。もちろん、希望者がいればパソコン持参でちゃんと宇宙航空MBAの説明も行うつもりだし、質問には何でも答えようと思っている。大変なのは場所探しだけど、東京都内(飯田橋)に屋外バーベキューをさせてくれるレストランを見つけたのでそこに決めた。

あとは開催日時をいつにするかだ。僕はまもなくイギリスで開催されるファーンボロー航空ショーに行くことになっているので、たぶんイギリスから帰国した後の7月下旬に開催することになると思う。できれば、今回は土曜日か日曜日に開催し、平日は仕事で忙しいという人も参加できるようにしたい。第1回目の説明会は平日の夜に開催したために、仕事で参加できなかったという人も多くいたようだ。

日程と場所が決まったらブログ上でお知らせするので、もし、現時点で「宇宙航空MBAバーベキュー」に興味がある人がいたら、僕まで気軽にメールを送ってきてほしい。可能な限り全員の都合を考慮した上で、かつ、僕の対応できる土日のどこかで開催したいと思う。

 ■メールアドレス: aerospacemba@mail.goo.ne.jp

それでは、チャレンジ企画「宇宙航空MBAバーベキュー」、スタートです!

Bon voyage!
 

技術力で勝つ

2008年06月14日 | MBA
 
「技術力で勝つ」ということはまさにこういうことだと教えられた。最近話題になっている英国スピード社の水着、Laser Racer(レーザーレーサー)だ。企業としての財務内容の良さとかブランド力とか、製品のコスト競争力とかデザインとか、販売チャネルとかCMとか、そんなものを無価値にしてしまうほどの勢いでその性能が顧客に評価されている。もちろん、顧客といってもオリンピックに出場するような有名スイマーに選ばれるといったレベルでの話だ。

オリンピック選手に選ばれたからといって、そのまま企業の売上が増えるわけではない。むしろ、オリンピック選手への水着提供は企業側にとってコスト増加要因でしかない。特別仕様の水着を提供する上にスポンサー代金を支払わなければならないからだ。

しかし、水着を提供した選手がオリンピックで活躍すればするほど、その企業が販売する水着全体のブランド力が向上し、結果として売上増加につながる。だからこそ、企業は多額のスポンサー代金を支払ってまで有力選手に水着を提供しようとするのだ。そこには、いずれ一般スイマー向けの水着販売で何倍ものリターンを得てやろうという戦略がある。

今回の事態は、水着を開発する日本企業にとって非常に深刻な事態だと思う。スポンサー代金を支払ったにもかかわらず、有名選手に自社の水着を着てもらないのだ。そればかりか、日本人選手にさえ選んでもらえなかった事実がネガティブ要因となって企業のブランド力を傷つけるだろう。それは既に企業の株価にも現れていて、選ばれなかった水着を開発していた日本企業の株価は軒並み下落している。逆に、選ばれたスピード社の水着を販売する企業の株価は上昇傾向にある。マーケットは嘘をつかないようだ。

水着を開発する日本企業の技術力が劣っていると言うつもりはない。ただ、「独占契約なので必ず使ってもらえる」という安心感のようなものがそこにあって、本来ならば技術開発競争のための投じるべき資金や人材さえも、企業として別なことに使っていたのではないかと僕は思う。その結果、独占契約という安心感のなかった企業に技術力の差で敗れるという結果に至ったのだ。

独占契約は、企業の事業から将来の不確定要素を排除してくれるとても魅力的な戦略ツールの一つだ。その価値は十分に認めつつも、それに頼り過ぎると企業としての本質的な競争力さえ失ってしまう原因になることも忘れてはいけない。

競争に勝つには、やはり競争をするしかないのだ。

(写真はスピード社のレーザーレーサー)
 

宇宙ビジネスインターン

2008年05月29日 | MBA
 
前から温めていた新しい企画を実行に移すことになった。「宇宙ビジネスインターン」だ。これまで研究・開発を念頭に置いて進められてきた日本の宇宙分野に、新しい風を吹き込むための僕の新しいチャレンジでもある。

「宇宙ビジネスインターン」とは、MBA(経営学修士)やMOT(技術経営修士)の学生の中から有志を募り、宇宙ビジネスが抱える各種の課題に対して、個人又はチーム単位でその解決に挑んでもらおうという企画だ。僕がヨーロッパで経験したATR社のインターン勤務の経験が発想の土台になっている。ヨーロッパで見て、聞いて、経験したものの中で良いものは全て日本にフィードバックする。それが僕の使命でもあると思っている。

僕の所属する組織には、経営トップに新企画を直接提案して、その目に留まれば企画実行のための予算がもらえるという素晴らしい制度がある。今回、僕はこの制度を利用して直接プレゼン提案を行い、幸いなことにGOサインをもらうことができた。とてもラッキーなことだと思う。十分なチャンスをもらった以上、期待された以上の成果を残さなければと思っている。

既に国内のビジネススクールやMOTスクールにもコンタクトして、僕自ら営業活動を開始している。まずは東京と関西を中心にやっているが、時間とお金の許す限り日本全国に範囲を広げて企画のプロモーション活動をしていきたい。そして、経営やビジネスのプロフェッショナルを目指す人々の中に、宇宙を「自分の事」として考える人の数を増やしたい。それが今回の僕の狙いだ。

僕一人で出来ることには限界がある。でも、僕と同じような考え方を持った人を増やしていけば、時間はかかるかもしれないが、必ずこの国の宇宙が歩む道は変わっていくと信じている。

ということで、「宇宙ビジネスインターン」大募集です。興味のある方はメールください。
 

ATRが日本の空に

2008年05月15日 | MBA
 
僕がフランスでインターン勤務をしていたATR社が、ついに日本上陸の本格的な第一歩を踏み出したようだ。昨日の日経新聞やプレスリリースに掲載された情報によると、日本の大手商社である伊藤忠商事が、ATR機の日本における正規販売代理店契約を締結したらしい。日本においては商社経由の航空機販売が主流であるだけに、ATR社はついに本気で日本の空にチャレンジする意志を固めたのだと僕は思う。

プレスリリースはこちら

一日も早くATR機に乗って日本の空を飛びたい!とにかく楽しみだ!

(写真はATR機。ATR-42とATR-72の2機種というシンプルなラインナップ。)
 

プレゼンの準備

2008年05月11日 | MBA
 
山のような仕事が一段落してようやく落ち着けると思っていたら、今度は嵐のようなプレゼンに追われている。何か新しいアクションを仕掛けるようなプレッシャーのかかる仕事ではないのだけど、同時に4つほど外部からプレゼン依頼を受けてしまい、その準備に追われているのだ。

僕が今受けているプレゼンの依頼は、子供達に宇宙の不思議を伝えるような目的のものではなく、あくまでビジネスとしての宇宙航空に関するものだ。前に何度か小中学生を対象に講演会のような場所で話をしたことはあるのだけれど、それとは違った意味でまた新たなチャレンジができることが嬉しい。こういう毛色の違う依頼が僕のところに舞い込むようになったこともまた、Aerospace MBAの副次的な成果だ思う。

依頼されているプレゼン一つはヨーロッパにおける商業宇宙輸送の最前線に関するものだ。講演会のメインテーマはサブオービタル飛行ビジネスなので、いわゆる宇宙旅行に関するヨーロッパ地域のチャレンジに的を絞って話をすることになると思う。僕がフランスにいたのは既に6ヶ月前だ。大企業として世界で始めて宇宙旅行ビジネスへの参入を表明したEADSアストリウム社の動きなど、この半年間の進捗をリサーチした上で、僕なりの分析コメントとともに発表しなければならない。

その他にも、宇宙ビジネスに新規参入しようとする人々の勉強会で行うプレゼン発表や宇宙航空マネジメントに関するプレゼン発表など、日本全国でプレゼン発表が控えている。これから頑張ってパワーポイントのプレゼン資料を作らなければならないのだけど、いい加減な資料を作ると間違いなく飽きられてしまうので、十分に気合を入れて取り組まなければならないと思っている。

MBAでは、企業のトップエグゼクティブとして成功するためにプレゼンスキルを極限まで磨き挙げることを求められる。そのための特別な授業も複数あったし、MBAの基礎科目や応用科目の授業の中でも何度も実践としてのプレゼンのトレーニングを積んだ。僕の考えではプレゼン能力向上に王道はなく、ただ準備と練習の量に掛かっていると思っている。

一期一会のプレゼン機会に全力投球。できることはそれだけだと思う。
 

ライバルの独占

2008年04月20日 | MBA
 
世界のターボプロップ機市場(50席~70席クラス)は、カナダのボンバルディア社とフランス・イタリアのATR社にほぼ独占されていることは前に書いたと思う。そして、現在の日本の空はボンバルディア社に独占されているという事実も書いた。その独占がまた一歩日本の空で進行しつつある。

先日のメディア報道で知ったのだけど、羽田空港と三宅島を結ぶ航空路線の再開にボンバルディア社のDHC-8 Q300機が投入されることとなったらしい。つまり、ATR社のライバル機がまた一つ日本の空の路線を飛ぶことになったのだ。新たに機体を購入して運行するわけではないので、日本国内に存在するターボプロップ機の総数としては変わらないが、依然としてATR機が日本の空を飛んでいないことには変わりない。僕にとってはこの事実がとても歯がゆい。

世界市場でのATR機の売れ行きは極めて絶好調だ。僕がフランスを離れる直前に開発ローンチが正式発表されたATR-600型機をはじめ、世界各国の航空会社がこのシンプルで燃費が極めて良く、高い定時運行性を誇り、かつ、価格もリーズナブルなATR機を争うようにして求めている。航空機マーケットは11年周期で浮き沈みを繰り返すことが過去のデータから証明されているが、昨今の原油高の高騰を背景に、ATR社の躍進はまだまだ続きそうだ。

僕の大学時代の友人の一人がタイのバンコク航空でキャビン・クルーとして働いているのだけど、そのバンコク航空はATR機をさらに5機も購入した。おそらく、タイの国内線のほか、東南アジアの近隣諸国へのフライトなどに使うのだろう。これでバンコク航空が所有するATR機は将来的に10機にもなる。ATR社の有力顧客航空会社だ。僕が言うのも変だけど、Merci beaucoup!

なんとかATR機に日本の空を飛んでほしい。そのために僕ができることを、着実にやっていこう。

(写真はボンバルディア社のDHC-Q300機。All-AirlinersのHPより。)
 

NPV分析の意味

2008年04月17日 | MBA
 
NPV(Net Present Value)分析は、MBAのファイナンスの授業で習う最も重要な分析ツールの一つだ。ファイナンスの授業を越え、ビジネス開発の実践でも間違いなく役に立つスキルである。

公式だけを見ると、Σ(シグマ)とか、(1+r)とか、いろんな記号や数式が出てきて難しそうに見えるのだけど、写真のように結果をヴィジュアル化すると、この分析ツールが一体何を判断するためのものかを一目で理解できる。注目するポイントは3つだ。

まず最初は、グラフ線の底の部分。ここは、そのビジネスが最大でどの程度のリスクにさらされるかを示す。つまり、事業の初期段階でまだ投資ばかりで収益がなければグラフはどんどん下がるのだけど、ある一定の時期がくるとグラフは上を向き始める。これは、投資する金額よりも収益のほうが上回るようになるためだ。そして、この最大値が意味するのは事業が持つ投資リスクであり、それは、この大きさと同じだけの金額を用意しておかない限り、ビジネスは途中で終わってしまうことを意味する。いわゆる資金ショートによる事業倒産だ。

次に見るべきなのは、グラフとX軸とが交わる部分。X軸はここでは時間の経過なので、このポイントが意味するのはビジネスが+-ゼロの成果を達成するために、一体どのくらいの期間がかかるかということだ。投資においては「時間=リスク」なので、基本的には投資開始から投資回収までの期間が短ければ短いほどそれはよい投資案件だとされる。投資家は投資判断をするにあたり、どのくらい儲かるかと同じくらい、投下資金の回収期間についても気にするだ。

最後のポイントは、ある一定期間を過ぎた時点でのグラフの位置。このポイントは、ビジネスが最終的にいくらの価値を有するかを意味する。つまり、このポイントがY軸(Benefit)においてゼロよりも上にあればそのビジネスは儲かるビジネスと言えるし、ゼロより下にあれば儲からないビジネスだと言える。ただし、どの時点でそれを計算するかが極めて重要で、現在はゼロ以下だけれども、来年になればゼロをはるかに超えるビジネスだって存在するだろう。ある一時点だけを見て判断するには危険だが、最終的なビジネスの期間が決まっている場合などには有効な判断指標になる。

では、もし事業期間の終わりが決まっていないようなビジネスをスタートする場合には、どのように判断をすればよいか。実際のNPV分析では、5年程度先まで将来のキャッシュフロー(資金の流れ)を予測し、それ以降については毎年6年目と同じ結果が永遠起こり続けると過程して、全体としてのNPV(正味現在価値)を求める。

最初に話だけを聞くと難しいのだけど、慣れるとこれほど武器になる分析ツールはない。ただし、絶対的真実として結果に頼り切ってはいけないことは言うまでもない。
 

Aero Performance

2008年04月14日 | MBA
 
Aero Performanceの最新版がついにリリースされた。僕の同期のバージョンは既に一世代古くなってしまったという事実が少し悲しい。と同時に、もうあれから1年も経ったという事実に愕然としてしまう。時間が経つのは本当に早い。

僕の通ったトゥールーズ・ビジネススクールでは、毎年一回、Aerospace MBAの生徒全員を掲載したカタログを作る。それがAero Performanceだ。このカタログには、生徒全員の写真の他に、学位、得意分野、業務経験、話せる言語、連絡先などが記載されており、就職活動の強い味方となってくれる。つまり、ビジネススクール側がこの冊子を世界各地の宇宙航空系企業の幹部や人事部門に郵送することで、僕達のリクルート機会が世界中へと広がるのだ。

このAero Performance最新版、なぜか僕の写真も出ているので、興味のある方はご覧ください。

授業中に撮られていたことを今思い出しました。(懐かしい~)

Aero Performanceのダウンロードはこちら
 

商業成立性

2008年04月12日 | MBA
 
何か新しいタイプの航空機を開発するとき、技術的にそれが可能かどうかを考えることは基本的にエンジニアや研究者の仕事だと僕は思う。しかし、それだけでは間違いなく不十分で、開発成功後に確実に世の中から消えていく航空機への第一歩だと思う。

忘れてはならないのは商業成立性の検討だ。つまり、どのくらいの開発費で、どのくらいの開発期間で、どのくらいの生産能力の下に、どのくらいの座席数の航空機を、誰に対して、どの程度の価格で提供すれば商業的に成立するかについて、航空機メーカーと航空会社の双方の視点からしっかりと分析し、機体仕様を決定をしなければならない。そこにAerospace MBAの活躍の場があると僕は思っている。

MBAを取得してから、こういった課題に関する問い合わせや相談をよく受けるようになった。これはMBA取得前と取得後の大きな違いの一つだ。MBAで得た知識と経験の全てが僕のブランド価値となって、以前では全く考えられなかった仕事に関わらせてもらえるようになったのだ。

まだ正式決定ではないので公表できないのだけど、今後数十年先の旅客機に関する商業成立性検討を僕は引き受けることになるかもしれない。個人的に趣味でやるのではなく、あくまで仕事として、結果責任とともに引き受けるつもりだ。そして、これが第一の目的ではないけれど、最終的には内容を論文にまとめて世間に公表したいと思っている。世の中からの評価は必ず未来の自分の進歩に繋がると僕は信じているからだ。

今年の夏も面白い夏になりそうだ。いいチャレンジができると思う。

(写真は未来の航空機イメージの一つ。米DARPAのホームページより。)