
生きるには移植しかないと聞かされていたから
ドナーが見つかった時には
この世にも神様はいるのだと涙した。
けど、移植が決まった時
骨髄バンクから送られてきた移植実績の冊子。
「5年生存率 30%」
財団法人 骨髄移植推進財団に告ぐ。
こんな冊子は要らない。
こんなグラフは要らない。
患者はどんなにこの数字に脅かされて生きているか、わかっていますか?
一縷の望みをもって臨む移植を前に
どうかこんな冊子を送らないでください。
表紙には「患者さんとご家族のために」と。
どこが? 何が?
要らない。
医学は日々進んでいるのよ。
未来は刻々と変わっていくの。
私たちに過去の統計なんて要らない。
本日移植より5年目を迎え、なお生きる者より

ドナーを一生懸命探してくださったW先生、移植を担当してくださったS先生
そして、何よりも提供してくださったドナーの方には心より感謝とお礼申し上げます
