15年間も抗がん剤を飲み続けていると
副作用もいろいろ出てきて
減薬していきたいのだけど
前例が少ないらしく
自ら決断して担当医に申し出ました。
いろいろ思い返すと
白血病の治療はもちろん大変だったけど
一番辛かったのは
治療法は自分で決めなければならなかったこと
[最初の選択]
入院して1週間で
従来の化学療法でいくか
骨髄移植をするか
自分で決断をしなければならなかった。
これは少ない情報があまりに極端すぎて
本当に辛かった。
けど、私は"骨髄移植"を選択しました。
[次の選択]
移植前に放射線室に呼ばれ
台の上で体のサイズと位置を確認して
当日は時間が長いから好きなCDを
持ってきてくださいと言われ
決めたばかりだったのに・・・
その直後の家族同席の説明の中で
突然驚くような提案が・・・
前処置を従来の放射線を使う化学療法にするか
まだ臨床試験中ですが放射線照射をしない
新しい化学療法も可能なのでどうしますかと。
悩む時間もないまま
未知の化学療法にチャレンジすることにしました。
私の究極の選択は
どちらも"新しい治療法"でした。
もし、私に何かあっても
私のデータはきっと今後の人の役立つ
無駄にはならないという
変な確信が心のどこかにあったのかもしれません。
今思い返しても
こんな究極の選択をなぜ
患者にさせたのか・・・
私のタイプの白血病は症例も少なく
当時、新しい治療法が確立されつつある中で
治療実績も少なかった。
私も若くはなかった。
先生方も未知数だったに違いありません。
いくつものハードルをひとつひとつ超えながら
15年という歳月が流れました。
ドナーになって下さった方の骨髄が
私の中で生きているからこそ
今日の私がいます。
ありがとうございます。
残りの人生が、どれくらいかは
わかりませんが
コロナが収まったら
少し環境を変えて暮らしてみたいと
考えるようになりました。
また新たな決断です。
★画像は今咲いている庭の花です★
つるバラ、オステオスペルマム、バーベナ、
サルビアブラックアンドブルーム