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天体による永遠

2013年01月20日 | others
オーギュスト・ブランキの「天体による永遠」が
岩波文庫で出たんですが、
革命論文じゃなくて天文学論文なんです。
当時の最新天文学事実を根拠に宇宙の果ての有様、
彗星と星雲の違いとかマジメに書いてます。
当時の最先端数学者ラプラスが書いた天文論にも突っ込んでます。
調べてみるとブランキには革命論という著作があって、
革命の論理付けだけでなく、
「バリケードの作り方」という実践編も書いてあったりします。
日本で言うと「腹腹時計」みたいなモンでしょうかね。
さすが生涯を革命の現場に捧げた革命家です。

チェスタトンの「木曜の男」は、
このブランキの「四季協会」にインスパイアされたのでは?
というのは澁澤龍彦も書いていたそうです。

ブランキの書いた本体より解説のほうが面白いというか、
解説に書いてあるブランキという人物が面白いです。
こんな人が回りにいたら面白いけど、つきあうの大変だろうなあ。

■オーギュスト・ブランキ 天体による永遠 岩波文庫
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