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三つの棺 新訳版 その2

2014年08月07日 | JDカー
高校生のときにポケミスで読み、それ以来40ん年ぶりに読み返しました。

その時も思いましたが、今回もミルズとぺティスの見分けがつきませんでした。(´ω`。)

「一角獣殺人事件」(1935年)と同じように、
プロットの複雑さをストーリーの中で回収しきれず、
探偵の長広舌による謎解きは、カー好きであっても苦痛です。
あと下手な時代ものみたいな大仰な芝居が鼻につくのも残念。
フェル博士1作目の「魔女の隠れ家」では、
幕切れや犯人の造形が意外にモダンだったのに。

オビには「古今の密室ミステリを語りつくした密室講義云々」と書いてありますが、
読むと分かりますけれど、ハドリー警視さえ「今回の事件に当てはまらないリスト」と発言しているので、
オビの惹句は見当違いでしょうね。
「密室講義」の章自体は単なるミスディレクション(奇術師オロークのネタばらしも同じ)ですし。

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