そのポール・アンダースンのヒューゴー賞短編賞をとった「王に対して休戦なし」。
(講談社文庫ヒューゴーウィナーズ世界SF大賞傑作選1巻)
清朝末期の中国あるいは幕末のように
軍閥が支配する小さな領土がひしめきうホロコースト後のアメリカ。
文明は南北戦争あたりに衰退し、かたやエスパー(超能力者?)がサンクチュアリをつくり、
一般人はその超能力を恐れています。
主人公は軍人将校で、なにごとも戦いで奪い取るタイプの人間。
結局、エスパーを異星人が操っていたことを暴き、人間の支配を取り戻す、というお話。
タカ派の面目躍如というか、軍人の描写が楽しかったんだろうな。
後書き(伊藤典夫)にありましたが、
ベトナム戦争賛成派広告にアンダースン、ハインライン、ニーヴン、ヴァンス(えー!)らが署名し、
反対派の広告にはアシモフ、ディレーニイ、ル=グウィン、シルヴァーヴァーグらが署名していたと
書かれていました。
それと、「王に対して休戦なし」は「王に休戦なし」のタイトルで
別冊奇想天外「ヒューゴー賞SF大全集」に翻訳掲載されていたそうですが、
じつは誤訳が1ページに1つほどあったそう。
タイトルからしてまったく反対の意味ですし。
翻訳者の名前はイニシャルで伏せてありますが、中上守です。
※昔の東横線渋谷駅の構内に、なぜかゾッキ本を扱う店が出ていて、
奇想天外別冊が何冊か並んでいました。
駅へ行くたびに1冊ずつ買っていたことを思い出しました。
この方ベイリー「時間帝国の崩壊」(久保書店)をやっていてビックリ。
「時間帝国の崩壊」の話がイマイチ意味不明だったのも誤訳のせいなのか、
こっちの頭が悪いからだったのか。
あとハミルトン「太陽破壊者」、ニーヴン「プロテクター」もね。
銀背に入っていた「審判の日」「敵の星」「たそがれの地球」はハヤカワ文庫SFには入らなかったですね。
「審判の日」は探検隊が地球に戻ってきたら人類が滅んでいた、というスタート。
人類を滅ぼしたエイリアンはだれだ、という宇宙規模の犯人探しSF。
古い作品なので謎解きはトホホ。
「敵の星」はざっと斜め読みすると骨の髄までアメリカ人というか、
宇宙と未来にはアメリカしかないような気がしてきます。
が、「敵の星」にはナカムラ・セイイチという日系人が登場。
柔道と禅の極意を持って特攻しちゃいます。
(講談社文庫ヒューゴーウィナーズ世界SF大賞傑作選1巻)
清朝末期の中国あるいは幕末のように
軍閥が支配する小さな領土がひしめきうホロコースト後のアメリカ。
文明は南北戦争あたりに衰退し、かたやエスパー(超能力者?)がサンクチュアリをつくり、
一般人はその超能力を恐れています。
主人公は軍人将校で、なにごとも戦いで奪い取るタイプの人間。
結局、エスパーを異星人が操っていたことを暴き、人間の支配を取り戻す、というお話。
タカ派の面目躍如というか、軍人の描写が楽しかったんだろうな。
後書き(伊藤典夫)にありましたが、
ベトナム戦争賛成派広告にアンダースン、ハインライン、ニーヴン、ヴァンス(えー!)らが署名し、
反対派の広告にはアシモフ、ディレーニイ、ル=グウィン、シルヴァーヴァーグらが署名していたと
書かれていました。
それと、「王に対して休戦なし」は「王に休戦なし」のタイトルで
別冊奇想天外「ヒューゴー賞SF大全集」に翻訳掲載されていたそうですが、
じつは誤訳が1ページに1つほどあったそう。
タイトルからしてまったく反対の意味ですし。
翻訳者の名前はイニシャルで伏せてありますが、中上守です。
※昔の東横線渋谷駅の構内に、なぜかゾッキ本を扱う店が出ていて、
奇想天外別冊が何冊か並んでいました。
駅へ行くたびに1冊ずつ買っていたことを思い出しました。
この方ベイリー「時間帝国の崩壊」(久保書店)をやっていてビックリ。
「時間帝国の崩壊」の話がイマイチ意味不明だったのも誤訳のせいなのか、
こっちの頭が悪いからだったのか。
あとハミルトン「太陽破壊者」、ニーヴン「プロテクター」もね。
銀背に入っていた「審判の日」「敵の星」「たそがれの地球」はハヤカワ文庫SFには入らなかったですね。
「審判の日」は探検隊が地球に戻ってきたら人類が滅んでいた、というスタート。
人類を滅ぼしたエイリアンはだれだ、という宇宙規模の犯人探しSF。
古い作品なので謎解きはトホホ。
「敵の星」はざっと斜め読みすると骨の髄までアメリカ人というか、
宇宙と未来にはアメリカしかないような気がしてきます。
が、「敵の星」にはナカムラ・セイイチという日系人が登場。
柔道と禅の極意を持って特攻しちゃいます。
と、原作三巻既読のテレビシリーズファンとしては思いますが、同様の経緯で生まれた見るのも怖いCGドラえもんが中国で円で90億稼いだそうですから、そういう成功はあるかもしれません。
>ヤクザ坊主に率いられて、宇宙をイカダで漂っているんだそうですよ。
全く同じ話じゃないですか!^^
書いてしまいましたね~。
こんなにハッキリとね~。
今季は見る作品を抑えたので、
その作品は観ていませんが、
1期を見た感じで言うと、
バリントン・J・ベイリー「カエアンの聖衣」に出てくる、
宇宙空間の生存に適応した日本人の末裔、
を思い出させます。
ヤクーザポンスと呼ばれるヤクザ坊主に率いられて、
宇宙をイカダで漂っているんだそうですよ。
SF側からどうなんでしょう。