今はネットでも中古品を買えるし、プレタ着物はサイズが二種類しかないので、サイズが合っているものだけを着るというのはかなり贅沢。多少の誤差は承知の上で着ますが、これがなかなか難しい。でも出来ないわけじゃない。ちょっとした工夫でどうにでもなる。
で、教室に紬で来たおばちゃん。「これはお友達から戴いたの~」っていう。もう三回(15回コースを二回と8回コースは今途中)も講座を受けているのにまだ着付がうまく習得できていないもたもたおばちゃんなんですけど、言う事だけは凄いこと言う。「紬の方が楽」とか「それはフォーマルよ、こっちがお洒落着」とかうんちくは語る語る。。。。。。でも独りで帯が結べないので「そういう時はコートでごまかすのよ」という。コート脱いだら意味ないじゃない?ごまかすことを考えているからダメなんだと思うんですけど。
で、案の定着くずれしているのを「人の着物だから~」と言い訳する。それにしてもやり方はあるはずですよね・・・・?と講師に水を向けると「それはそうです、出来ますよ」と直しに入る。
かなりムカついた顔していましたが、着て歩くからにはきちんと着ないと意味ない。いちいち「これは人のだから着づらいの」と説明して歩くのかしら。背中にでも貼りますか?
他の人の着付にも口をはさむんですが、どうみてもご自身がおさらいしたほうがいいのでは?と思える着方になっているので・・・・。信ぴょう性がない。
確かにいろいろ着物を持ってきては着ていますが、センスがない。てか地味っていうかシック。すぎ・・・・。おばちゃんなのでもっと地味に見える。
「お教室では垂ものと聞いていたので・・・・」と紬で練習することを批難したわけじゃないんですけど、「今日は雨だと聞いたので」と。いやいや、紬だって正絹ですからね。雨は厳禁ですよ。同じなのに「縮緬を雨に濡らしたら大変」とかいう。ハイ?!
でもどうせ、紬を着るならすきっと着て欲しいなあ。襟もとはぐずぐずだし、おはしょりはぐちゃぐちゃだし。ついでに帯は綺麗にお太鼓があげられないし。
私は前回のセミナーでゲットした「シーラカンスの海」と銘打った帯を締めていきました。琉球紅型の小紋に合わせて着ます。これも綺麗にお太鼓柄が出て、褒められる・・・・!うれしい!こういう洒落帯はどんどん締めないとね!
コートの話や羽織の話をしながら、もう一人のおばちゃんに話しかけてみた。いつも静かで、とても上手とは言えないのだけれど、嫌いじゃないから小物の話をきっかけに色々話してみたら、「ここは何でも売りつけてくるからそこがねえ」っていう。うん仕方ないけど嫌だよね。「赤い色の道行きを着ている人だって沢山いるわよねえ、新しく作らないといけないなんてこと・・」というので「そうよ、私はあるもので充分だと思ってるわ」と。二人でうなずき合う。
で、帰り際、講師の先生と口だけおばちゃんがコートを着始めて、私はケープポンチョを羽織ります。「コートの話をしていてなんですけど、いつもこれが好き」と。先生は「かわいいわね」と。いいのよ、自分スタイルで・・・・と言ってくださったのがうれしかったなあ。くちだけおばちゃんは嫌な顔してたけど。
三万もする草履を直しに出したとか。すげー。フォーマルならそのくらい出すけど、普段使いは使い捨てだなあ・・・って言ったら、あらそれは幾らくらいなの?というんで、どこまでの金額が高いのか安いのかは人にもよりますしねえ。って。でも三万の草履は履いたことないです。って。まあねえ、定価三万を安く買ったことはありますけどね。
そういえばクリスマスパーティーには小石丸の色変わり振袖のあまり生地で作った草履にしようかな。ステージに上がってお披露目もあるそうですから、多分色変わりが楽しそう。見えないところにもお洒落をしなくちゃね!
次のセミナーは着物で、ついでにとなみ謹製織なので、楽しみです。何を着ていこうかな。今度こそ足が治ったので、黄八丈で行こうかな。
卒業記念パーティーは三月なので、どうしましょう。加賀友禅を借りようかな。それともレースの入った訪問着?
いやいや、その前にクリスマスパーティーのコーディネイトを考えないと。んーとえーと。
ああ…・楽しくておかしくなりそうです。