アコログ

色んなコトを感じ思ったこと。 誰かに伝えたくなったこと。 日々の記憶。忘備録。

戦争ものが続く

2022-11-30 13:11:00 | BOOK
「戦争は女の顔をしていない」
を読み終えました。


その内容の凄まじさに、
何度もダークな気持ちになりながら、
どうにか読み終えました。

最初の方よりも、後から書かれた方は
より真実に近いのかも。
誰も声を上げれなかった時代に、
次から次へと「言いたかったこと」
「言わずに死ねるか」ってこと
語り始めた女性たち。
語ってもいいと言う時代になった…
訳でもないのかな。
著者は変わらず故郷ベラルーシには
帰れないわけだし。。
でもその戦争体験は貴重な告白であり、
真実であり証明なのだ。
今語ってくれないとそれらはもう
無かったことになる。
思い出したくもないと思うけれど…

想像も出来ないこと。
人が死ぬ、ボロ切れのように死ぬ。
爆撃に遭い飛び出た内臓を必死に
しまおうとする兵士や、
赤ちゃんを放り投げろ打ってやると
ドイツ兵に言われ、自ら地べたに
赤ちゃんを叩きつける母親。

砂利を噛むような内容に
心の奥から震える

戦争は何も生まない。
いや、憎しみしか生まない。


映画「戦争と女の顔」も見た。

戦争がもたらす深刻なPTSD
戦後も人生は続いてゆくのだ。
失ったものは大きく莫大だ。
それらを国は社会は保証なんてしない。
むしろ切り捨ててゆく。

ずーっと戦争もので
暗くならざるを得ない。

明るい本を読もうと思ったけれど、
また「同志少女よ、敵を撃て」
逢坂冬馬 著を読んでる。


これもまた、ヒリヒリ痛い。