横浜27団ローバー隊

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生きている記念碑とは?  小山康次郎

2006-08-17 16:12:39 | 投稿

私の故郷の中学校の新校舎が完成したと聞いた。

送られてきた画像を見たが、非常に残念だった。と、いうのも現代の新校舎が、何の特徴もない3階建ての建物だったからだ。

 戦後の日本は、安かろう、悪かろうの時代だったので、デザインなどに余裕がなかったのだろうから、諦めもつく。

しかし、現代の時代において、せめて公共施設ぐらい、例えば、城下町をイメージしたものまたは、山に近ければ山小屋風の建物などは 不可能だったのだろうか? 考える時間と計画力、建築費などの、どこに問題があるのだろうか?

 ヨーロッパでは、もちろん、地震の少なさや近代建築が昔から存在していたからでもないが、例えば教会建築では、ギリシャ式、ローマ式、ロマネスク、ゴシック、バロックと各国が競い合って、自国の素材と風土にあった色彩と外観を追求した歴史を知れば知るほど、わが国の街づくりのコンセプトの欠如が悲しくなってくる。

 さらに、建物の建ったあとに記念碑みたいなものを作って欲しくない。費用があるのなら、今の子供達に伝承するために、旧校舎の一部、教室一個分をそっくり残したほうが良いと思う。

例えば、有名な文化人の歌碑や記念碑が各地に散在しているが、、記念碑なんてつまらない。お金の無駄である。それなら、その文化人が通った居酒屋の一部を残したほうが、生きている記念碑になるだろう。そんな店が残っているのだったら、   すぐに行って店を眺めながら一杯飲みながら、文化人と同じ気持になれるだろう。

学校の旧校舎の一部が残っておれば、きっと卒業生が一人で訪れても心の中で、 小さな同窓会を開くことができるだろうと思うが皆さん、どうだろうか?

伝統工芸を勉強している高橋聡君や設計の仕事をしている文野君あたりの意見を聞きたいものだ。


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