横浜27団ローバー隊

ローバー隊の現スカウトや近況とOBとの連絡所

ボランティアで南三陸に行かせていただきました。3                吉川 純

2013-12-12 23:32:36 | 活動の報告
高橋社長とお別れして、お寺、漁港に寄りボランティアメンバーをピックアップしていきます。
漁師さんの作業所では、ホタテ貝を収穫し、稚貝をロープにつける作業をしています。貝のつなぎ目近くにドリルで穿孔します。
抜けない工夫がされているロープに差し込まれたひもを通します。

作業が一段落するまで、生のホタテをごちそうになりました。
「みなさん館」に戻って着替え、炭焼き鮭とイクラ、炭焼きホタテ、炭焼き椎茸をご飯に盛りつけて、鮭のあら汁、豪華な昼食となりました。みなさん館の館長さんも椎茸農家だったのですが、原木栽培にこだわりがあり、放射線の関係で断念せざるを得ず、椎茸を昨日の夜のミーティングに引き続き、焼きながら原木の良さを語っていらっしゃいました。まだまだ復興の先は長いと感じたものです。

南三陸の防災対策庁舎へ。

見学の後は、「南三陸さんさん商店街」へ、タコのオクトパス君がお出迎え

合格祈願のタコ型文鎮「オクトパス(置くとpass(合格))」を購入。以前からネットで目をつけていたものです。お土産も買って帰途につきました。

LSAは、150回以上毎週ボランティアバスを出していて、素晴らしいと思いました。リピーターの多さも頷けます。気軽に参加し、地元の人たちと触れ合えるボランティア。見学もしっかりさせていただいて、中身の濃いツアーになりました。感謝。
続けるからこそ、信頼が生まれ、経験も蓄積され、有意義な活動になるのだと思います。

また、参加しようと思いました。

ボランティアで南三陸に行かせていただきました。2                吉川 純

2013-12-12 00:14:46 | 活動の報告
翌12/8は、朝6時に起床、宿舎を6時半に出発し、

向陽高等学校に。震災の翌日に使用開始予定だった新校舎。旧校舎は船が4階部分にぶつかってえぐられています。
校舎の中やそばに自家用車が何台もつぶれてそのままになっていました。

続いて、気仙沼市小泉地区に。地元の方からお話をいただき、復興の難しさを実感しました。

昨日に続いて、高橋さんの会社でお手伝いです。ラックの塗装剥がしが終わったので、敷地内を見学し、椎茸の収穫体験もさせていただきました。

マイクロバスのお迎えを待っている間、高橋さんから津波の時のお話を伺うことができました。内陸3kmにある栽培温室が津波で1つを残して流されてしまったこと。ご自身も津波に巻き込まれ、畳とタンスの陰にうまく入ったため、直接津波を被らず助かったこと。近所の方は2階に駆け上がろうとしたが、流木に押しつぶされて亡くなったこと。従業員さんを連れて逃げた次男さん。運動が苦手だったので「だめか?」と思ったが、夜遅くに帰ってきてうれしかったこと。その晩は自宅の2階で着替えて寝られたが、翌日は凍って降りられなくなり、重機のバケットで2階からおろしてもらったこと。TVの取材は来たが、「津波はどうでしたか?」の質問に、自分は家具の陰で、津波を直接見ていないので、インタビューに答えることがなかったことなどなど、静かな口調でお話しされるため、余計に風景が浮かんでくるようで、胸にしみました。お礼を言ってお別れしました。