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アリイ 1/144 F-4FファントムII (製作代行) #12

2005年09月30日 | 模型製作代行



ベース色の塗装が終わりました。
色はクレオスのグレイッシュブルー(FS35327)をそのまま塗りました。
上の画像はライティングして撮影したものなので
結構明るめな色に見えますが。
室内蛍光灯下だともう少し濃い色をしています。
でも、ほぼ思惑通りの色です

実際は#9の下にある画像の色とほぼ同じような感じです。

FS35327はブルーというたて分けになっていますが、
人によってはグレーに見えます。
こういったブルーともグレーともつかない色がエア系模型塗装の面白みです。



でこの画像は、ハレーションを防ぐために、
ライトにトレペをかけて撮影したものです。
#10の画像とは違う印象ですね。
#4でお伝えしているようにグレーにしか見えないですね

実機の撮影環境はソフトは光が色々な方向から当たる、
ライトにトレペみたいな環境ですから、
画像で見た場合はこの画像が一番実機と対比しやすいと思います。

さて次は、この状態のままさらにスプリンター迷彩のマスキンを施して
問題のオリーブドラブを吹きます。

未だに原色でいくか、明るめに調色するか決めかねているのですが、
とりあえず塗料瓶を開けて、
色を見ながら決めようかと思っています。


アリイ 1/144 F-4FファントムII (製作代行) #11

2005年09月29日 | 模型製作代行

いきなり画像が大きくなりましたがご勘弁をば。
工作の工程も大事なのですが、
やはり完成度の点では塗装が一番大切ですからね。



画像はとりあえずシルバーとインシグニアホワイト(FS17875)を塗り終えた所です。
シルバーの塗料はタミヤアクリルのフラットアルミを使いました。
今現在は艶がないのでそれっぽくないのですが、
画像でもわかるくらいアルミらしいハレーションを起しています。

シルバーの塗料は超一般的なクレオスの#8から1瓶1,600円もするアルクラッドまで
とにかく様々な塗料が出ているので、
塗装の際いつも悩むものですが、表現したいイメージ通り仕上げるには
いろいろ使ってみるしかないのですね。

今回は思惑通りバッチリいった感じです。
1/144というスケールで考えると、少々銀粒子が大きい気もしますが
見慣れたクレオスのシルバーよりアルミ感を感じさせる色です。

アクリル塗料の良い部分でしょうか。
発色も良く、色むらや粒子の不均一も見られません。
なんか今後コレにハマりそうな雰囲気です(笑)

ただ、乾燥はあまり早くないので
今日は乾燥待ちして、その後必要なマスキングをして
いよいよ本体色を塗ります。


アリイ 1/144 F-4FファントムII (製作代行) #10

2005年09月28日 | 模型製作代行

そろそろ塗装に入るので、今日は塗色に関してのレポートです。



えー、、実機は一応こんな感じの色なのですがー、、
困ったことに、写真というのは
撮られた環境で決った色でも違った表情を見せるものなんですね。
ですので規格があるのですな。
今回の場合、迷彩の色指定は RAL7012/RAL6014 です。
これをFSに変換すると FS26152/24064。

前者がグレイの色。後者がグリーンの色です。
で、このFS No.に基づいてカラーチャートで色を調べてみると。
グレーは青みの強いグレイッシュブルー。
グリーンは緑系のオリーブドラブに近いことが分かりました。

なんですね、、微妙な色です(〃 ̄ー ̄〃)
まぁ、だいたい感じがつかめて
色を作るイメージは沸いたのでOKなのですが、、、
下の写真のように太陽に照らされた時の色を見てしまうと、
ちょっと悩みますね。明る目にしようかなぁ、、と。

さぁーて、どうなることやら。





アリイ 1/144 F-4FファントムII (製作代行) #9

2005年09月27日 | 模型製作代行



ようやくサフ吹きに到達しました。
サフはクレオスの#1200。濃度をかなり薄めで2度吹きしました。

とは言うものも、サフが終わればすぐ塗装という訳にもいきません。
消し残したPラインや表面の傷などをチェックして処理します。

キャノピー後部と胴体の隙間には0.3mmのプラバンを差し込んでおいたので、
ここも多少処理が必要です。
再生したピトー管周辺も少し処理がいる感じです。
なんだか結構ありますね(´ヘ`;)

成形色が白なのでしっかり表面処理してからサフを吹くより
サフを吹いてからチェックする方が効率がいいとは思うのですが、、
要は最終的な完成度が高ければいい訳ですね。

今日はここまで。
とりあえずサフの乾燥待ちです。


アリイ 1/144 F-4FファントムII (製作代行) #8

2005年09月27日 | 模型製作代行



今日はピトー管の再生とキャノピーのマスキングをしました。
ピトー管は0.5mmの真鍮パイプと0.3mmの真鍮線で。
マスキングはフツーにマスキングしただけです。
キャノピー後部と胴体に隙間が出来てますので、
ここはちょっと修正が必要ですね。

うーん、、なかなか塗装に入れませんねぇε- (^、^; 


アリイ 1/144 F-4FファントムII (製作代行) #7

2005年09月26日 | 模型製作代行



今日は表面処理を終わらせました。
放電加工? ブラスト加工? したような
ザラザラな表面だったので、
全体を#600で仕上げました。

事後、キャノピーを接着。
あとは再度キャノピーを磨いてマスキングして、
ピトー管を再生してサフ吹きです。

塗装は上の画像のパーツ割りで行う予定です。


アリイ 1/144 F-4FファントムII (製作代行) #6

2005年09月25日 | 模型製作代行

さて、#4のところでお伝えした機体下面の色の件ですが、
作業の合間に資料を読み漁っていて解決しました。
ズバリ機体下面はシルバーでいいようです。

#4では下面色=RAL9001と書きましたが、
正しくはRAL9006でありました。
資料には「塗装してある」とありましたが、
Webで色々調べた限り、RAL9006はFS17178などに変換できるように
「色」として存在はするのですが、
実際の工業製品的観点で見ると、
アルミニウム地肌の色を指すことがわかりました。

ズバリ、機体下面はアルクラッド仕上げな訳ですね。

 

実際には上の画像の縁の部分がそれにあたります。
Web上のあまり質の良くない写真ではグレーに見えても仕方ない色ですね(汗)
ということで、塗色に関してはクリアーです。

しかし、別で大きな問題が発覚してしまいました(;-_-) =3 フゥ
これも#4で一部お伝えしたことなのですが、
実はF-4Fはもともと西ドイツの意向を受け、
開発時にはAIM-7スパローと爆撃能力と、
胴体最後尾の#7燃料タンクをとっ外して軽量化した機体だったのですね。

ということで、F-4FはAIM-9サイドワインダーしか積めないんですな。

しかし、東西冷戦が終了して在欧米英空軍が去った後、
F-4FはICM(Improved Combat Effectivenss)と呼ばれる
戦闘効力向上型に改修されています。

具体的にはF-18と同じANG-65GYレーダーへの換装やら
大幅な電子装置の刷新を図り、
AAM-120アムラームの使用が可能になっています。

んじぁ、腹の下のミサイルはスパローではなく
アムラームということにすればいいのですが、
残念ながら問題はそう簡単ではなかったりします。
つまり、、、ICM可したファントムの塗装はキットのものとは違う
ゲレー系ロービジカウンターシェイド制空迷彩なんですね(~_~;)

外形上は垂直尾翼の前の胴体両側にアンテナを増設した
小さな張り出しが出来たぐらいなのでさほど問題はないのですが、
塗装と兵装の問題はかなり重大です。
ということで、この辺りは依頼者の方と相談です。

しかし、#4で未解決だった問題が一気に解消されたのは気持ちのいいものです。
結局F-4Fは誕生から今まで制空ないし、邀撃対空戦闘機なんですね。
あの対地迷彩っぽいスプリンター迷彩も
一時期米軍でも多用されたドイツの「黒い森(Schwarzwald/シュバルツバルト)」
にあわせたヨーロピアン1系の迷彩なのですね。

というか良~く考えるとWW2のときの制空戦闘機たる
Bf109やFw190もそんな迷彩だったりしますね(笑)



アリイ 1/144 F-4FファントムII (製作代行) #5

2005年09月24日 | 模型製作代行

ゆうやくコクピット周りの塗装が終わりました。



塗色は機内をエアクラフトグレー。
シートは背もたれ部分をRML02、ヘッドレストをオリーブドラブ(1)
で塗ったのですが、1/144という小スケールゆえ、殆ど効果なしといった感じ。
スケールを考えて明るめの色を選んだにもかかわらず、、です。
小スケールゆえ致し方なしというのもあるのですが、
もっと思いきって明るい色で塗ったほうが吉だったようです。

ただこの部分、ヘッドレスト上部が突き出しているので、影になるため
明るめに色を塗ってもあまり変わり映えしないかもしれません。
どちらにしても、このあとキャノピーをつけると
シートを工作した効果は殆どなくなりそうです(苦笑)

あとは、インテイク部をインシグニアホワイトで塗装して、
どん尽きの壁が目立たないように
バーチャルな処理ですがシャドウを入れておきました。



で、組んだ後の状態が上の画像。
それらしく見えますね。
インテイク内側がどん尽き壁ではあまりにも興ざめなので
まぁまぁ良い感じになったかなぁと。

今日は接着剤が乾くのを待ち、全体の表面処理をして、
一気に塗装です。

ちなみに本物のエジェクションシートはこんな感じです。
ドイツ空軍仕様のマーチンベイカーMk.H7です。
米軍仕様なんかとはどこかが違うようですね。



というか、
こういう画像を見てしまうとどうしてもキットのままでは悲しくて、
改造したくなるんですね(笑)
余計な時間をかけてしまったのかもしれませんが、、、(~_~;)


アリイ 1/144 F-4FファントムII (製作代行) #4

2005年09月23日 | 模型製作代行

今日は製作レポートから少し離れて、少し実機のお話を。





さて、現在製作しているキットですが、
所属はJG74(戦闘航空団/Jagdgeschwader)
ヤークトゲシュヴァーダー74"Molders(メルダース)"となっています。
もちろん“メルダース”はあのメルダースですね。

ファントム装備をしているのですから、
対空・対地戦闘、どちらもOKなのでしょうが、
この次期はの塗装は対地攻撃ないし、低空邀撃を任務としているのでしょうか、
そのようなスプリンター迷彩(フェリス・カモフラージュ)を施しています。
でもその後、迷彩を制空迷彩に変更しています。

ドイツ空軍にはJG以外にもJBG(戦闘爆撃航空団/Jagdbomber Geschwader)
ヤークトボマーゲシュバーダーなる長ったらしい名前の航空団も存在します。
言ってしまえばこちらは爆撃機メインの航空団になるでしょうか。
で、ことらにもファントムが配備されているのですが、
こちらの迷彩もJG同様、スプリンター迷彩です。

ともかく、JG所属機がどういう経緯で塗装の変更を行ったのかは
今のところリサーチ不足で分からないのですが、
時代の変革ないし、任務の変更ないし、電子装備の変更があったのでしょうね。
で、そのふたつの迷彩が上の二枚の画像。

上はJG74所属の37+72。
下が現在製作しているJG74所属の38+20です。

で、JBG所属機の迷彩がコレ。



JG所属機と同じですね。

というか、キット塗装図によると機体下面はシルバーになっているんですが、
写真や資料を見た限り、極薄いグレー(オフホワイト)のようです。
先にインテイクに塗装したインシグニアホワイトとは違う色のようです。
RALなら9001(アルミニウム)FSなら27780 or 37886になるようなんですが、
オフホワイトなのにアルミニウムとはこれいかに???と悩んでおります。

最初は無塗装だったんだけど、使用年数が重なり塗装した、、、。
そんな風にも考えられるのですが、
どなたか情報をお持ちの方はいませんでしょうか?

悩ましきドイツ空軍機、、、そんな感じです。


アリイ 1/144 F-4FファントムII (製作代行) #3

2005年09月22日 | 模型製作代行



インテイクのパーツ内側はインシグニアホワイトに塗装。
機体側のインテイクは翼を接着した際に段差が出来たので
軽くパテを持って成形。

あとは機体側インテイク部分を塗装して組み立てれば
大まか形になります。

カットしたピトー管はプラだと折れやすいので後ほど真鍮線で自作します。

で、パテが固まる間にキャノピーを磨いて、
前脚をアッセンブリーにしました。
あと、胴体下に半埋め込みで装備するスパローは
キットには2本しか付いていなかったので、
以前私が作ったLSのシリーズの同じパーツを
ジャンクボックスから探し出しておきました。

翼下パイロンにはアダプターを介してサイドワインダーを
片翼2本づつ装備するのでしょうが
キットにはミサイルもアダプターも付属していないので、
ここはストレートに組みます。