さて、#4のところでお伝えした機体下面の色の件ですが、
作業の合間に資料を読み漁っていて解決しました。
ズバリ機体下面はシルバーでいいようです。
#4では下面色=RAL9001と書きましたが、
正しくはRAL9006でありました。
資料には「塗装してある」とありましたが、
Webで色々調べた限り、RAL9006はFS17178などに変換できるように
「色」として存在はするのですが、
実際の工業製品的観点で見ると、
アルミニウム地肌の色を指すことがわかりました。
ズバリ、機体下面はアルクラッド仕上げな訳ですね。
実際には上の画像の縁の部分がそれにあたります。
Web上のあまり質の良くない写真ではグレーに見えても仕方ない色ですね(汗)
ということで、塗色に関してはクリアーです。
しかし、別で大きな問題が発覚してしまいました(;-_-) =3 フゥ
これも#4で一部お伝えしたことなのですが、
実はF-4Fはもともと西ドイツの意向を受け、
開発時にはAIM-7スパローと爆撃能力と、
胴体最後尾の#7燃料タンクをとっ外して軽量化した機体だったのですね。
ということで、F-4FはAIM-9サイドワインダーしか積めないんですな。
しかし、東西冷戦が終了して在欧米英空軍が去った後、
F-4FはICM(Improved Combat Effectivenss)と呼ばれる
戦闘効力向上型に改修されています。
具体的にはF-18と同じANG-65GYレーダーへの換装やら
大幅な電子装置の刷新を図り、
AAM-120アムラームの使用が可能になっています。
んじぁ、腹の下のミサイルはスパローではなく
アムラームということにすればいいのですが、
残念ながら問題はそう簡単ではなかったりします。
つまり、、、ICM可したファントムの塗装はキットのものとは違う
ゲレー系ロービジカウンターシェイド制空迷彩なんですね(~_~;)
外形上は垂直尾翼の前の胴体両側にアンテナを増設した
小さな張り出しが出来たぐらいなのでさほど問題はないのですが、
塗装と兵装の問題はかなり重大です。
ということで、この辺りは依頼者の方と相談です。
しかし、#4で未解決だった問題が一気に解消されたのは気持ちのいいものです。
結局F-4Fは誕生から今まで制空ないし、邀撃対空戦闘機なんですね。
あの対地迷彩っぽいスプリンター迷彩も
一時期米軍でも多用されたドイツの「黒い森(Schwarzwald/シュバルツバルト)」
にあわせたヨーロピアン1系の迷彩なのですね。
というか良~く考えるとWW2のときの制空戦闘機たる
Bf109やFw190もそんな迷彩だったりしますね(笑)