おまけの人生・・・

無理なくボチボチやって行きます・・・(;^_^A

博士の愛した数式 (小川 洋子 著 ) 株式会社新潮社発行

2006-05-04 16:33:09 | 本など々
「疾走」を読み終えてから読み始めたのだから、いったいどれくらいの期間を費やしたのだろう・・・?
とは言っても、実際に読んだ延べ日数は数日なんだが、やりたいことややるべきことがたくさんありすぎて、読書はいつも後回しになっていた。

4分の1くらい読んでは、しばらく間が空きの状態だったが、映画を先に観てたので後戻りして読むこともなく、読み始めたらスイスイと進んで行けた。

映画を先に観てよかったと思った。
原作を先に読んでいたら、きっと映画の内容に少し幻滅を感じてしまっただろう・・・
と言うか、読み終えた時点で、映画の内容がとても気になった。
出てる俳優さん達はとてもよくて、映画の感想の部分でも触れなかった ただ一箇所を除いては、あったかい気持ちになれる映画だったのに・・・
原作の中ではサラッと流してあったのに、何であんな風にドロドロ感にしちゃったんだろうな~・・・?
それがとても残念に思えて仕方なかった。

博士の数字に対する溢れんばかりの思い、そしてルートに対する細やかな愛情、野球に対しての博士の知識、どれもが何とも言えずほんわか気分にさせてくれた。
4Bで書いたメモ書きが、≪eπi+1=0≫の文字ガ目に浮かぶようだった。
高1で挫折してしまった数学が少し身近に感じられるようになった気がした。