はる日記

「人間万事塞翁が馬」

日々の出来事を綴ってます。

「丕緒の鳥」「風信」

2013-07-13 13:15:50 | テレビ・映画・本
『丕緒の鳥 十二国記』小野不由美著

待ちに待った新刊。

長かった。

(T^T)

「丕緒の鳥」「落照の獄」「青条の蘭」「風信」の短編4編。

どのお話も民のお話。だけど、王の存在は常にある。王の1つの言葉で民の命、生活が簡単に奪われる。それでも生きていく民。圧倒的な力の前に民が何を思い、どう生きるのか?そんなお話が4編。

「丕緒の鳥」のイメージは色。丕緒の仕事は陶鵲を作る事。丕緒は、予王に民の思いや願いを陶鵲で伝えようと必死なのですが。…予王は丕緒の言いたい事は分かったのに、嫌なものや苦しいものを見たくないと拒絶。そして、陶鵲を作る機会がなくなりました。

(T^T)

その後、予王が国にいる女は国から出ろという命令を出します。それを本気にせず国から出なかった丕緒の同僚がある日姿を消します。多分、殺されました。

丕緒、諦めます。それからは、流れる時に身を置くだけの日々。もう、どんよりした雨雲のような世界。灰色。

<( ゜Д゜;)>

それが、新王の為に再び陶鵲を作る事に。

陽子の言葉を聞いて丕緒の世界に色が戻る。この瞬間が好き。陽子、良いわ。登場人物の中で1番好き。

(*≧艸≦)

「風信」は「丕緒の鳥」と同じ時期のお話。「風信」は、色ではなく時。止まっていた時間が動き出す。

陽子には1000年でも2000年でも王を続けて欲しい。

p(・∩・)qガンバレ!

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