はる日記

「人間万事塞翁が馬」

日々の出来事を綴ってます。

『配達あかずきん―成風堂書店事件メモ』

2022-01-30 13:15:18 | テレビ・映画・本
著者 : 大崎 梢

《内容》
「いいよんさんわん」―近所に住む老人から託されたという謎の探求書リスト。コミック『あさきゆめみし』を購入後失踪した母を捜しに来た女性。配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真…。駅ビルの六階にある書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵が、さまざまな謎に取り組んでいく。本邦初の本格書店ミステリ、シリーズ第一弾。
(「BOOK」データベースより)


(^o^)

元書店員さんが書いているため、本屋さんのお仕事が分かる本でした。

色々な本や作家さんが沢山出てきて、中には知っているものもあり、知っているものが出てくると嬉しい。ちょっと得意気になる。

(*´-`)

謎を解くのは杏子ではなく、多絵の役目です。私も謎解きは多絵に任せて、ボチボチ読み進めました。主役は杏子と多絵の2人です。謎解きもなるほど~と思うもので、楽しめました。

ちょっと出来すぎではと思う箇所もありましたが、本屋のことを知れて、謎解きも楽しめて、平日の寝る前によい感じで読めました。

私は小説をコツコツと読めなくて、土日に一気読み。平日は漫画をボチボチ読むので、平日の寝る前に少しずつ読める小説は貴重です。

(^o^)

『浪漫邸へようこそ』

2022-01-29 17:37:27 | テレビ・映画・本
著者 : 深山 くのえ

《内容》
大正初期。ある事情から、十六歳で家を背負うことになった貧乏子爵家の長女、紗子。偶然、危ないところを助けてくれた帝大生、伊織との出会いをきっかけに、紗子は子爵邸で秘密の下宿屋を始めることになる。早速集まったのは、帝大生と画家と本屋、それに作家と写真屋というなんとも個性的な人々で!?ワケあり子爵家ではじまった、賑やかで優しい同居生活とほのかな恋。美しく密やかに、乙女の恋は花開く―大正ロマン譚開幕!
(「BOOK」データベースより)


(*´∀`)

紗子は穏やかだけど、芯があり、行動力もあり、とても好感がもてます。恋愛模様も微笑ましく、読んでいて楽しくなりました。

展開も早すぎず、遅すぎず、ストレスなく読み進められました。ふんわりと優しい雰囲気が、心地よかったです。

(*´ω`*)

恋愛は上手くいくと思いますが、厄介な父と祖母の登場がまだなことや、身分の違いなど問題はあります。次巻からは、どういう展開になるのか…。

『狼領主のお嬢様』

2022-01-24 21:25:24 | テレビ・映画・本
著者 : 守野 伊音

《内容》
悪逆領主の娘として処刑された記憶を持ち、前世と同じ場所・ライウス領に転生した少女・シャーリー。現在この地を治めるカイドは、前領主の悪事を暴き断罪した立役者であり、シャーリーの前世の“偽りの恋人”で―仇だった。修道女になるはずのシャーリーが、カイドの館のメイドになった時、運命は再び動き出す。15年前の過ちと嘘、ライウス領を狙う陰謀、そして“ライウスの徒花”の真実…。全てを巻き込み、転生しても続く“偽りの恋”の行方は―。
(「BOOK」データベースより)
※1巻の内容


(^∇^)

1,2,3巻読み放題でしたので、3巻まで読みました。で、感想も3巻までまとめて。

ネタバレ。

1巻が前編で2巻は後編。で、3巻は独立した話でした。1,2巻は重たく哀しく、シャーリーもカイドも罪を犯したという気持ちから、両思いなのに、お互いに距離を縮めようとしない。

(。>д<)

さらにカイドの飲み物に毒が入っていて…。次から次へと。でも、その犯人の気持ちを吐露する場面が辛そうで、切ない話だなと。

(T△T)

その反動か、3巻は甘さ全快。お嬢様(シャーリー)の天真爛漫さも全快。カイドをはじめ、周囲が振り回される。これはモテるわ。小悪魔。

後半、息苦しい展開になりますが、メリハリは必要なので、仕方ないです。シャーリーの心情が語られる場面が多いのですが、比喩(と言えばいいのかな)が哲学的で分かりにくいのが、少々残念。私に理解力がないだけかもしれませんが…。

(;^_^A

でも、読み放題で読ませて貰ったので、贅沢はいけません(笑)。なんやかんや書いてますが、面白かったです。高評価なのも納得。

『一華後宮料理帖』

2022-01-23 15:09:57 | テレビ・映画・本
著 : 三川 みり

《内容》
『おいしい』―その一言が私の居場所になる。和国で神に捧げる食事を作っていた理美は、大帝国崑国への貢ぎ物として後宮入りすることに。その際、大切な故郷の味を奪われそうになった所を食学博士の朱西に助けられる。彼の優しさに触れた理美は再会を胸に秘め、嫉妬渦巻く後宮内を持ち前の明るさと料理の腕前で切り抜けていく。しかし突然、皇帝不敬罪で捕らえられてしまって?「食」を愛する皇女の中華後宮ファンタジー!!
(「BOOK」データベースより)


(;^_^A

角川ビーンズ文庫。小中校生向け?ですか。読み放題だったので読みました。

このお話うまく纏められていてよかったです。登場人物の個性もちゃんと出ていて、とりあえず悪人がいなかったので読みやすかったです。重い内容のものを読んだ後に、力を抜きたいときに読むといいですね。

人気作らしく、私が読んだ時点でシリーズ9冊目まで出ていました。 確かに恋愛模様が気になるところ。なんですが、角川ビーンズ文庫から出るシリーズは、昔よく愛読していたのですが、お気に入りのシリーズがことごとく長くなり挫折。引っ張るなぁ。それを考えると。おっと、愚痴になってしまいました。

(^o^;)

続きが読み放題になったら、読もうと思います。

『儚い羊たちの祝宴』

2022-01-22 14:42:00 | テレビ・映画・本
著 : 米澤 穂信

《内容》
夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。
(「BOOK」データベースより)

(;^_^A

評判がよく、気になっていた短編集。ようやく読みました。

どの話も話が終盤に向かうにつれ、部屋の温度が下がっていく気がします。冷や汗が流れるというか、薄気味悪い空気が満ちていくというか、ミステリーだと思って読み始めたらホラー寄りでした。

安心したくて読み進めても…。全くホラーダメな私が読めるので、そこまでではないんですけど。

(-""-;)

ミステリーによくある、どんでん返し「最後の1行」を気軽(?)に楽しむ本です。長編の長い時間をかけて、最後の最後に驚きのどんでん返し。それはそれで楽しいですけど。こういう短編集のいくつものどんでん返しを味わえたり、そこにたどり着くまでに時間をかけなくていいというのも楽しいです。

しかし、自分の知識のなさに愕然とします。色々と調べました。勉強になります。とりあえず、泉鏡花の『外科室』を読んでおいてよかった。

(;^_^A