はる日記

「人間万事塞翁が馬」

日々の出来事を綴ってます。

『七回死んだ男』

2014-06-11 16:02:08 | テレビ・映画・本
西澤保彦 著。

あらすじ。

僕、大庭久太郎が自分の体質を認識したのは、小学校の低学年の頃だった。それは、唐突に同じ日が繰り返され、同じ日が繰り返されることを認識しているのが僕独りだということ。僕は、この現象を反復落とし穴と呼んでいる。落っこちている期間は九日間。高校生になった僕は、厄介なだけの体質を有効利用しようなんて心得違いをしないでおこうと思っていた。高校に編入したその年が明ける時まではー。
繰り返される殺人事件。なんとか回避しようと孤軍奮闘する僕。それでも起きてしまう殺人事件。どうすれば回避出来るのか…。




SFです。

同じ日が繰り返されのですが、事件を回避しようと久太郎が動くことによって、違う形で事件が起きてしまう。独り頑張っているのに報われない久太郎。それとは対照的な自由気ままな親族たち。

(; ̄ー ̄A

親族たちのキャラが強すぎて圧倒されます。人間の嫌なドロドロとした部分がむき出しになっていて、こんな身内嫌やなと思うのですが、久太郎が気持ちを代弁してくれるので、 久太郎これからも頑張れよという気持ちになっていきました。

( ̄▽ ̄;)

簡単に事件を回避できるだろうと思い、軽く読んでいたのですが、なかなか回避できなくて、気が付けば必死に読んでいました。最初は気付かなかったのですが、伏兵がわんさかいるんです。厄介…。

最後、久太郎に思いがけない出来事が起きるのですが、この部分が私は好きです。頑張った久太郎へのご褒美だと私は思いました。

(*´ω`*)