70年前に事件は起きた。当時王将戦は7戦を全部戦うことになっており、白星が3固リ-ドすると香車落ちで対局するル-ルがあったそうです。
70年前の事ですが・・ 当時の木村名人に升田幸三8段が挑み3勝をリ-ドして名人に対して升田幸三さんが香落ちで対局することになりました。これにはエピソードがあって升田少年が将棋指しを目指して家を出るときに母親の内職の裁縫道具の物差しの裏に「名人に香落ちで勝つまでは帰らない」と書いたとか将棋界の革命児でした。いまでも升田幸三賞という賞があるようです。
この香落ち対局は升田幸三8段が対局場に現れずに実現しなかったのですが、それは名人に対して失礼だと棄権したのではないかと憶測されているようです。興味のある方は「将棋の陣屋事件」で検索して見て下さい。私升田幸三さんが大好きです(^^)/
ところで今回の王将戦の勝ち星3個の差になりました。昔のル-ルなら香車を落として藤井聡太クンが渡辺名人に対して指すことになるんですねぇ- これは一寸酷だなぁ 升田幸三さんに藤井4冠のこと聞いてみたい。対局すれば昔の革命児より藤井聡太クンの方が強いんじゃないかと思うが・・
追記 実戦では大山名人を香車落ち将棋に差し込み升田幸三さんが4連勝した記録があるようです。何かと話題が多く対局中にスパ-ッと煙草の煙を吐きながら記録係に「将棋が弱くなる薬はないかねぇ-」と嘯いたという逸話も残っていて無頼な感じの昔の将棋指しでした。残念ながら体が弱く活躍したのは長くありませんでした。