「神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)」絵師:香蝶楼(歌川国貞三代)
試験は終わりましたが、とりあえず年末までイベントを追っていきたいと思います。
(えらいぞ、ゴマっ)
9月9日の重陽の節句は「済」なので、そのつづきから。
まず、
9月11日~21日(今年は10/23~11/2)
○飯倉神明宮祭礼(世に芝明神といふ)。十一日より二十一日まで参詣群集す。~中略~
境内にて土生姜を售ふこと夥し。ゆゑに世俗、しやうが祭りといふ。
またちぎ箱とて、小判なりの曲物に藤の花を丹・緑青・胡粉等にて画きたるに、飴を入れて売る。
ってことで、かの有名な芝神明のだらだら祭りです。
(今でもやってます…行ったことないけど)
なんで「だらだら」なのかというと、祭りがダラダラと10日もつづくかららしいっす。
(わかりやす~い)
また、このお祭りは別名「生姜祭(しょうがまつり)」ともいわれます。
こちらも名前の通り、祭礼期間中、境内などにで生姜市が立っていたからで、こちらもじつにシンプルなネーミング
しょうがは身体を温める効果があり、今でも冷えや風邪予防などで食べられていますが、むかしもこの薬効プラス「厄除け」で人気がありました。
そして、もうひとつの名物が「千木箱(ちぎばこ)」
蓋つきの小判型弁当箱のような形で、表に藤の花の絵なんかが描いてありました。
中の飴を食べ終わったあと、オネーサンがたはこれを箪笥に入れておくそうで。
そうすると、あら不思議
着物が増えるんです~(ホンマかいな?)
つまり、千木=千着(千の着物)つー語呂合わせですな。
今回の絵は芝神明で起きた乱闘事件「め組のケンカ」の図です。