OH江戸ライフ

パクス・トクガワーナ♪
とりあえず江戸時代っぽいものが好きなのです♡

神さま、仏さま、明治大学さま 

2016-07-21 | 日記

城を背にした武将は松平家忠 右の寄せ手は石田三成軍 奥は小早川秀秋軍

先日記事にした『明大博物館特別展 譜代大名内藤家と戦』がきのうまでだったので、再度見てきました。

うーん、この絵巻、何度見ても泣けるぜぃ

これ見て泣けないような冷血漢には、佐幕派とは名のってほしくねーな

とくに内藤家長が片膝ついて弓を引いている姿には、ホント胸が熱くなる~


ところで。
徳川天下取りの大きな捨石となったこの伏見城の戦いですが、どうも家長さんと、守備隊総大将・鳥居元忠は籠城方針をめぐって対立していたみたいなのです

鳥居ちゃんの意見:
「この籠城戦は討ち死に必至。城を預かった大将として、『ボクは鳥居元忠だからね!そこらへんの雑兵といっしょにしないで!』と堂々と名のり、武士として華々しく討ち死にするっ! それが三河武士

これに対し、わが(?)内藤家長公は、
「あんた何いってんの? 
俺らのミッションはちょっとでも敵をここに引きつけて時間稼ぎすることでしょ? 
だからこういうときは、たとえ大将が討ち死にしても、それをかくして、まだどこかにひそんで反撃の機会を狙ってるんじゃないか?って思わせなきゃ!
そうすれば、敵は慎重になるから進軍速度も遅くなるし。
これって、古来からの兵法のセオリーでしょ!?」

鳥居ちゃんの反論:
「大きな声でちゃんと名のっとかないと、せっかく名誉の戦死したのに、『あいつ、絶対逃げたぞ』とか、あとあと言われるよ!
それに、ボクの首級が足軽風情の首とごちゃまぜにされてポイされるとか、マジありえないんだけど?」

家長公の再反論:
「てか、あんた、自分の名誉ばっか気にしてない? 
あんたの美学なんて、今はどーでもいいんだよ。
俺らが殿から命じられたのは『足止め』なの
ここでカッコよく死ぬことじゃないの

(……うん、ゴマは家長さんの方が正しいと思うぞ

で、落城まで意見が対立したまま。

そして。
慶長5年(1600)8月1日 二人は同じ城の中でそれぞれその信念どおりの最期をむかえたのです。

鳥居元忠(61歳):
城を背にしてすわり、堂々と名のったのち切腹。


内藤家長(46歳):
弓で敵を斃しまくるが、城内の甲賀衆の裏切りで敵軍乱入。
さらに城に火を放たれ、各所から出火。
「もはやこれまで」と悟った家長さんと息子の元長くん(庶子・16歳)は、燃えさかる松の丸の猛火に飛びこみ焼死。
当然ながら、家長父子の首級はいくら探してもついにみつからなかったとか。

あぁ、内藤ぉぉぉーっっっ!!!

徳川的には、この8月1日はメモリアルディにすべきですっ!(フンガー!)

……ん、まてよ?

8月1日って『八朔』の式日じゃなかった?
ヤッサン(=家康)がはじめて江戸城に入った記念日の。

そっか……

この日は、「初江戸城」だけじゃなく、きっと「伏見城のみんなありがとねby家康」の意味も込められてるのかも……。

うん、絶対そうだ、ゴマはそう信じるぞ。

にしても、明治大学さま、いいもの見せてくれてありがとう

次回は、明治大学博物館常設展の記事だよ~
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