最近失望したての某大河とちがって、こちらはハナから期待なんぞしてなかったのですが……
まさか、想像以上のクソドラマだったとはーっ!
認めたくはございませんが、アタクシもまだまだですわ!
まぁね、原作・林真理子の時点で、「ダメだ、こりゃ」とは思ってましたけど、いちおう時代考証に磯田道史先生はじめ、東京学芸大の大石学教授、志學館大学教授・原口泉さんとか、そうそうたる顔ぶれがそろっていたら、あのファンタジー大河「花燃ゆ」「江」よりは若干マシになるかも?とか考えるじゃないですか。
ところが、ところが……
江戸時代の大名家世継ぎが、幕府にナイショで、勝手に国元に帰ってるだとー!?
大名の妻子は謀反を起こさせないための人質だろーが!
んなことバレたら、一発で改易だわ!
しかも、パパ斉興が薩摩に下向中なのに、世子・斉彬がこっそり国入りしてたら、コレ完全に倒幕準備といわれても、一言も弁明できない事態だし、なによりも、
アンタ、関所はどうやって通過したの!?
関所破りは死罪ですぞ!
(いえね、佐幕派のゴマ的には、こんなもの見る気はサラサラなかったんですけど、初回は1時間の拡大放送だって忘れてて、風呂から上がったら、まだやってたんだもん )
で、初回見て思ったんだけど、斉彬と西郷の出会いシーンって、まんま『八重の桜』のパクリだよね!?
・若君さま(殿さま)初のお国入りの行列の晴れ姿に感動して、ハートをわしづかみされる。
――でも、国元の御行列で、いきなり立ち上がったり、デカい声で騒いだら、即御手打ちじゃね、吉之介ファミリー? 八重ちゃんはちょびっと顔を上げただけで、おっ母つぁまに頭押さえつけられてたけどね――
・主人公、国入りしていたお世継ぎさまに思いがけずピンチを救ってもらい、子ども心にも忠誠を誓う。
とはいえ、八重の桜は会津戦争くらいまでは、時代考証もしっかりしていて、近年まれにみる良作だったけど、パクった西郷のほうは劣化版という言葉すら生ぬるい駄作
だって、いくら世継ぎが人質とはいえ、幕府にちゃんと許可を得ていれば、国入りするのは全然問題ないのです。
史実でも、容保さまは世継ぎ時代に藩政見習いのため、会津に行っており、そこで軍事演習=追い鳥狩りをやっています
その時は、当然、義父である藩主・松平容敬は江戸在府です。
だから、世継ぎでも手続きさえ踏めば、天狗のコスプレ()なんぞしなくても、行列仕立てて堂々と国入りできるんですよ
聞くところによると、視聴率もかなり残念らしいし、ホント見る価値ないわ
※ ウワサで聞いたんですが、先週は斉興と斉彬のロシアンルーレット勝負だったんですって!?
耳にした瞬間、気が遠くなりましたよ
斉彬さまは生まれも育ちも江戸っ子で、ママは鳥取池田家出身の正室という絵に書いたような上品な貴公子なのですぞ
腰に獣の毛皮巻いて、供も連れずに原野を(御狩場?)疾駆したり、カステラわしづかみで食い散らかすようなあんな野蛮なお方ではございませんっ
シティボーイ=斉彬公をどこまで愚弄する気じゃー
関係者一同、斉彬さまに謝れ!
お清め画像
【追記】
さっき第1回を見た家族に聞いたんだけど、ワタナベ斉彬さん、
「え、あなた、江戸にいるはずじゃ?」と問われ、
「だいじょーぶ、影武者おいてきたから」と答えたそうな。
いやいや、なに言ってんの?
お目見え済みの世子なら、藩主の代わりに月3回ほどある月次御礼や、五節句などの式日登城があるでしょーが
そんな一般人が入れない江戸城内に、しかも御玄関から先はひとりで行かにゃあかんのに、どんな代役立てたって、絶対に秒でバレますがな
江戸幕府をなめないでいただきたいっ