(2004/ブラッド・バード監督・脚本/日本語版 声:三浦友和=Mr.インクレディブル、黒木瞳=インクレディブル夫人、綾瀬はるか=ヴァイオレット、海鋒拓也=ダッシュ、渡辺美佐=ミラージュ、後藤哲夫=エドナ・モード、斉藤志郎=フロゾン、宮迫博之=シンドローム)
「カンフーハッスル」かコレが観たいと息子が言うのでレンタル店に行ったら、アチラは全部貸し出し中だった。
ご存じディズニーとピクサーの「ファインディング・ニモ」に続く共作アニメ第6弾とのこと。監督・脚本は「アイアン・ジャイアント」のブラッド・バードで、英語版の声の吹き替えにも参加(=ファッションデザイナー、エドナ・モード役)している。
話の前提として、世の中には超能力と強力なボディをもったスーパー・ヒーロー達がいて、その活躍は政府公認であることを頭に入れておかなければいけない。
Mr.インクレディブルもそんなヒーローの一人なのだが、ある時自殺しようとした男を頼まれもしないのに助けたこと、悪人を退治する過程で一般市民にも怪我を負わせたこと等で告訴されてしまう。世論に負けて、政府も彼等を一般市民の中に紛れ込ませて、普通の生活を送るように強いることとなった。
十数年後。元イラスティ・ガールというこれもスーパー・ヒロインだった女性と結婚した彼は、今は保険会社の一サラリーマンとして働いている。会社の仕事はこなしているんだが、利益優先主義にはなりきれず、つい顧客に保険金を払いすぎて上司には睨まれているという状態だ。
3人の子持ちとなった今、筋肉モリモリだった体型も少し緩み始めている。やはり、元スーパー・ヒーローのフロゾンと彼は、毎週水曜日には妻達にはボーリングに行くと言いながら、こっそり世直し作業をやっている。
そんなある日、上司と意見がぶつかった彼は、ついに強力な腕力で上司を傷つけてしまい、保険会社も首になる。普通人としての生活を大事にしようとしている奥さんには告白できずにいたが、運良くスーパー・ヒーローとしての力を頼りにする人物が現れ、生活に困ることはなかった。
最初の依頼は、ある学習型戦闘ロボットが施設を逃げ出したので、壊さずに捕まえて欲しいというモノだったのだが・・・。
おもちゃや動物を扱ってきたピクサーがついに(一応)人間を扱った。「モンスターズ・インク」の時には、主役の女の子の動きは可愛いいものの表情はいまいちと書いていたが、ここでは人間の表情も違和感なく観られた。オープニングのMr.インクレディブルのインタビューや、インクレディブル夫人が赤ん坊をあやす時の表情なんか結構微妙で、見入ってしまいましたな。
“ニモ”に続いてアカデミー賞にノミネートされた脚本は無駄がなくて、「スパイダーマン」なんかより面白いです。なんと115分というから、アニメとしては大作に入るんじゃないでしょうか。出だしで、次々と起こる事件を片っ端から片付けていくところでは、「ダーティハリー」を思い出しました。自殺志願者を助けた事が“ハリー”のオープニングを思い出させたのかも知れませんな。
シンドローム一味との対決は、どうしても「サンダーバード」や「スパイキッズ」シリーズを思い出してしまう。
キャラとして面白かったのは、ヒーロー達の洋服を制作するデザイナーのエドナ・モード。いかにもあの業界に居そうなキャラに膨らみをもたせてあって、楽しい人物でした。
今回は時間がなくて、残念ながら字幕スーパーバージョンは見れなかった。
吹き替えですぐに判ったのは、黒木瞳。ピッタシのはまり役という感じでしたな。三浦友和は最後のクレジットで知りまして、少しだけ聞き直したんですが、『よく聞けば確かに・・・』というくらい、さりげなく演技してました。
▼(ネタバレ注意)
宮迫も気が付かなかった。時間があれば聞き直したかったです。
子供の時のシンドローム=インクレディボーイは、イメージは柳沢慎吾が先に浮かびましたが・・・。
▲(解除)
いつか、字幕版を観てみたいと思ってますが、以下に英語版の声の配役を紹介しておきます。
Mr.インクレディブル=クレイグ・T・ネルソン、インクレディブル夫人=ホリー・ハンター、ヴァイオレット=サラ・ヴォーウェル、ダッシュ=スペンサー・フォックス、エドナ・モード=ブラッド・バード、フロゾン=サミュエル・L・ジャクソン。
原題は【THE INCREDIBLES】。“ありえねぇー、奴ら”ってとこですか。
2004年のアカデミー賞、放送映画批評家協会賞で長編アニメ賞を、NY批評家協会賞、LA批評家協会賞ではアニメーション賞を受賞している。
「カンフーハッスル」かコレが観たいと息子が言うのでレンタル店に行ったら、アチラは全部貸し出し中だった。
ご存じディズニーとピクサーの「ファインディング・ニモ」に続く共作アニメ第6弾とのこと。監督・脚本は「アイアン・ジャイアント」のブラッド・バードで、英語版の声の吹き替えにも参加(=ファッションデザイナー、エドナ・モード役)している。
話の前提として、世の中には超能力と強力なボディをもったスーパー・ヒーロー達がいて、その活躍は政府公認であることを頭に入れておかなければいけない。
Mr.インクレディブルもそんなヒーローの一人なのだが、ある時自殺しようとした男を頼まれもしないのに助けたこと、悪人を退治する過程で一般市民にも怪我を負わせたこと等で告訴されてしまう。世論に負けて、政府も彼等を一般市民の中に紛れ込ませて、普通の生活を送るように強いることとなった。
十数年後。元イラスティ・ガールというこれもスーパー・ヒロインだった女性と結婚した彼は、今は保険会社の一サラリーマンとして働いている。会社の仕事はこなしているんだが、利益優先主義にはなりきれず、つい顧客に保険金を払いすぎて上司には睨まれているという状態だ。
3人の子持ちとなった今、筋肉モリモリだった体型も少し緩み始めている。やはり、元スーパー・ヒーローのフロゾンと彼は、毎週水曜日には妻達にはボーリングに行くと言いながら、こっそり世直し作業をやっている。
そんなある日、上司と意見がぶつかった彼は、ついに強力な腕力で上司を傷つけてしまい、保険会社も首になる。普通人としての生活を大事にしようとしている奥さんには告白できずにいたが、運良くスーパー・ヒーローとしての力を頼りにする人物が現れ、生活に困ることはなかった。
最初の依頼は、ある学習型戦闘ロボットが施設を逃げ出したので、壊さずに捕まえて欲しいというモノだったのだが・・・。
おもちゃや動物を扱ってきたピクサーがついに(一応)人間を扱った。「モンスターズ・インク」の時には、主役の女の子の動きは可愛いいものの表情はいまいちと書いていたが、ここでは人間の表情も違和感なく観られた。オープニングのMr.インクレディブルのインタビューや、インクレディブル夫人が赤ん坊をあやす時の表情なんか結構微妙で、見入ってしまいましたな。
“ニモ”に続いてアカデミー賞にノミネートされた脚本は無駄がなくて、「スパイダーマン」なんかより面白いです。なんと115分というから、アニメとしては大作に入るんじゃないでしょうか。出だしで、次々と起こる事件を片っ端から片付けていくところでは、「ダーティハリー」を思い出しました。自殺志願者を助けた事が“ハリー”のオープニングを思い出させたのかも知れませんな。
シンドローム一味との対決は、どうしても「サンダーバード」や「スパイキッズ」シリーズを思い出してしまう。
キャラとして面白かったのは、ヒーロー達の洋服を制作するデザイナーのエドナ・モード。いかにもあの業界に居そうなキャラに膨らみをもたせてあって、楽しい人物でした。
今回は時間がなくて、残念ながら字幕スーパーバージョンは見れなかった。
吹き替えですぐに判ったのは、黒木瞳。ピッタシのはまり役という感じでしたな。三浦友和は最後のクレジットで知りまして、少しだけ聞き直したんですが、『よく聞けば確かに・・・』というくらい、さりげなく演技してました。
▼(ネタバレ注意)
宮迫も気が付かなかった。時間があれば聞き直したかったです。
子供の時のシンドローム=インクレディボーイは、イメージは柳沢慎吾が先に浮かびましたが・・・。
▲(解除)
いつか、字幕版を観てみたいと思ってますが、以下に英語版の声の配役を紹介しておきます。
Mr.インクレディブル=クレイグ・T・ネルソン、インクレディブル夫人=ホリー・ハンター、ヴァイオレット=サラ・ヴォーウェル、ダッシュ=スペンサー・フォックス、エドナ・モード=ブラッド・バード、フロゾン=サミュエル・L・ジャクソン。
原題は【THE INCREDIBLES】。“ありえねぇー、奴ら”ってとこですか。
2004年のアカデミー賞、放送映画批評家協会賞で長編アニメ賞を、NY批評家協会賞、LA批評家協会賞ではアニメーション賞を受賞している。
・お薦め度【★★★=一度は見ましょう】
大笑いした場面はあんまり記憶にないです。1、2回くらいあったような気もするんですが。
それよりも、フフフとか、ホホホとか、そんな笑いが出るようなシーンの方が多かったと思いますな。
子供も、ヒーロー達と悪役ロボットとのファイトシーンなんかがあって楽しんでました。
太ったかつてのスーパーヒーロー(主人公の彼)が自室でスーパーヒーローだったころの服(ぴっちりしたやつ)を何とか着ようとしている・・特にベルトが大変でお腹を思いっきりひっこめて~~フ~~~ンみたいな・・すごく笑えましたよ!
本編は予告編に比べるとお笑いは薄かったかな・・