(1986/宮崎駿 監督・脚本/声の出演:田中真弓=パズー、横沢啓子=シータ、初井言榮=ドーラ、寺田農=ムスカ、常田富士男=ポムじい、永井一郎=将軍/124分)
ジブリ作品で最初に観たのが「魔女の宅急便」。旅と共に少女が成長するという話で、しかもその娘がホウキで空を飛ぶ魔女という設定。夢のような画と少女の成長物語が巧く融合してとても面白く、その後、レンタル店に行っては古いジブリ作品も観るようになりました。「トトロ」「ナウシカ」「ラピュタ」etc。
「ラピュタ」も何回目かの鑑賞で、今回初めてデジタル録画。ついに、DVD保存版が出来ました。♪
「魔女宅」と同じく、架空の国、架空の時代の話。
少女シータが捕らわれている飛行船を海賊達(形態から云えば“空賊”でしょうが)が襲い、窓から抜け出したシータは足を滑らして墜落する。海賊の女首領ドーラが見つめる中、米粒の様に小さくなったシータの身体が突然光る。光の主は胸のペンダントで、ペンダントはシータの胸の上にふわりと浮かび、彼女の身体も落下の速度を緩める。そうしてシータは気を失ったまま、ゆっくりと地上に降りていく。それこそ、ドーラ達が狙っているシータのペンダント、“飛行石”の力に他ならなかった。
シータが落ちていったのは鉱山の町。両親を亡くし、技師見習いとして働くパズーは、夜の空から落ちてきたシータを助け、成り行きで家に運ぶことになる。パズー曰く、『天使が降りてきたのかと思った。』
翌日、一人暮らしのパズーの家で目覚めたシータはお礼を言い、すぐに二人は仲良くなるが、夕べの海賊は町にもやってきて、パズーの家を探し当てる。逃げ出す二人。更に、夕べの飛行船の怪しげな男達までやって来て、大立ち回りの末、二人は捕まってしまう。彼らの狙いもシータのペンダントであり、シータであった。
飛行船は政府のモノだった。
少し前、この国に空から巨大なロボットが落ちて来て、それは現存の科学では作れないモノであり、伝説として伝わる“空に浮かぶ城”から落ちてきたのではないかとの仮説が有力となる。天空に浮かぶ城からこの世を支配していたというラピュタ族を調査している、政府の情報部員ムスカ。ムスカはシータが持っているペンダントの飛行石がラピュタに伝わるモノであり、シータこそラピュタの末裔であると言う。
パズーの解放を条件に政府に協力するシータ。家に帰ったパズーは、待ち受けていた海賊に捕まり、シータの行方やその後の事情を話す。海賊達がラピュタの城を探していること、その為にシータの後を追おうとしていることを聞いたパズーは、彼らの仲間に入れてもらう。
かつて、ラピュタを見たという父親の話を信じているパズー。
空から落ちてきて壊れていると思われていたロボットが動き出し、政府軍が大混乱する中、ドーラとパズーはシータを救い出す。
シータのペンダントにより、ラピュタの城の場所を知ったムスカは、軍と共に飛行船で向かう。パズーとシータもドーラの海賊船に乗り込み、軍を追う。やがて、彼らの前に巨大な雷雲が現れる。その中にこそ、“天空の城ラピュタ”があるのだ・・・。
冒険活劇としての面白さは勿論のこと、ラピュタの背景に壮大な歴史とロマンが感じられるのが魅力。ジブリ・ベストカップル賞をあげたいシータとパズーの微笑ましさと清々しさ。シータの物語だけでなく、パズーと父親との話にもロマンがあるし、海賊船のシーンも楽しい。
蜂をモデルにしたような海賊の小型飛行艇に監視グライダー、ラピュタの変幻自在な多機能ロボットなど、アイディアも豊富で、ロボットと虫と動物だけが住んでいる表のラピュタには、古代の遺跡や、人類が消滅した後の地球の未来を思い浮かべてしまいました。
ラピュタ内部の機能もSF好きには興奮モノでありましたな。
▼(ネタバレ注意)
ただねぇ~。
終盤の切り札に使われる、あの呪文。あんな大事(おおごと)が起こるのに、あんなに簡単でいいのかい?
パソコンだって、DELキー押した後は「(ホントに)よろしいですか?」って聞いてくれるのに・・・。
▲(解除)
ジブリ作品で最初に観たのが「魔女の宅急便」。旅と共に少女が成長するという話で、しかもその娘がホウキで空を飛ぶ魔女という設定。夢のような画と少女の成長物語が巧く融合してとても面白く、その後、レンタル店に行っては古いジブリ作品も観るようになりました。「トトロ」「ナウシカ」「ラピュタ」etc。
「ラピュタ」も何回目かの鑑賞で、今回初めてデジタル録画。ついに、DVD保存版が出来ました。♪
「魔女宅」と同じく、架空の国、架空の時代の話。
少女シータが捕らわれている飛行船を海賊達(形態から云えば“空賊”でしょうが)が襲い、窓から抜け出したシータは足を滑らして墜落する。海賊の女首領ドーラが見つめる中、米粒の様に小さくなったシータの身体が突然光る。光の主は胸のペンダントで、ペンダントはシータの胸の上にふわりと浮かび、彼女の身体も落下の速度を緩める。そうしてシータは気を失ったまま、ゆっくりと地上に降りていく。それこそ、ドーラ達が狙っているシータのペンダント、“飛行石”の力に他ならなかった。
シータが落ちていったのは鉱山の町。両親を亡くし、技師見習いとして働くパズーは、夜の空から落ちてきたシータを助け、成り行きで家に運ぶことになる。パズー曰く、『天使が降りてきたのかと思った。』
翌日、一人暮らしのパズーの家で目覚めたシータはお礼を言い、すぐに二人は仲良くなるが、夕べの海賊は町にもやってきて、パズーの家を探し当てる。逃げ出す二人。更に、夕べの飛行船の怪しげな男達までやって来て、大立ち回りの末、二人は捕まってしまう。彼らの狙いもシータのペンダントであり、シータであった。
飛行船は政府のモノだった。
少し前、この国に空から巨大なロボットが落ちて来て、それは現存の科学では作れないモノであり、伝説として伝わる“空に浮かぶ城”から落ちてきたのではないかとの仮説が有力となる。天空に浮かぶ城からこの世を支配していたというラピュタ族を調査している、政府の情報部員ムスカ。ムスカはシータが持っているペンダントの飛行石がラピュタに伝わるモノであり、シータこそラピュタの末裔であると言う。
パズーの解放を条件に政府に協力するシータ。家に帰ったパズーは、待ち受けていた海賊に捕まり、シータの行方やその後の事情を話す。海賊達がラピュタの城を探していること、その為にシータの後を追おうとしていることを聞いたパズーは、彼らの仲間に入れてもらう。
かつて、ラピュタを見たという父親の話を信じているパズー。
空から落ちてきて壊れていると思われていたロボットが動き出し、政府軍が大混乱する中、ドーラとパズーはシータを救い出す。
シータのペンダントにより、ラピュタの城の場所を知ったムスカは、軍と共に飛行船で向かう。パズーとシータもドーラの海賊船に乗り込み、軍を追う。やがて、彼らの前に巨大な雷雲が現れる。その中にこそ、“天空の城ラピュタ”があるのだ・・・。
冒険活劇としての面白さは勿論のこと、ラピュタの背景に壮大な歴史とロマンが感じられるのが魅力。ジブリ・ベストカップル賞をあげたいシータとパズーの微笑ましさと清々しさ。シータの物語だけでなく、パズーと父親との話にもロマンがあるし、海賊船のシーンも楽しい。
蜂をモデルにしたような海賊の小型飛行艇に監視グライダー、ラピュタの変幻自在な多機能ロボットなど、アイディアも豊富で、ロボットと虫と動物だけが住んでいる表のラピュタには、古代の遺跡や、人類が消滅した後の地球の未来を思い浮かべてしまいました。
ラピュタ内部の機能もSF好きには興奮モノでありましたな。
▼(ネタバレ注意)
ただねぇ~。
終盤の切り札に使われる、あの呪文。あんな大事(おおごと)が起こるのに、あんなに簡単でいいのかい?
パソコンだって、DELキー押した後は「(ホントに)よろしいですか?」って聞いてくれるのに・・・。
▲(解除)
・お薦め度【★★★★★=SFファンは、大いに見るべし!】
シータの爽やかさと透明感と寂寞感は永遠の憧れ!
ムスカは学生時代、私がイジメ抜いた西村クンにクリソツ!(笑)
初井言栄さんが絶妙だったドーラには、今すぐにでもなれるよ、あのキャラ!キャッ!
「船長とお呼び!」(←巧いから、私)ニヒッ。
ああ~、あの兵隊が捧げ持つ小さな花・・・
うううぅ、こみ上げて来た、来た、十瑠さん、テイッシュ、テイッシュ!(^^)
素敵な作品UP、ありがとう!♪
噂では、これは女性より男性にファンが多いとか。女性は、ヒロインが活躍する「ナウシカ」のファンが多いらしいですよ。
好き嫌いで言うと、「魔女宅」とか「トトロ」の方が癒されるので好きかも知れませんが、これも映画として無駄がなくて良くできているので好きです。
シータ姫の涙にはまいりますね
海賊船に乗り込んだふたり、シータ目当てにドーラの息子たちがキッチンに手伝いに来るシーンなど小さな愛すべきエピソード満載。
ドーラの巨乳、うらやましいす
パイプを使って連絡をとるっていうのは、確かに海上船と同じですな。
一軒家を設計するなら、あんな装置も楽しいだろうなぁ。
劇場公開当時二人の息子の「教育」の為に観に行ったところ何と!親の私が興奮してしまい感動した。ディズニー・アニメしか知らない私はどうせ日本のアニメなんてとバカにしていたのにトンデモハップン。いやいや素晴らしいものでした。そして何よりも初井言榮(字が違ってたら失敬)の上手さに脱帽だ。また観たくなりましたよ。解説ありがとうございます。
それはそれは。
しかし、親の方が興奮する。そうそう、よくありますな。
80年代以降、映画館ではあんまり観てないので、これまた、裏山水
「ナウシカ」も棄てがたいですが、グロテスクな生き物がでてくるのでパスです。
「ラピュタ」は、ただ行きずりで出会っただけなのに(もちろん父親の夢を果たすという希望もあるのでしょうけれど)シータをまもろうとするパズー少年の一途さが、すごく好きですね。
いまのアニメに出てくる男の子だったら、ブツブツ文句いってますよ。
この頃は話題集めに芸能人を主演声優にしていないのもよかったですね。
今の宮崎アニメのほうが映像技術はすばらしくて、社会的メッセージもあるのでしょうけれど、作りこみすぎな気がして好きになれません。
評価は断然高いのでしょうけれど。
「ナウシカ」も面白いですが、「もののけ」、「ラピュタ」と被ってる部分があって、構成がスッキリしてるラピュタをあげました。
パズーには、ちばてつや(「あしたのジョー」他の作者)漫画の少年に通じる純朴さがありますね。
宮崎アニメの空を飛ぶシーンが好きです。
ラピュタはジブリの中でも記憶に残る名作ですが、曲が特に印象的でした。
「地球は回る~」のあの歌、とても素敵です。
私はSFもジブリも大好きなので、この映画はとても面白いと感じます!
シータとパズーはまさに「ベストカップル」ですね!
応援完了です!