テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。そして日々の雑感も。

旅情

2003-06-20 | ラブ・ロマンス
(1955/デヴィッド・リーン監督/キャサリン・ヘプバーン、ロッサノ・ブラッツィ、イザ・ミランダ)


 有名な作品で未見だったものの一つ。
 デヴィッド・リーンで、ベニスが舞台と言えば悪い映画であるはずがないのだが、婚期を逃した女性の旅先の恋物語で、主演がK・ヘプバーンとR・ブラッツィというのがネックになっていたのだろう。ヘプバーンは嫌いじゃないんだが、彼女のラブシーンはあまりピンとこない。

 しかし、私も年をとりついに見ました。よかった。特に前半。列車でベニスに着くところから、予定の宿に着いて、手持ちぶさたのままサン・マルコ広場でブラッツィと知り合い、別の日に骨董屋でまた彼と会う。そんな、恋の炎が燃え上がる迄の積み重ねが、彼女の”旅情”と相まってなんとも楽しい時間でした
 リーン監督のロケーションのうまさは、やはり最高です。100分という上映時間は、あっという間でした。

 アーサー・ローレンツの原作。
 リーン作品ということで、主役の女性は英国女性かと思っていましたが、オハイオから来たアメリカ人でした。

 「サマータイム・イン・ベニス」。有名なラストシーン。「逢びき」「終着駅」「ひまわり」「夜行列車」。列車を使った名画の一つですネ。

・お薦め度【★★★★★=大いに見るべし!】 テアトル十瑠



この映画の動画を使った記事、アップしました。[2010.02.21]

※ 更に、追加でこの映画の動画を使った記事、アップしました。[2012.10.19]

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