「う~ん、それにしてもそっくりだねぇ。足の違いがなかったら、見分けられないよ。」
気絶している偽フェイクの顔を覗き込みながらお嬢がそう言った。
あの後気絶してしまった偽フェイクをソファーに寝かせ、風のせいでぐちゃぐちゃになった部屋を何とかもとの状態に戻したぼく達。
おっちゃんたち二人は窓から逃げたと思われるスチールのパートナーを追いかけて行ったので、その二人はまだ帰ってきていないけど、アレスタとお嬢の二人は呼ぶとすぐに帰ってきた。
そしてぼくらはおっちゃん達が帰ってくるのをしばらく待つことにする。
偽フェイクを起こして話を聞くのはその後だ。
それまでいろいろと補足説明をしておこう。
まずメイの能力について。
先ほどエネリアのモップが伸びたり、偽フェイクをつかんだりしたが、それはモップにそんな機能があったのではなく、メイの能力によってそんなことが起きたんだ。
お嬢さんを助けに行ったときにもチラッとだけ、ほんとチラッとだけだけど、メイは能力を使っている。
そのメイの能力というのは、自分の触れているものの形を自由に変えることができることだ。
でも生き物の形は自分以外変えることはできないし、物の中身までは変えられない。
昔ボクがメイの能力を物そのものを変えてしまえる力だと勘違いしてしまったことがあった。
なのでボクはスーパーで大量のきゅうりを買ってきて、メイにきゅうりをメロンに変えてもらおうと思ったんだ。
メイは言われた通りきゅうりをメロンにしたけれどそれは形だけだった。
中身はきゅうりのまま。
味はきゅうりで形だけメロン。
しかもメロンの形に膨らんだ分だけ中はスカスカ。
いやぁおいしくないったらありゃしない。
仕方ないから元のきゅうりに戻してもらって蜂蜜つけて食べた。
ほんのりメロンだった。
ボクの50円でメロンを食べる作戦は見事に失敗してしまったというわけだ。
まぁそんな失敗談はおいといて、メイの能力についての話に戻ろう。
メイの力は触れているものに電気のように伝わる。
つまり地面に立ってさえいれば宙に浮いているもの以外、形を変えることができるというわけだ。
だけどものから遠ければ遠いほど、力は弱くしか働かない。
だからテレビに映っているものの形を変えてって言っても力が弱くて届かないので、変えることは今のところできないそうだ。
でもメイが言うには修行をしてもっと力をつければ地面のうえにあるものならどんなに離れていても形を自由に変えることができるようになるらしい。
ボクの力もかなり便利な方だと思うけど、メイの力は使いようによってはボクの力よりかなり便利だよねぇ・・・。
あ、もしかしたらポップコーンの底のほうに入ってるはじけてないかったいヤツを指でつまんでポンッとかできるかもしれない!
今度ぜひ試してみよう。
・・・さて、まだおっちゃん達は帰ってこないようなので、フェイクの体についても今一度詳しい説明をしておこう。
フェイクは知ってのとおり幽霊だ。
つまり、実体がないということ。
ま、簡単に言えばフェイクの体というのは気体のようなものだ。
さて、気体に向かって風が吹いてくれば当然気体は気体ですからピューっと風に成す術もなく飛ばされてしまうわけです。
これフェイクにも同じことが言えちゃいます。
フェイクに向かって風が吹けばフェイクが何かにとりついたりでもしない限りピュー。
だからフェイクは扇風機とかうちわとか下敷きとか大嫌い。
掃除機だって大ッキライ。
見ただけで逃げる。
だからよくよく考えてみれば、エネリアのモップ風を受けて無事でいられるわけがなかったんだ。
フェイクがソファーの陰に隠れたところで、風からは逃げられず、窓の外に飛ばされているはず。
フェイクが部屋にいた時点でおかしいと気づくべきだったんだな。
「おいコラ!暴れるな!」
あ、今店の外で声が!
あの声はおっちゃんの声かな?
気絶している偽フェイクの顔を覗き込みながらお嬢がそう言った。
あの後気絶してしまった偽フェイクをソファーに寝かせ、風のせいでぐちゃぐちゃになった部屋を何とかもとの状態に戻したぼく達。
おっちゃんたち二人は窓から逃げたと思われるスチールのパートナーを追いかけて行ったので、その二人はまだ帰ってきていないけど、アレスタとお嬢の二人は呼ぶとすぐに帰ってきた。
そしてぼくらはおっちゃん達が帰ってくるのをしばらく待つことにする。
偽フェイクを起こして話を聞くのはその後だ。
それまでいろいろと補足説明をしておこう。
まずメイの能力について。
先ほどエネリアのモップが伸びたり、偽フェイクをつかんだりしたが、それはモップにそんな機能があったのではなく、メイの能力によってそんなことが起きたんだ。
お嬢さんを助けに行ったときにもチラッとだけ、ほんとチラッとだけだけど、メイは能力を使っている。
そのメイの能力というのは、自分の触れているものの形を自由に変えることができることだ。
でも生き物の形は自分以外変えることはできないし、物の中身までは変えられない。
昔ボクがメイの能力を物そのものを変えてしまえる力だと勘違いしてしまったことがあった。
なのでボクはスーパーで大量のきゅうりを買ってきて、メイにきゅうりをメロンに変えてもらおうと思ったんだ。
メイは言われた通りきゅうりをメロンにしたけれどそれは形だけだった。
中身はきゅうりのまま。
味はきゅうりで形だけメロン。
しかもメロンの形に膨らんだ分だけ中はスカスカ。
いやぁおいしくないったらありゃしない。
仕方ないから元のきゅうりに戻してもらって蜂蜜つけて食べた。
ほんのりメロンだった。
ボクの50円でメロンを食べる作戦は見事に失敗してしまったというわけだ。
まぁそんな失敗談はおいといて、メイの能力についての話に戻ろう。
メイの力は触れているものに電気のように伝わる。
つまり地面に立ってさえいれば宙に浮いているもの以外、形を変えることができるというわけだ。
だけどものから遠ければ遠いほど、力は弱くしか働かない。
だからテレビに映っているものの形を変えてって言っても力が弱くて届かないので、変えることは今のところできないそうだ。
でもメイが言うには修行をしてもっと力をつければ地面のうえにあるものならどんなに離れていても形を自由に変えることができるようになるらしい。
ボクの力もかなり便利な方だと思うけど、メイの力は使いようによってはボクの力よりかなり便利だよねぇ・・・。
あ、もしかしたらポップコーンの底のほうに入ってるはじけてないかったいヤツを指でつまんでポンッとかできるかもしれない!
今度ぜひ試してみよう。
・・・さて、まだおっちゃん達は帰ってこないようなので、フェイクの体についても今一度詳しい説明をしておこう。
フェイクは知ってのとおり幽霊だ。
つまり、実体がないということ。
ま、簡単に言えばフェイクの体というのは気体のようなものだ。
さて、気体に向かって風が吹いてくれば当然気体は気体ですからピューっと風に成す術もなく飛ばされてしまうわけです。
これフェイクにも同じことが言えちゃいます。
フェイクに向かって風が吹けばフェイクが何かにとりついたりでもしない限りピュー。
だからフェイクは扇風機とかうちわとか下敷きとか大嫌い。
掃除機だって大ッキライ。
見ただけで逃げる。
だからよくよく考えてみれば、エネリアのモップ風を受けて無事でいられるわけがなかったんだ。
フェイクがソファーの陰に隠れたところで、風からは逃げられず、窓の外に飛ばされているはず。
フェイクが部屋にいた時点でおかしいと気づくべきだったんだな。
「おいコラ!暴れるな!」
あ、今店の外で声が!
あの声はおっちゃんの声かな?
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