目を覚ました孔明は、ずっと背中のあたりに付きまとっていた気だるさが、なくなっていることに満足した。
小鳥のさえずりが聞こえてくる。
だれか、気の利いたものが窓を開けてくれたらしい。
さわやかな冷気が吹き抜けて、起き目覚めたばかりの体の上をそよいでいった。
よい朝だ。出立にはちょうどよかろう。
そんなことをまず先にかんがえながら、ぼんやりしたまなこに映る光景に焦点をあてる。
うす紫色の天蓋の布が風にたわんでいる。
布が風にそよいで、隙間から欄干が見えた。
おかしいな。
孔明は、清潔で居心地のよい寝台に横になりながら、目の前にある光景の違和感を、徐々に受け入れていく。
天蓋も天井も、風によって生じる隙間から見える、あざやかな緑の風景も、どれもこれも見覚えのないものばかりだ。
ここはいったい、どこなのだろう。
そうおもい至った時点で、孔明は、軍師将軍としての顔を取りもどした。
起き上がり、寝台を出て、天蓋をかき分ける。
よほど熟睡していたと見えて、体が軽い。
見晴らしの良い欄干から吹き付ける風は、爽快でつめたく、あきらかに成都のものではない。
欄干からは、こじんまりとはしているが、家人たちが丹精にしてくれている、毎度おなじみの庭ではなく、こんもりと木々の生い茂った、あざやかな新緑の山々を見下ろすことができる。
状況がつかめない。
孔明は欄干を移動して、ほかになにか見えないかを探ったが、あるのは山ばかり。
人家はない。
人家から立ち上るであろう煙も見えない。
ここで混乱する孔明ではない。
すぐさま欄干から下を見る。
どうやら、自分は、楼閣のてっぺんの部屋にいるらしい。
しかし周囲に人の気配はない。
欄干の床板も、ながらく掃除をしていないらしく、裸足の足に、かわいた土埃がついた。
人の気配もなければ、人の声もしない。
どころか、物音ひとつしないのであった。
おもい当たって、床板の足跡が、自分以外のだれかのものがついていないかを確かめるが、残念なことに、くっきりと残っているのは自分のものだけである。
孔明は、足の裏の違和感に顔をしかめつつも、ふたたび部屋に入り、それから自分の眠っていた寝台や、そのほかの家具を調べ始めた。
調度品の趣味はよいが、決して高価なものではない。
部屋の掃除は行き届いているらしく、欄干と部屋をつなぐ戸口の桟もさほど汚れていないことからして、だれもいない、ということはなさそうだ。
楼閣は、二つの部屋に区切られるかたちとなっており、そちらにつづく扉を開けようとして、孔明は、ふと耳をすませた。
だれかがいる。
安堵すると同時に、つよい恐怖を覚えた。
傷つけられた形跡はない。
目が覚めたあと、自由に動き回れるようにしているし、部屋も清潔で快適だ。
何故自分がここにいるのか、さっぱりわからないのだが、相手に敵意や殺意は、いまのところない、と見てよい。
だが、あくまでもいまのところ、だ。
戸口の向こうにいる者たちは、ひそひそと会話を交わしているが、はっきりした言葉は聞き取れない。
自分の処遇についての相談をしているのだろうか。
これで、じつは記憶が曖昧になっているだけで、ほんとうは誰かの屋敷に招かれて、そのまま眠ってしまったのでした、という話であれば、笑って済ませる話だが…
たしかに、左将軍府の仕事を、病人を出すほどの異様な速さでこなして、広漢へ行く余裕をつくったところまでは覚えている。
宮城へ行って、あとの処理を法正に頼み、帰ろうとしたところを趙雲に捕まって、怒られたあとに、一緒に広漢へいく、という話をしたところまでは、はっきりしている。
そのあと、四方山話をしながら、一緒に宮城を出て、市を抜けて、途中で別れて、屋敷にもどって…
いや、もどったのだろうか。
そこからがあやふやだ。
そういえば、顔色がわるいと誰かに言われた。
子龍だったか?
御者?
いや、子龍ならば、早く屋敷に帰ろうとせかしただろう。
そうではない。
御者か、だれかかがそう言って、すこしおやすみなさいと馬車を止めたのだ。
休んでいるところへ、行商人ふうの親子連れが、こちらに気づいてやってきた。
父親のほうが、お疲れのようだからといって、声をかけてきて、商っている薬湯を飲んだらよろしいと言ってきた。
疲れに利く、といって自分もそれを飲んでみせたし、子供にも飲ませた。
そこで安心して、薬湯を受け取った。
そうだ。
そこで強烈な眠気におそわれて、御者に、屋敷についたら起こせと命じたのだ。
だが、御者め、唐突に物忘れがひどくなったのか、自邸ではなく、こんな山奥に主をつれてきた。
御者は、荊州時代からつかっている、家人の中でも古参の男だ。
御者が裏切ったとはおもえない。
孔明の家人は、ほぼすべて、なんらかの形で訓練を受けている者たちばかりであり、かれらは主人の孔明に心服している。
孔明にとっても、かれらは単なる使用人ではなく、家族のようなものであった。
扉を叩き、向こう側にいる相手に、自分が起きたことを知らせようかとおもったが、相手の正体がわからない以上、不用意な真似はしないほうがいいだろうと判断した。
まず見極めなければならないことは、ここはどこで、なんのために連れてこられたのか、ということだ。
まあ、人を眠らせて連れてきたのだから、聞いて、こちらが喜ぶような内容ではあるまい。
いつまでも寝巻きではみっともないと、孔明は寝台にもどって、用意されていた服に着替えた。
色が地味なので、趣味ではないな、とおもったが、袖を通してみると、抜群に着心地がよい。
衣の形も洒落ており、なかなか高価なものと知れる。
しかも、身の丈にぴったり合った。
害意はないのだ。
孔明は、ますます自分を捕らえた者たちの意図がわからず、かんがえるために寝台に座った。
自分に敵は多い。
役職以上のことをこなしているので、でしゃばりといわれて反感を買っているし、下々にも、厳しい将軍だといわれて敬遠されている。
刑罰も、ほかの官吏が下すより厳しいので、逆恨みも買っているようだ。
上から下まで、おもい当たるところが多すぎて、ずばりこれだと言い切ることができない。
ふと、扉が、がたがたと開き、孔明は身を固くした。
天蓋の向こうにある影は、男のものがふたつ、子供のものがひとつ。
そのうち、男のひとつと子供のひとつは、まちがいなく、声をかけてきた行商人の親子だろう。
だが、その先頭に立つ男の影を天蓋越しに見て、孔明は直感的に、予想していた以上に、自分は深刻な状況にいるのだ、ということを知った。
男の身なりはすばらしく、じつに品のよい正装をしていた。
地方によって、正装にもいろいろ幅があるが、その男には洗練された中央の空気がある。
魏の人間だ。
するとここは、漢中より北なのか?
「お目覚めですかな、軍師将軍」
深みのある、穏やかな声だ。
聞き覚えはない。
孔明が天蓋から出ると、男がすこし、息を呑んだのが感じられた。
初対面の男が、自分に対し、そんな反応を示すのはいつものことだ。
世間の諸葛孔明、という印象は、ひどく奇矯なものが一人歩きをしている。
神秘の地、琅邪の出、ということも大きいのだろう。
実務においての孔明の獅子奮迅の働きが、きわだっているということもあり、諸葛孔明というのは、人間離れしたところを持っている男だ、という印象を、世人は持っているようだ。
市井のひとびとは、そのほうが面白いから、というのもあるだろうが、どちらかといえば、神秘的な印象を信じる。
しかし一方で、有識者はその話を否定し、神秘家で術士のような孔明像を否定する傾向にある。
ところが、実際に孔明という人間と対峙すると、ほとんどの者は、噂を否定しなくなる。
もとより、孔明は術士ではないが、その振る舞いや風貌が、どこか夢幻の世界にいるような印象を与えるからである。
男とも女とも区別のつかぬ柔和な美貌と、陽気と妖気をあわせもつ、ふしぎな男。
孔明は、自分でも、こんな人間、天下に二人といなかろう、と自負しているので、男の示した反応は、当然だとおもった。
蜀の人間は、孔明にすっかり慣れてしまっているので、いまさらなんとも言わないが、たまに他国者と会うと、こんな反応がかえってくる。
さて、孔明の顔をまじまじと見入っている男である。
人の顔を凝視するなど、無礼な態度であるが、それを不快におもわせない、高い身分をにおわせる品のよさがあった。
年齢は孔明より一まわり上だろうが、肌艶もよく若々しい。
落ち着いて堂々としており、信頼できそうな、おのれの信念をたやすく曲げない者どくとくの、しっかりした印象を残す風貌をしていた。
男は、孔明に対し、慇懃に礼をとると、言った。
「斯様なかたちでの対面をお許しくだされ。時間がないために、やむを得ず取った行動でございます。これもすべて万民のため、天下のため」
孔明は眉をしかめて、その礼を返さなかった。
いきなり自分を略取したという点を認めたことについては評価できるが、その理由が天下だの万民だのと、あいまいすぎる。
「貴殿のご尊名をお伺いしたい」
「御史中丞、陳長文」
孔明は、自分の血が一気に下がるのを感じた。
曹操を支える知の三本柱。
そのうちの一柱、陳長文。
名族陳氏の主である。
ここは、魏なのか。
なんとか冷静な矜持を保とうと、おのれを叱りつつ、目の前にいる、小柄な男を見下ろす。
そして、尋ねた。
つづく……
(サイト はさみの世界・初掲載日 2005/05/19)
小鳥のさえずりが聞こえてくる。
だれか、気の利いたものが窓を開けてくれたらしい。
さわやかな冷気が吹き抜けて、起き目覚めたばかりの体の上をそよいでいった。
よい朝だ。出立にはちょうどよかろう。
そんなことをまず先にかんがえながら、ぼんやりしたまなこに映る光景に焦点をあてる。
うす紫色の天蓋の布が風にたわんでいる。
布が風にそよいで、隙間から欄干が見えた。
おかしいな。
孔明は、清潔で居心地のよい寝台に横になりながら、目の前にある光景の違和感を、徐々に受け入れていく。
天蓋も天井も、風によって生じる隙間から見える、あざやかな緑の風景も、どれもこれも見覚えのないものばかりだ。
ここはいったい、どこなのだろう。
そうおもい至った時点で、孔明は、軍師将軍としての顔を取りもどした。
起き上がり、寝台を出て、天蓋をかき分ける。
よほど熟睡していたと見えて、体が軽い。
見晴らしの良い欄干から吹き付ける風は、爽快でつめたく、あきらかに成都のものではない。
欄干からは、こじんまりとはしているが、家人たちが丹精にしてくれている、毎度おなじみの庭ではなく、こんもりと木々の生い茂った、あざやかな新緑の山々を見下ろすことができる。
状況がつかめない。
孔明は欄干を移動して、ほかになにか見えないかを探ったが、あるのは山ばかり。
人家はない。
人家から立ち上るであろう煙も見えない。
ここで混乱する孔明ではない。
すぐさま欄干から下を見る。
どうやら、自分は、楼閣のてっぺんの部屋にいるらしい。
しかし周囲に人の気配はない。
欄干の床板も、ながらく掃除をしていないらしく、裸足の足に、かわいた土埃がついた。
人の気配もなければ、人の声もしない。
どころか、物音ひとつしないのであった。
おもい当たって、床板の足跡が、自分以外のだれかのものがついていないかを確かめるが、残念なことに、くっきりと残っているのは自分のものだけである。
孔明は、足の裏の違和感に顔をしかめつつも、ふたたび部屋に入り、それから自分の眠っていた寝台や、そのほかの家具を調べ始めた。
調度品の趣味はよいが、決して高価なものではない。
部屋の掃除は行き届いているらしく、欄干と部屋をつなぐ戸口の桟もさほど汚れていないことからして、だれもいない、ということはなさそうだ。
楼閣は、二つの部屋に区切られるかたちとなっており、そちらにつづく扉を開けようとして、孔明は、ふと耳をすませた。
だれかがいる。
安堵すると同時に、つよい恐怖を覚えた。
傷つけられた形跡はない。
目が覚めたあと、自由に動き回れるようにしているし、部屋も清潔で快適だ。
何故自分がここにいるのか、さっぱりわからないのだが、相手に敵意や殺意は、いまのところない、と見てよい。
だが、あくまでもいまのところ、だ。
戸口の向こうにいる者たちは、ひそひそと会話を交わしているが、はっきりした言葉は聞き取れない。
自分の処遇についての相談をしているのだろうか。
これで、じつは記憶が曖昧になっているだけで、ほんとうは誰かの屋敷に招かれて、そのまま眠ってしまったのでした、という話であれば、笑って済ませる話だが…
たしかに、左将軍府の仕事を、病人を出すほどの異様な速さでこなして、広漢へ行く余裕をつくったところまでは覚えている。
宮城へ行って、あとの処理を法正に頼み、帰ろうとしたところを趙雲に捕まって、怒られたあとに、一緒に広漢へいく、という話をしたところまでは、はっきりしている。
そのあと、四方山話をしながら、一緒に宮城を出て、市を抜けて、途中で別れて、屋敷にもどって…
いや、もどったのだろうか。
そこからがあやふやだ。
そういえば、顔色がわるいと誰かに言われた。
子龍だったか?
御者?
いや、子龍ならば、早く屋敷に帰ろうとせかしただろう。
そうではない。
御者か、だれかかがそう言って、すこしおやすみなさいと馬車を止めたのだ。
休んでいるところへ、行商人ふうの親子連れが、こちらに気づいてやってきた。
父親のほうが、お疲れのようだからといって、声をかけてきて、商っている薬湯を飲んだらよろしいと言ってきた。
疲れに利く、といって自分もそれを飲んでみせたし、子供にも飲ませた。
そこで安心して、薬湯を受け取った。
そうだ。
そこで強烈な眠気におそわれて、御者に、屋敷についたら起こせと命じたのだ。
だが、御者め、唐突に物忘れがひどくなったのか、自邸ではなく、こんな山奥に主をつれてきた。
御者は、荊州時代からつかっている、家人の中でも古参の男だ。
御者が裏切ったとはおもえない。
孔明の家人は、ほぼすべて、なんらかの形で訓練を受けている者たちばかりであり、かれらは主人の孔明に心服している。
孔明にとっても、かれらは単なる使用人ではなく、家族のようなものであった。
扉を叩き、向こう側にいる相手に、自分が起きたことを知らせようかとおもったが、相手の正体がわからない以上、不用意な真似はしないほうがいいだろうと判断した。
まず見極めなければならないことは、ここはどこで、なんのために連れてこられたのか、ということだ。
まあ、人を眠らせて連れてきたのだから、聞いて、こちらが喜ぶような内容ではあるまい。
いつまでも寝巻きではみっともないと、孔明は寝台にもどって、用意されていた服に着替えた。
色が地味なので、趣味ではないな、とおもったが、袖を通してみると、抜群に着心地がよい。
衣の形も洒落ており、なかなか高価なものと知れる。
しかも、身の丈にぴったり合った。
害意はないのだ。
孔明は、ますます自分を捕らえた者たちの意図がわからず、かんがえるために寝台に座った。
自分に敵は多い。
役職以上のことをこなしているので、でしゃばりといわれて反感を買っているし、下々にも、厳しい将軍だといわれて敬遠されている。
刑罰も、ほかの官吏が下すより厳しいので、逆恨みも買っているようだ。
上から下まで、おもい当たるところが多すぎて、ずばりこれだと言い切ることができない。
ふと、扉が、がたがたと開き、孔明は身を固くした。
天蓋の向こうにある影は、男のものがふたつ、子供のものがひとつ。
そのうち、男のひとつと子供のひとつは、まちがいなく、声をかけてきた行商人の親子だろう。
だが、その先頭に立つ男の影を天蓋越しに見て、孔明は直感的に、予想していた以上に、自分は深刻な状況にいるのだ、ということを知った。
男の身なりはすばらしく、じつに品のよい正装をしていた。
地方によって、正装にもいろいろ幅があるが、その男には洗練された中央の空気がある。
魏の人間だ。
するとここは、漢中より北なのか?
「お目覚めですかな、軍師将軍」
深みのある、穏やかな声だ。
聞き覚えはない。
孔明が天蓋から出ると、男がすこし、息を呑んだのが感じられた。
初対面の男が、自分に対し、そんな反応を示すのはいつものことだ。
世間の諸葛孔明、という印象は、ひどく奇矯なものが一人歩きをしている。
神秘の地、琅邪の出、ということも大きいのだろう。
実務においての孔明の獅子奮迅の働きが、きわだっているということもあり、諸葛孔明というのは、人間離れしたところを持っている男だ、という印象を、世人は持っているようだ。
市井のひとびとは、そのほうが面白いから、というのもあるだろうが、どちらかといえば、神秘的な印象を信じる。
しかし一方で、有識者はその話を否定し、神秘家で術士のような孔明像を否定する傾向にある。
ところが、実際に孔明という人間と対峙すると、ほとんどの者は、噂を否定しなくなる。
もとより、孔明は術士ではないが、その振る舞いや風貌が、どこか夢幻の世界にいるような印象を与えるからである。
男とも女とも区別のつかぬ柔和な美貌と、陽気と妖気をあわせもつ、ふしぎな男。
孔明は、自分でも、こんな人間、天下に二人といなかろう、と自負しているので、男の示した反応は、当然だとおもった。
蜀の人間は、孔明にすっかり慣れてしまっているので、いまさらなんとも言わないが、たまに他国者と会うと、こんな反応がかえってくる。
さて、孔明の顔をまじまじと見入っている男である。
人の顔を凝視するなど、無礼な態度であるが、それを不快におもわせない、高い身分をにおわせる品のよさがあった。
年齢は孔明より一まわり上だろうが、肌艶もよく若々しい。
落ち着いて堂々としており、信頼できそうな、おのれの信念をたやすく曲げない者どくとくの、しっかりした印象を残す風貌をしていた。
男は、孔明に対し、慇懃に礼をとると、言った。
「斯様なかたちでの対面をお許しくだされ。時間がないために、やむを得ず取った行動でございます。これもすべて万民のため、天下のため」
孔明は眉をしかめて、その礼を返さなかった。
いきなり自分を略取したという点を認めたことについては評価できるが、その理由が天下だの万民だのと、あいまいすぎる。
「貴殿のご尊名をお伺いしたい」
「御史中丞、陳長文」
孔明は、自分の血が一気に下がるのを感じた。
曹操を支える知の三本柱。
そのうちの一柱、陳長文。
名族陳氏の主である。
ここは、魏なのか。
なんとか冷静な矜持を保とうと、おのれを叱りつつ、目の前にいる、小柄な男を見下ろす。
そして、尋ねた。
つづく……
(サイト はさみの世界・初掲載日 2005/05/19)