終わりました、「地這う龍」!
いちど作るのを挫折したこの話を再生できたのは、みなさまの応援のおかげです。
読んでくださった方、応援してくださった方、感想やブックマークを付けてくださった方、ほんとうにどうもありがとうございました(^^♪
大変難産な作品でした。
「長坂の戦い」のエピソードは三国志演義のなかでもトップクラスの人気エピソードなのに、わたしが書くと、なにかがちがう……
この「なにか」が自分の味なのか、はたまた勘違いのタネなのか、自分ではまだわかりません。
数年後に読み返して、ジタバタする羽目になったら、また直すつもりでいます。
「臥龍的陣」の時もそうでしたが、今回もできうるかぎりのことをしました。
いま、これ以上のものを作れと言われても、ほんとうにできません。
自分では赤壁編につなげられたのだから、よかったことにしようと思っています;
さて、「地這う龍」は、演義とはちがう設定で長坂の戦いを書きました。
まず、趙雲が単騎で戦場を駆けたエピソード。
そのさいのことが史書には「趙雲は阿斗と甘夫人を救った」とだけあり、三国志演義のように阿斗をふところに抱いて戦場を駆け抜けたようではなさそうです。
だいたい、敵を倒しながら赤ん坊を抱えて逃げ切れるものなのか?
かつてアンディ・ラウの映画「三国志」を見たとき、そのアクションシーンの激しさを見て、
「こりゃ阿斗さまは最低五回は死んでるな」
と思いました。
絶対無理だったろうとは言い切れませんが、かなり難しかっただろうと。
演義は文学だったから、手に汗にぎる派手なフィクションに仕立て上げられたのでしょう。
それをまんま映像化すると、そのフィクションが鮮明にわかってしまうということだったのだとは思うのです。
今回、わたしが作るのも小説ですから、阿斗さまを抱えた趙雲がきりきり舞いしながら戦う、という設定にしたほうがよかったのかもしれません。
しかし。
それを書くにしても、演義という最高の形があるのに、いまさらそれをなぞる必要があるのかな? と天邪鬼のような気持ちがむくむくと起き上がってきました。
そこで、阿斗と夫人は別の武将に託されて劉備の元へ行き、趙雲はかれらを守るため囮になった、という設定にしました。
いま思うと、「囮になった」というところをうまく書ききれていないかもしれません;
将来、直すとしたら、そこから直すかも……
それと、麋夫人が井戸の中に身を投げるエピソードはなくなっています。
これは史実では夫人は長坂の戦い以外で亡くなったらしい、という文章が頭にあったからです(金文京さんの本だったかなあ……スミマセン、失念しました)。
井戸に身を投げるという悲しいお話はあんまりだとかねがね思っていたので、弓の名手だったお兄さんと夫である劉備に再会できたけれど……というふうに変えてみました。
井戸に身を投げるから盛り上がるんじゃないか、というご意見がありますかしら。
あるとしたら、申し訳ない、この話ではこういう設定にしました。
新野の撤退戦と、長坂の戦いのアクションシーンは、ほんとうに苦労しました。
作中に出てきた小悪党の鄧幹(オリジナルキャラクター)とおなじで、あんまり血を見るのがすきじゃないうえ、馬がかわいそうで最近はあんまり和洋中すべての合戦ものを見るのを避けているというのもあり、頭だけで書いてしまったかなという反省もあります。
アクションシーンを上手に書ける人はすごいなあと思います。
そして、今回、自分で書いてみて気づきました。
「趙雲は大物を倒していないな」
とはいえ、趙雲の魅力や価値が下がるものではありません。
今回、張郃どのにご登場いただいたのは、その後のエピソードの伏線を張るためと、ちょっと大物を絡ませたい、という願望からでした。
曹操軍の内部の様子、それから趙雲と孔明のライバルのひとりになる張郃の書き方など、いろいろ初挑戦な部分もありました。
張郃どのは、書いていてとても楽しい人のひとりです。
野心家でリアリストな張郃どのは今後も活躍予定。
赤壁編では登場しませんが、それ以降のお話に出てきます。
どうぞその活躍にも刮目あれ!
さて、「番外編・甘寧の物語」が「地這う龍」のあとにつづきます。
そのあと、赤壁編をスタートする予定です。
赤壁編については、2008年に発表した作品を大幅に変えての発表となります。
ただ……
じつのところ、2024年2月21日時点で、原稿がまだ出来ていないという。
は?
何言ってんの?
出来てないものをどうスタートするわけ?
と思われたことでしょう。
いやはや、そのとおり。
説明が長くなるので結論から申し上げますと、
「赤壁編はこれまでとちがって、出来立てほやほやの原稿を更新することになります」
つまり、いままでのように、何度も推敲したほぼ完成品を更新するかたちではなくなります;
もちろん、推敲はしますよー。
ただ、更新を優先しますので、クオリティの点で、いろいろどうなるか不透明なのですよ……すみません!
なんでこうなったのかというと、2008年版の赤壁編を流用すればよいと思っていたところ、中身を吟味したら、とんでもない出来だった! というオチでして。
直すにしても手の施しようのない部分が多く、結局、全体を書き直す羽目になったのでした。
で、書き直すにも「どう」書き直していいかがわからず右往左往。
なんとか全体のプロットを作り直しはしましたが、原稿を作る時間が足りず。
そこで、文字入力だけは苦ではないし、妙に早く入力できるので、プロット通りに物語を書きつつ、更新することにしたのです。
えー? 完成度の低い原稿を読むの、いやだなあ、と思われた方もいらっしゃるかしらん。
そこはもう、ガッツで乗り切ります!
(あ、だめだこいつ、と思ったでしょ?)
冗談です。
手直しをしつつ、前に進みます。
読んでくださるみなさんがガッカリしないクオリティを保ち、一日1500文字前後の連載を今年はつづけます。
やる気だけは満ち満ちております。
ひきつづき応援していただけると、とっても嬉しいです(*^▽^*)
そんなわけで、反省文にも似た「あとがき」でした。
最後までお付き合いくださったみなさまに感謝です!(^^)!
みなさまに幸あれー!
ではでは、次は番外編「甘寧の物語」です。
おたのしみください!
(趙雲と孔明は番外編に登場しません、赤壁編をお待ちくださいまし)
またお会いしましょう('ω')ノ
牧知花
いちど作るのを挫折したこの話を再生できたのは、みなさまの応援のおかげです。
読んでくださった方、応援してくださった方、感想やブックマークを付けてくださった方、ほんとうにどうもありがとうございました(^^♪
大変難産な作品でした。
「長坂の戦い」のエピソードは三国志演義のなかでもトップクラスの人気エピソードなのに、わたしが書くと、なにかがちがう……
この「なにか」が自分の味なのか、はたまた勘違いのタネなのか、自分ではまだわかりません。
数年後に読み返して、ジタバタする羽目になったら、また直すつもりでいます。
「臥龍的陣」の時もそうでしたが、今回もできうるかぎりのことをしました。
いま、これ以上のものを作れと言われても、ほんとうにできません。
自分では赤壁編につなげられたのだから、よかったことにしようと思っています;
さて、「地這う龍」は、演義とはちがう設定で長坂の戦いを書きました。
まず、趙雲が単騎で戦場を駆けたエピソード。
そのさいのことが史書には「趙雲は阿斗と甘夫人を救った」とだけあり、三国志演義のように阿斗をふところに抱いて戦場を駆け抜けたようではなさそうです。
だいたい、敵を倒しながら赤ん坊を抱えて逃げ切れるものなのか?
かつてアンディ・ラウの映画「三国志」を見たとき、そのアクションシーンの激しさを見て、
「こりゃ阿斗さまは最低五回は死んでるな」
と思いました。
絶対無理だったろうとは言い切れませんが、かなり難しかっただろうと。
演義は文学だったから、手に汗にぎる派手なフィクションに仕立て上げられたのでしょう。
それをまんま映像化すると、そのフィクションが鮮明にわかってしまうということだったのだとは思うのです。
今回、わたしが作るのも小説ですから、阿斗さまを抱えた趙雲がきりきり舞いしながら戦う、という設定にしたほうがよかったのかもしれません。
しかし。
それを書くにしても、演義という最高の形があるのに、いまさらそれをなぞる必要があるのかな? と天邪鬼のような気持ちがむくむくと起き上がってきました。
そこで、阿斗と夫人は別の武将に託されて劉備の元へ行き、趙雲はかれらを守るため囮になった、という設定にしました。
いま思うと、「囮になった」というところをうまく書ききれていないかもしれません;
将来、直すとしたら、そこから直すかも……
それと、麋夫人が井戸の中に身を投げるエピソードはなくなっています。
これは史実では夫人は長坂の戦い以外で亡くなったらしい、という文章が頭にあったからです(金文京さんの本だったかなあ……スミマセン、失念しました)。
井戸に身を投げるという悲しいお話はあんまりだとかねがね思っていたので、弓の名手だったお兄さんと夫である劉備に再会できたけれど……というふうに変えてみました。
井戸に身を投げるから盛り上がるんじゃないか、というご意見がありますかしら。
あるとしたら、申し訳ない、この話ではこういう設定にしました。
新野の撤退戦と、長坂の戦いのアクションシーンは、ほんとうに苦労しました。
作中に出てきた小悪党の鄧幹(オリジナルキャラクター)とおなじで、あんまり血を見るのがすきじゃないうえ、馬がかわいそうで最近はあんまり和洋中すべての合戦ものを見るのを避けているというのもあり、頭だけで書いてしまったかなという反省もあります。
アクションシーンを上手に書ける人はすごいなあと思います。
そして、今回、自分で書いてみて気づきました。
「趙雲は大物を倒していないな」
とはいえ、趙雲の魅力や価値が下がるものではありません。
今回、張郃どのにご登場いただいたのは、その後のエピソードの伏線を張るためと、ちょっと大物を絡ませたい、という願望からでした。
曹操軍の内部の様子、それから趙雲と孔明のライバルのひとりになる張郃の書き方など、いろいろ初挑戦な部分もありました。
張郃どのは、書いていてとても楽しい人のひとりです。
野心家でリアリストな張郃どのは今後も活躍予定。
赤壁編では登場しませんが、それ以降のお話に出てきます。
どうぞその活躍にも刮目あれ!
さて、「番外編・甘寧の物語」が「地這う龍」のあとにつづきます。
そのあと、赤壁編をスタートする予定です。
赤壁編については、2008年に発表した作品を大幅に変えての発表となります。
ただ……
じつのところ、2024年2月21日時点で、原稿がまだ出来ていないという。
は?
何言ってんの?
出来てないものをどうスタートするわけ?
と思われたことでしょう。
いやはや、そのとおり。
説明が長くなるので結論から申し上げますと、
「赤壁編はこれまでとちがって、出来立てほやほやの原稿を更新することになります」
つまり、いままでのように、何度も推敲したほぼ完成品を更新するかたちではなくなります;
もちろん、推敲はしますよー。
ただ、更新を優先しますので、クオリティの点で、いろいろどうなるか不透明なのですよ……すみません!
なんでこうなったのかというと、2008年版の赤壁編を流用すればよいと思っていたところ、中身を吟味したら、とんでもない出来だった! というオチでして。
直すにしても手の施しようのない部分が多く、結局、全体を書き直す羽目になったのでした。
で、書き直すにも「どう」書き直していいかがわからず右往左往。
なんとか全体のプロットを作り直しはしましたが、原稿を作る時間が足りず。
そこで、文字入力だけは苦ではないし、妙に早く入力できるので、プロット通りに物語を書きつつ、更新することにしたのです。
えー? 完成度の低い原稿を読むの、いやだなあ、と思われた方もいらっしゃるかしらん。
そこはもう、ガッツで乗り切ります!
(あ、だめだこいつ、と思ったでしょ?)
冗談です。
手直しをしつつ、前に進みます。
読んでくださるみなさんがガッカリしないクオリティを保ち、一日1500文字前後の連載を今年はつづけます。
やる気だけは満ち満ちております。
ひきつづき応援していただけると、とっても嬉しいです(*^▽^*)
そんなわけで、反省文にも似た「あとがき」でした。
最後までお付き合いくださったみなさまに感謝です!(^^)!
みなさまに幸あれー!
ではでは、次は番外編「甘寧の物語」です。
おたのしみください!
(趙雲と孔明は番外編に登場しません、赤壁編をお待ちくださいまし)
またお会いしましょう('ω')ノ
牧知花
追記
あらたにブログ村に投票してくださったみなさま、そしてフォローをしてくださったみなさま、どうもありがとうございます!
作品を楽しんでいただけましたでしょうか?
今後もガンガンに書いていきますので、ひきつづき当ブログをごひいきにー!
わたしも創作&ブログ運営がんばりまーす(*^▽^*)