No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

夕暮れ秘境駅

2024-08-11 | ローカル鉄道




由利高原鉄道の大曲駅。折に触れて見に行く駅である。秘境駅として知られ、これまで孤高の駅のように撮ってきたけど、実のところそれほど秘境でもない。本当はこのアングルでの姿は見せたくなかった(笑)。この駅には大雨が止んだ後も道路浸水が収まらず、一週間近くアクセス出来なくなった。鉄道自体は数日で復旧したので、真の意味で秘境駅となっていた。鉄路以外でのアクセス路なし、恐らく乗降客ゼロ。安全上の問題から列車は通過していたと思うけど、もし駅に降り立ったら、どんな光景が見えただろうか。いまは復旧し、こうして夕景の駅にも近づくことができるようになった。

さて、お盆休みに入ったものの、南海トラフの巨大地震注意が発令された。ネコのことも考えると、遠出は躊躇われる。そこに加え、12〜13日は台風が東北地方に上陸する見込みである。滅多にない「遠出を伴わいお盆休み」となりそうだ。

X-PRO3 /  XF16-80mmF4 R OIS WR
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死後さばきにあう(清酒)

2024-08-09 | その他




もうこれね、僕のために造った酒かと思った。「死後さばきにあう」、お馴染み(?)のキリスト看板を、そのままデザインに取り入れた日本酒である。しかも「聖書」と書かれている部分が「清酒」となっている。ツボにはまり過ぎている。この酒は、岩手県北上市の喜久盛酒造 が造ったものである。名前もそのまま「死後さばきにあう 生原酒」。蔵元の5代目がアイディアマンで、岩手県の町に溢れるキリスト看板を見て、このデザインで日本酒を作ればヒット間違いなしとアイディアを温めていたそうだ。そして実際、蔵元史上最大のヒットとなったそうだ。多分、「聖書」と「清酒」のところで、自ら噴き出していたに違いない。

でも色物扱いだけで売っているわけではない。実際飲んでみると結構旨い(僕は大抵の酒にそう言っているが・・・)。生らしいフルーティーな風味の奥に、伝統的な日本酒のどっしりとした味わいも感じる。食べかけで汚い写真で申し訳ないけど、仔牛肉のステーキと合わせたら、とても旨かった。これは冷酒で呑む酒だと思う。眺めて良し、写真に撮って良し、呑んで良し。言う事なし。

追伸:誤解がないように注記すると、あくまで看板へのパロディであり、宗教自体へのパロディではない。東北地方の町には、あちらこちらに所謂「キリスト看板」が掲示されている。それは宗教的な意味合いを超えて、もはや町の一部となっている。土着の風景なのである。
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身も蓋もない理由、そして猫の写真

2024-08-08 | 風景・自然


特に何の変哲もない花の写真である。花自体も萎れているし、構図だって良くない。真剣に撮ったものではなく、たまたまそこにあった花を適当に撮っただけである。今回のポイントは後ろの玉ボケである。意外と綺麗な玉ボケが出ている。でも何かおかしい。このレンズで、こんな感じのボケが出ただろうか。家に戻りレンズをチェックすると、前玊レンズ(の保護フィルター)がべっとりと汚れていた。つまりは汚れていたから出来たボケだと思う。身も蓋もない理由というより、知らぬが華だったかもしれない。

X-PRO3 /  XF16-80mmF4 R OIS WR

(追伸)GooBlogによると、8月8日は「世界猫の日」らしい。一応、我が家の猫の写真をおまけで掲載する。僕の屋根裏部屋に昇る階段を占拠して、昼寝をしている。通ろうとすると、とても嫌な顔をするので困っている。


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花邑は人の心を狂わせる

2024-08-06 | その他
いわずと知れた両関酒造の「花邑」、そして「翠玉」である。すっかり入手困難な酒となった。なにしろ製造元の直営店でも買うことはできない。秋田県産の酒で、これだけ入手困難なものは、この花邑(及び翠玉)以外には、新政酒造の「ナンバー6」しかないと思う。写真は奇跡的に入手できた花邑2種と翠玉の計3本。この3本で5550円。つまりは1本あたり2000円を切っている。これだけ入手困難なのに、この価格は嬉しい限りである(といっても普段はもっと安い酒を呑む)。うち2本は贈り物で、1本だけが自分用である。

さて、店名は秘して、具体的なエピソードもなるべく避けて書くので、分かり難い話で申し訳ない。デリケートな内容なのでご理解頂きたい。花邑を秋田県内で販売する小売店は、いってみれば普通の小さな酒屋さんである。個人経営している町の酒屋さんを想像して貰えば良い。でも小さいながら、日本酒への造形が深いことが一目で分かる店でもあった。過去、ここで3〜4回は酒を買っているが、気持ちの良い対応で信頼に値する店だった。でも今回は違った。その態度は控えめにいって宜しくなかった。もっとはっきりいえば不快だった。大人の対応でスルーしたが、あたかも自分が酒を造っているかの如く、不遜な態度であった。その割に梱包などは雑過ぎた。

日本酒は長い冬の時代を経て、最近は高品質な商品には一定のファン層が付いている。良い酒は地方を超えて、全国から需要がある。花邑もそんな商品の一つであり、県外からもわざわざ客が買いに来るという。大曲の花火大会の前後には高級車が店の前に乗り付けられる。最初は驚きをもって迎えた現象が、いつしか当たり前となった。勘違いした店主は、客より自分が偉いという発想に至ったのだと思う。大ヒットのお酒は酒造会社が造ったものであり、売り手としてそれを誇りに思うのは良いが、思い上がってはいけない。いくら花邑とはいえ、気分悪い思いをしてまで入手する必要はない。ブームの終わりが、店の終わりとならないことを祈る。今回入手した酒に落ち度はないので、あとで大事に頂きます。

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謎のムーブを繰り返す猫

2024-08-04 | 
やっと梅雨明けした秋田県。同時に本格的な暑さがやってきた。猫もエアコンの風が当たるテーブルに陣取ることが多くなった。そこで十分涼むと、今度は明かり取りの窓から陽射しが差し込む場所に移動し、わざわざ強い陽射しを浴びる。茹で上がると再びエアコンの風が当たる場所に戻る。これを延々と繰り返す。おっさんがサウナで過ごす休日みたいである。このムーブが好きなようで、辞めさせようにも言うことを聞かない。

GRⅢ



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