写真は僕の愛機(カメラ)、富士フィルムのX-PRO3である。このはカメラは発売と同時に入手したので、使い始めて4年になる。今更能書きを垂れるつもりもないが、僕はこのカメラを盲目的に愛してきた。X-PRO3で撮る写真の7割くらいは、フィルムシミュレーションのクラシックネガで撮っている。僕のブログの独特の変な色は、クラシックネガをベースにしている。描写だけでなく、カメラとしての質感や佇まいも気に入っている。チタン外装の堅牢なカメラなので、長い期間使うことも想定していた。
ところで写真を見れば分かる通り、X-PRO3の背面には情報表示用の小さな液晶しか付いていない。撮影画像の確認や各種設定を行うメイン液晶は、裏蓋をぱかっと開かないと出てこない。「いちいち確認ばかりしないで眼の前にある現実を撮れ」というメーカーからのメッセージと理解している(そういう潔さが良い)。ところが昨年、この開閉式の液晶に不具合が生じた。液晶表示にノイズが出て識別出来なくなった。3万円ほどの費用で修理を行い、とりあえず原状は回復した。機械なので、壊れるのは仕方ない。むしろ3万円で済んだことを良しとすべきだろう。だが問題は壊れたこと自体ではなく、その原因にある。内部のリボンケーブルの断線。それは構造と品質の両面の問題だ。今後、加速度的に同様の症状が出ることが想像されるし、もっと言えば一度修理しても何年かすれば再発する可能性が強い。アメリカでは、この問題で集団訴訟が起きて、フジフィルムは係争中でもある。
話を元に戻そう。僕のカメラも一度修理したのだから、今後3〜4年くらいは大丈夫と思っているが、5年持つとも考えられない。当然、後継機種のX-PRO4が出れば買い替えをすることになるだろう。一方で訴訟余波なのか、X-PRO4の発売時期は不透明になっている。そんな中、X-H2という別のフラッグシップ機が発売された。発売直後は30万円近い値段だったが、現在は25万円を切るようになった。しかもマップカメラでは交換値引きとして、下取り機を出して購入すれば、なんと4万円の値引き。くどいので話を要約しよう。X-PRO3を下取りに出して購入すれば、何と約3万円で購入できることが分かった。購入価格は、背面液晶が故障した場合の修理費よりも安い。それで上位機種の新品カメラが手に入り、2年保証(ショップ)も付いてくる。この先を考えると、X-PRO3の下取り価格が大幅に下落する危険もある。X-H2の性能は間違いないので、買い替えようか。でもレンジファインダースタイルのX-PRO3は唯一無二の存在でもある。また重量も軽い。やはりそのままX-PRO3を使うべきか。迷いに迷っている。
追伸:悩んでいるうちにマップカメラの在庫切れ(その後取り寄せ済み)となった。販売価格も1万5千円ほど上昇してしまった。決断というのは難しいものだ。
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