くりはら田園鉄道(くりでん)は、2007年に廃止された旅客鉄道で、宮城県登米市の石越駅から栗原市の細倉マインパーク駅までを継いでいた。1921年に栗原軌道として開業して以来、様々な変遷を重ねたが、廃止になってから十年以上が経過した。若柳駅は現在でも、駅舎と関連施設が保存されており、車両も動体保存されている。イベント時には車輌に乗ったり、運転体験もできるそうで、かなり賑わうらしい。一方で、イベント時以外は駅舎に入ることもできず、外から眺めることしかできなかった。ここが昨年に、くりはら田園鉄道公園として整備され、イベント時以外にも記念館(ミュージアムゾーン)を見学できるようになった。廃止された鉄道の記念館は、多くのケースで数年は意欲的に運営されるものの、やがて廃れていく。あまり気合いを入れて整備されると不安にもなるが、まずは行ってみた。色々と貴重なものも展示されているようだ。車両の下を覗けたり、工具や整備機器も展示されているが、僕は鉄道ファンではないのでよく分からない。極めてノーマルに見学した。
この施設自体は素晴らしかった。コアファンは何回も行くだろうし、僕のようにふらっと入る観光客もいるだろう。でも地元の子供(家族)連れが何回も来るかというと、それも疑問だ。地元の人や子供が、無料または格安で入れる仕組みが必要かもしれない。あと内部で飲み物の自動販売機くらい用意して、どこかに座って寛げるようにする。その二点をクリアしないと、いずれ行き詰まるような気がしている。貴重な施設なので、長続きして欲しい。
X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
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