No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

それぞれの熱海(終)~昭和の夜は続いている

2024-10-06 | 街:静岡

















熱海の繁華街は、「熱海銀座商店街」周辺に位置している。JR熱海駅から距離にして1kmちょっとだが、坂道や曲がりくねった道の先にある。隣のJR来宮駅から行った方が若干近いようだ。今では熱海に来た観光客の多くは、ほぼJR熱海駅周辺、海岸付近、ホテル内で過ごすので、繁華街に繰り出す人は減っている。

しかしながら僕のような人間からすると、ここは天国だ。まさに昭和の真空パック。居ぬきで改装された飲食店の中には、「新鮮な魚料理」を売りにした今風の店もあった。正直、ファミレスと大差はないようだった。滅多にない機会なので、そういう店ではなく、きちんとした職人のいる料理店で食べた。生シラスに煩い僕も納得の味だった。若者の姿はファミレスのような飲食店にチラホラあるだけで、時間と共に町を歩く年齢層も高くなる。みんな気になるであろうスト◯ップも、煌々と明かりを灯す。

もし将来、小金を貯めてリタイアできるのであれば、熱海に移住したいという願望を持っている。色々問題があるのかもしれないが、格安となった小ぶりのリゾートマンションに住み、毎日温泉に入る。毎日、町中で写真を撮り、週に一回は小料理屋で酒と肴を楽しむ。たまには東京や神奈川に普通列車で出かける。枯れ具合とバタ臭さを融合させた熱海ジジイ。そんな老後が来れば良いが、夢物語だな。特に総括もせず、本シリーズを終了する。あ、例によって番外編があります。


X-PRO3 / XF35mm F1.4R


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