





山形の天童市といえば、将棋と温泉で知られる町である。国内の将棋駒の殆どは、天童で生産されているらしい。最近、世間は将棋ブームに沸いている。天童温泉に老若男女の将棋ファンが押し寄せても良さそうだが、あまりそんな話は聞いたことがない。そもそも東北各地の温泉に、せっせと通う僕からして、天童の温泉には一度も泊まったことはない。それは何故か。天童温泉は、どちらかというと、会社のお父さんたちが団体旅行で来て、宴会その後にムフフというイメージの温泉なのである。団体に対応できるよう大型の温泉ホテルが何軒も建っている。僕が求める秘湯とは趣が異なる。インターネットで「天童温泉」と検索しても、アンダーグラウンドの情報ばかりだ。
多分、実際にはそういう面だけではないのだと思うけど、一度出来たイメージは中々覆らない。そして温泉街を歩いてみれば、殿方に向けた生々しい店が嫌でも眼に入るのは事実である。今回久しぶりに歩いてみれば(昼間だけど)、風俗店の隣にお洒落なレストランが出来ていたり、グループ連れで気楽に入れる若者向けの店などもあった。徐々に町は変わっていくのだと思う。僕は天童温泉とは無縁だけど、その健全化の動きは少しだけ寂しかったりもする。社会には裏の顔も必要なんだと思う。
追伸:カメラの設定ミスで、「ベルビアモード」かつjpegのみになっていた。そのまま掲載した。
X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OISX
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