餅つきをおもう

駅のプラットホームから
小学校のグラウンドが見える。

ボンヤリ電車待ち時間のあいだ見ていたら、
餅つきをしている人達を発見。

杵と臼を使った昔ながらの方法で、
おじさん達がペタンコ、ペタンコしてた。


　　　　　　　　　　　【餅つきの風景】

匂いはココまで届かなかったけれど、
昔昔、嗅いだ匂いの記憶は戻ってきた。

蒸篭（せいろ）で蒸し上げたもち米の、
優しいく温かく落ち着く匂いが戻ってきた。

私が中学校を卒業するくらいまで、
家の庭で蒸したり、
搗（つ）いたり、
片栗粉塗（まぶ）したり、
餡子（あんこ）入れをしたり
してました。

これは家族ぐるみでの大仕事で、
朝から昼過ぎまでかかるものでした。

餅を蒸すのはお母さんとおばあちゃんで、
もち米を搗くのはお父さんと私の役目でした。
意外に重い木製の杵でついたり、
手を水で濡らして餅をひっくり返す。

出来たお餅は、鏡餅用の大きなものと、
雑煮などに入れる丸もち、
餡子を入れる丸もち
などにつくり分けます。

昼食は大体出来たてのお餅を食べましたね。
餡子餅よりきなこ餅や、
砂糖醤油につけて食べる餅が好きでした。


今年も残り少なくなりました。
実家では電動餅つき機がそろそろ稼動し始める頃。
今年はもしかすると実家で手伝えるかも？
楽しみだ。