1991年から2021年まで販売された大宇ラボ。マイナーチェンジを繰り返しながらもスズキキャリイ(8代目)をベースに生産され、2023年現在でもラボ自体は容易に見れる。ラボはスペイン語の「労働する」「働く」という意味から取ったものらしい。
今回、紹介するのはラボの中でも初期に生産されたタイプ。初期型は1991年8月から1995年4月まで生産され、一番新しくても28年以上経過しているので、韓国の街中でラボ初期型を見ることは難しくなっている。
スズキ8代目キャリイベースと書いたが、どちらかと言えば8代目キャリイの後期型をベースにしていると思われる。(本家のスズキでは大宇ラボの生産を始めて約1か月後の1991年9月に9代目キャリイに移行している)8代目キャリイ後期だとヘッドライトケースに若干丸みがあるが、ラボの場合はライトケースがキャリイよりも角ばってる感がある。
運転席ドアの所にロングカーゴと書かれたデカールがあるが、この個体純正のデカールではなく1996年以降のマイナーチェンジモデルからの発生品とのこと。
荷台側。初期型ラボは荷台がスズキ8代目キャリイとほぼ同じ長さとなっている。韓国に現存する大半のラボは日本の軽トラックよりも荷台が若干長くなっており、韓国でこの長さの荷台を見ると短く感じる。日本に居るとこれが当たり前だと思うので短いとか長いとか何の感覚も湧かないが。
ラボ初期型でも最初期の個体だとガソリンモデルだったそうだが、1993年4月にLPGモデルが追加されるとガソリンモデルの販売量が少なくなったそうである。(この個体がガソリンモデルかLPGモデルかは不明。無鉛ステッカーが無いのでLPGモデルの可能性が高いと思われる。)
ナンバープレートも大邱7ナンバーで新車時からのナンバープレートだと思われる。
大宇ラボはダマスと共に韓国の街中から徐々に減っていくと思われるが、一台でも多く、韓国の地に留まってほしいものだ。