函館本線電化に伴い、北海道向け初の国鉄電車として1967年に試作車が登場し、改良を重ねながら1980年まで製造された711系電車。
2015年3月まで活躍し全車引退となってしまったが、北海道初の国鉄電車ということからか、S103編成の両端の制御車が大地のテラスにて静態保存されている。
(711系は他にもクハ711‐29が千歳市でカフェとして使われている。)
クハ711‐203。前頭部が補修中の状態。S103編成は711系100番台のグループの一つ。100番台は千歳線・室蘭本線室蘭~沼ノ端電化用で1980年に製造され711系としては後期の部類になる。S103編成は東急車輛製造で2001年に冷房化改造が行われた。
余談だが、東急車輛(現総合車両製作所 横浜事業所)と比較的近所の所に住んでるので、東急車輛製の711系が保存されたのは嬉しい。
方向幕。100番台は新製当初より方向幕が搭載されたのが特徴。ぱっと見は国鉄フォントのように見えるが、よく見ると国鉄フォントではない。千歳線・室蘭本線の運用が無くなり、札沼線電化で同線運用が追加されて幕が交換された時(2012年10月)の物だろう。
「あぐり」とはアグリカルチャー(農業)のことね。
クハ711‐103。
幕は「いしかりライナー」小樽行き。
管理は岩見沢赤電保存会が行っている。自分もこの711系が保存される際、10000円を出したので永遠と保存されてほしい所。大変だと思いますが。
クハ711‐203のドア鍵。車内を公開する時はこのドアを開錠して出入りするのだろう。
乗降用ドア。長らく白Hゴムを保持していたが、ドアガラスは現役末期の頃に黒Hゴムに交換された。少し前のJR東日本首都圏エリアの113・115系もそんな感じだった。JR北海道でお馴染みだったモジャくんステッカーも残っている。
クハ711‐103の室内。座席が撤去され多目的ホール的な感じで使っているのだろうか?
クハ711‐203の室内。こちらは何も手が加えられていない様子。
道路側より。
JRマークが残っている。この方が現役感があっていいかな。
大地のテラスに来たからには食事をしない訳にはいかない。
自分はご飯やおかず・サラダがおかわり出来るサラダバーを注文。さらにデザートも食べられる有難いコース。
次はレンタカーで来ようかな。
岩見沢駅周辺に戻った後は↓を動画撮影。
岩見沢付近を通過するロイヤルエクスプレス北海道
この伊豆急のリゾート21はJRの113系と似たようなモーター音やファンの音がするが、機関車牽引なのであまり音がしない。マニ50の本州仕様の台車音が北海道で聴けたのは興味深かった。
これらは全て2021年9月撮影。